7月23日深夜、実父が逝去いたしました。84歳でした。
ゴルフと阪神タイガースが大好きで、若かりし頃から家業の鞄製造業に携わり、
40代で独立してからも家族を守り、母と一緒に私たち子供3人を育ててくれました。
とってつけたような優しいところはありませんでしたが、父なりに家族を大事にしているのは
幼き頃より感じていました。その優しさは孫である我が子達にもしっかりと伝わっています。
私は両親のことも好きだったし、豊岡という町も好きだったので、一度は都会に出たものの
自然と故郷に帰り、縁あって結婚。そのまま両親のそばで長い時間を過ごしました。
若くして親を亡くすのとは違い、年老いていく親をそばで見る切なさや重責は
似た環境の人にしかわからないものがあります。
立場が違うと見えるもの、感じることも違うので、なかなかに表現しにくいけど、
ここ数年、両親に対しての想いは精神的にも肉体的にも(屋敷管理や雑務等多岐にわたり)
かなりつらいものがありました。(母はまだ健在です)
父は認知症となり、しばらく前から母のことも私たち子供のこともわからずでしたが、
結婚後もそばにいたことで、両親とは楽しい時間もたくさん一緒に過ごせました。
ゴルフも教えてくれたし、結婚して子供が出来てからも両親含めての
家族旅行もあちこちと出掛けたし、たくさんの思い出があります。
結婚式の時にもよくある「ここまで育ててくれてありがとう!」みたいな
挨拶もしたし、認知症になる前にコロナ禍で肋骨を骨折して「もしかしてこのままお別れ?」的な
入院の時も父の手を握って「お父さん、いままでありがとう!」って言葉を
一度はちゃんと伝えてあるので、悔いはすくないかな。
お葬式の時もかける言葉は「ありがとう!」しかありませんでした。
お骨になった父を見て改めて「あぁ、いなくなっちゃった・・・」と。
そしてまた日を追うごとに「心にぽっかり穴が」的な気持ちでしんみりと。
先日の柳まつりでの花火の夜は、家族揃って一緒に花火を見たな!
お盆には弟家族も一緒によくみんな揃ってBBQしたな!等々、
時間をおいても色々な思い出が蘇ります。
今は父の冥福を祈るのみ。大好きな父でした。