サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第18回 ユーラシアフェスティバル報告

2016年03月22日 | ユーラシアフェスティバル
3月13日(日)に第18回ユーラシアフェスティバルが開催されました。

スタッフは9時に集合、まず2階のホールで会場作りです。
毎年のことですが最後の最後まで参加者の人数がわからないのが悩みの種です。


1階ではユーラシア諸国の食品を売るお店の準備。
ウクライナ製のボルシチの素、モルドヴァのジャム、ラトビアのオイルサーディンなどの他に
ロシア風の黒パンも。


こちらはグルジアのワイン各種や 蜂蜜など。


11時から新入会員の歓迎会が始まり、丹生会長から歓迎の挨拶がありました。新入会員さんからは
自己紹介が。

今年も会場ではピロシキと紅茶の販売がありましたが ロシア料理店ロゴスキーが閉店するため
今回のピロシキは長久手のパン屋さん「BENKEI]にお願いして作っていただいたものです。


午後からのプログラム、まず最初はおなじみの合唱団「ミール」の歌です。
今年から新しく指揮者に河辺泰宏 先生をお迎えしました。伴奏は 樋渡紗矢香さんです。

ロシア民謡の「小さなグミの木」、ウクライナの歌「広きドニエプルの嵐」を。
最後は「ロシア わが故郷」です。この歌は毎年4月に行われている平和公園の
ロシア軍兵士の慰霊祭で歌われています。

この次に子供たちのダンスが予定されていたのですが、この日は名古屋女子マラソンの日!
出演する子供たちは早く集合していたのですが ダンスの曲のCDや衣装を積んだ
肝心の先生の車が渋滞に巻き込まれてしまい 遅くなってしまいました。

それで急遽プログラムの順番を変えて バスの鳴海卓さんに歌っていただくことになりました。
鳴海さんは名古屋二期会の会員で 合唱の指導などもされています。
お得意のユーモラスな曲 ムソルグスキーの「のみの歌」、ロシア民謡の「果てしなき荒野原」
日本の童謡「あわて床屋」などたっぷり聞かせていただきました。伴奏は守光明子さんでした。


さてやっと先生と衣装到着で子供たちのダンスです。ヴェーラダンススクールの子供たちが踊ります。
最初はかわいらしい「蝶々」




そして少し年長の子供たちが踊る「愉快なピエロ」


最後は恒例の「お楽しみ抽選会」です。参加費(会員200円、一般300円)を払った時に
受け取ったプログラムに印刷された番号で当選番号を選びます。
番号を引くのはアリビーナ・ブレンコーワ先生。ロシア語と日本語で番号を読み上げます。

お隣に立っているのは司会の山森理子さん。

グラスセットやロシアの民芸品、ワイン、宗次ホールのコンサートチケットなど
豪華な賞品でした。

参加者は出演者をのぞいて58名でした。先回と比べて参加者が激減しており
盛り上がりを欠きました。今後はフェスティバルの内容や宣伝の仕方など
いろいろ検討すべきことがありそうです。





ユーラシアフェスティバル開催のお知らせ

2016年03月07日 | ユーラシアフェスティバル
3月13日(日)11時から16時まで 愛知民主会館(名古屋市東区葵一丁目22-26
地下鉄東山線新栄町駅のそばです) でユーラシアフェスティバルが開かれます。

ロシア人の先生のダンススクールの子供たちのかわいいダンスや
合唱団「ミール」の合唱、バス歌手の歌などのアトラクションがあり、旧ソ連の国々の
特産品の販売もあります。
ロシアや旧ソ連の共和国のみなさんも参加されます。
ぜひお出かけください。


詳細はこちらに

去年のフェスティバルの様子はこちら

ロシア語サロン番外編「バックパッカーがゆくロシア」報告

2016年03月02日 | ロシア語サロン
2月28日(日)午後2時からロシア語サロン番外編が開催されました。
今回のゲストスピーカーは 京都出身のバックパッカー 蜷川明子さんです。
今までバックパッカーとして一人旅した国は20か国以上になるという彼女は
去年の9月からロシアを約一か月旅してきました。宿泊は主としてユースホステル。
ごく安い料金で宿泊でき、ロシア人と交流もできるユースホステルの実情やロシアを自由に
旅するノウハウなどを聞かせていただきたく 今回のサロンを企画しました。

長年愛用のバックパックを背に蜷川さん登場!


ビザが必要なこと、言葉で困りそう、情報が少ない、などの理由でロシアはバックパッカーに敬遠される国だ
そうです。彼女がそんなロシアへ行ってみようと思ったのはロシアに行って来たバックパッカー仲間が
「ロシアはヤバイ!びっくり仰天」というので興味をそそられたからだとか。

またフィンランドからエストニアに向かう船で隣にいたフィンランド人に「フィンランドからエストニアも近くて
良いけど、サンクトペテルブルクも近いのよ」と言われて 今まで入り辛いイメージだったロシアが急に実感を
持って近づいた感じがしたのもロシアに行くきっかけのひとつだったとのことでした。


今まで行った国の中ではインドとロシアが好きという彼女の最初のロシア旅行は2014年の
夏でした。この時はロシアとバルト三国を3か月旅しました。この旅の後で ユーラシア協会
愛知県連のロシア語講座初級クラスでロシア語の勉強を始め、現在は中級クラスで勉強しています。
「キリル文字が読めると便利だし、心強い。片言でもロシア語ができるとロシアの人たちは喜んで
くれて、ぐっと反応がよくなり、楽しかった」とのことでした。

サロンでのお話はまずビザの取り方から始まりました。名古屋からだと大阪の領事館に申請書を
出しに行き、(申請書、パスポート、写真、招待状持参)ビザがもらえたら受け取りに行かなくては
なりません。招待状は 「ロシア、ビザ、旅行社」などのキーワードでインターネット検索し
ロシアの旅行社を探して、だいたいの旅程を決めて 3000円程度の手数料を払って依頼し
招待状を出してもらいます。このメールのコピーも領事館に持参します。

旅行の計画の第一歩からインターネットが必要、どころか不可欠なわけです。
同じくネットを通じて「ロシアビザセンター」に依頼するという方法も紹介していただきました。

次は宿探しですが booking.com などホテル探しのサイトで 国名と町の名前を入れて検索すると
安い順番でユースホステルやホテルなどが出てきます。場所や泊まった人の評価などをチェックして
宿を予約します。蜷川さんはたいていは最初の宿だけ決めておいて後は現地で考えるのだそうです。

彼女が泊まったホステルとはどんなものかといいますと、ほとんどは2段ベッドの8人部屋、
男女の区別なし、トイレやシャワーは共用、共用のキッチン付き、施設内は禁酒、禁煙、、
という感じで宿泊費は1000円+アルファくらいと驚きの安さです。
あたりはずれはあるものの、だいたいは清潔で快適だそうです。また高いホテルに泊まらない
普通のロシア人がいっぱいいるのもロシア語を話す旅行者にとってはいい条件かもしれません。
旅行者だけでなく ここに長期滞在して学校に通ったり仕事に行ったりしているロシア人も
いるそうです。
外国人旅行者が困ることは こういうホステルはたいてい大きな建物の一部を改装して
作られていることが多くて看板もなく、近くまで行ってもどこから入れるのかわからなか
たっりすること。

ユースホステルの他に今のロシアでは Air B&B (一般住宅にホームステイ)することも
できますし, カウチサーフィン(couchsurfingー友達を自分の部屋のカウチに泊めて
あげるような気持で見知らぬ旅行者を自宅に泊めること。サイトに登録している人のみが
対象で原則宿泊費は無料)を利用することもできます。
蜷川さんはカウチサーフィンで連絡してきた外国人を京都の自宅に泊めた経験もあり、ご自分も
ロシアでカウチサーフィンで探した人のお宅に泊めてもらったとのことです。

「ロシアは怖くないですか?」「治安が悪いのでは?」「テロはありませんか?」などはよく
聞かれる質問ですが、、、

スリはどこでもいるので お財布は肩掛けポシェットに入れて 上から薄手のパーカーを
はおり、薄いストールを首から前にかけてわかりにくくするなどの工夫をしたり、
ホステル内でもシャワーの時も貴重品を部屋に置きっぱなしにしない、寝る時は胸に抱いて
寝るなど用心していたとのことでした。酔っ払いやドラッグ中毒らしき人も見かけたそうで
すが 身の危険を感じるようなことはなかった、悪徳警官にも会ったことはないと話して
おられました。

こういう旅行に不可欠なものはスマートホンなどネットにつながるもの、
持って行って便利に使えるものは指さし会話帳、爪切り、
蜷川さんが必ず持って行くものはミネラル、ビタミンなどのサプリメント
(野菜や魚など思うような食事がとれないこともあるので)

バックパッカーとしての旅行で大切なことは「疲れないこと」だそうでした。
疲れていてはいざという時に正しい判断ができなかったり、不注意になったり
して困ったことになりがちです。「疲れないことが身を守るのです。」と蜷川さん。
具体的には 一日のスケジュールをタイトにし過ぎないことです。名所見物は
一日2か所までにして早めに切り上げ、明るいうちにホステルに着くということも
大切なことです。ホステルはみつけにくいところにあることが多いので そこに
たどり着くまでも冒険のようなもの。

彼女はこの3月末から再び旅に出ます。今回はイランからトルクメニスタン、ウズベキスタン、
キルギス、カザフスタン、タジクスタン、中国を3か月かけて旅する予定だそうです。
安全で楽しい旅になりますように!

情報満載の楽しいお話でした。様々な質問にも丁寧に答えてくださってありがとうございました。
最後に彼女を囲んで記念撮影を。



蜷川さんの旅のブログはこちら