今回の参加者の方々に感想文を書いていただきましたのでご紹介します。
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中級クラス:西村 千輝(にしむら かずき)様
自分の名前がキリル文字で書かれたネームプレートを受け取り、緊張と興奮を
覚えながら、特別講座に臨みました。学生の方、社会人の方…様々な方が
参加されているのを見て、「こんなにもロシア語を勉強している人がいるん
だな」と学習のモチベーションが上がりました。
エレーナ先生の大学受験に関する講演では、耳に飛び込んでくる言葉を
理解しようと必死でした。本場のロシア語に触れる貴重な機会を頂き、
感謝しています。同時に、ちゃんと予習をしておけばよかったと後悔しま
した。次の機会があれば、しっかりと準備をして、お話を堪能したいと思い
ました。
朗読練習ではブレンコーワ先生のきめ細かいご指導に感激しました。
アクセントやイントネーションについて、丁寧にご教授頂き、改善すること
ができました。また、ロシアの童話をじっくり味わうことができ、とても
満足しております。テキストの内容は、心がほっこりするもので、練習を
通してお気に入りの作品になりました。
おしゃべりタイムでは、文法学習に関する参加者の皆さまの様々な情報が
記憶に残りました。私事ですが、月に数回、オンラインでロシア語レッスン
を受けています。時折先生が、「文法を苦労して覚えていないので、どう
教えていいか分からない」と仰るのを思い出しました。自分のことを振り
返ると確かに、日本語の文法を苦労して覚えた記憶がありません。まわり
との触れ合いの中で、自然と身についたのだろうと思います。しかし、
文法は学習者にとって、上達の大きな助けになるものだと思っております。
特にロシア語の文法の壁は高く感じられますが、壁の上に立った時、遠く
まで見ることができるものと信じております。
また、難波先生のレストランに入った時のお話は面白く、とても勉強になり
ました。「ヤー、ハチュー、イェースチ」の精神でロシア語をどんどん使って
上達できればと思いました。
特別講座に参加させて頂き、本当にありがとうございました。これからも
ロシア語の学習を、細く長く続けていきたいです。
注)文中「ヤー・ハチュ-・イェスチ」の精神で、とありますが、これは
おしゃべりタイムに難波先生が話してくださった体験談のことです。まだ
ロシア語がほとんど話せなかった頃にモスクワのレストランに行かれた
先生はロシア語で料理の注文ができず、その当時知っていた唯一の表現
「ヤー・ハチュ-・イェスチ」(Я хочу есть ! 私は食べたい)をひたすら
繰り返し、とうとう料理を食べることができたのでした。
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上級クラス:SJ様
今回ほどに発音と文字のつながりを強く意識した回はなかったと振り
返っております。
今回は三回目の参加となりました。最初の二回は中級で小説に取り組みま
したが、今回は上級に参加し同じレールモントフの詩と小説に取り組みま
した。
特に小説の中で同じ単語で異なる格が数回登場しており、その時のウダレ
ーニエの違いが文全体の発音にどう影響するかを自分なりに考えることと
なりました。山崎タチアナ先生による詩と小説の解説をロシア語で拝聴し、
単なる発音特訓にとどまらない朗読講座となりました。
内山エレーナ先生の講演では、受験制度においてカルチャーショックを
感じることとなりました。専門分野選びが受験生にとってどのようなもの
だったか、そして入学後にどのような科目を履修するか等を知るに至り
ました。
前回までは詩や絵画等の文芸分野がテーマだったのに対して、今回は受験
制度を通じて当時のロシアの社会事情を知る機会を得ました。更に広範に
渡ってロシア語圏を知りたいと思いました。
最後のおしゃべりタイムまでエレーナ先生への質問は止まりませんでした。
加えて山崎タチアナ先生からもロシア語圏の社会で人々がどのような生活を
営んでいたか、ほんの少しではありますが知ることができました。
ここまで密度の濃い回はなかなか無いのではないかと思います。今回は
愛媛松山から来た甲斐がありました、有難うございました。