サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

ジームニー・プラーズニク開催のお知らせ

2013年11月27日 | ジームニープラーズニク
12月15日(日)13時半―15時半まで愛知民主会館2階ホールで「ジームニー・プラーズニク」が
開催されます。去年まで12月は「ヨールカ祭」という集まりをしていましたが 今年は少し
趣向を変えて 主としてロシア語講座受講生と日本ユーラシア協会会員を対象としてロシア語の
勉強の要素を増やすことにしました。それが「ジームニー・プラーズニク」です。
ジームニー・プラーズニク(зимний праздник)とは冬のお祭りという意味です。

紅茶とお茶菓子を用意いたしますが アルコール類、おつまみなどはありません。


山崎タチアナ先生とアリビーナ・ブレンコーワ先生による人気の人形劇は今年も上演されます。
今回は 「Курочка Ряба 」(めんどりちゃん)です。

去年のヨールカ祭で上演された「のはらのおうち」


その他のプログラムは:

山崎先生出題のクイズ『ソチオリンピック』    

ナタリア・カズミナさんのロシア語のスピーチ 「冬の楽しみ ― 子供の頃を思い出して 」 
 
ロシア語講座の生徒さんたちによるクラス紹介 

などがあります。

また合唱団『ミール』に歌っていただくほか、みんなで簡単なロシアの歌を覚える予定です。

当日はワイン、ウォッカ、魚缶詰、チョコレート、ジャム、はちみつ、
ひまわりの実のお菓子、民芸品など ユーラシア諸国の食品などの
販売もありますので おみやげにぜひどうぞ。

申し込み順先着40名様までです。申し込みをお急ぎください。

 参加費: ロシア語講座受講生と会員は500円
      一般の方は1000円

お申し込みは:日本ユーラシア協会愛知県連事務所
       Tel&fax 052-932-7211
    
       e-mail: eurasia_aichi@yahoo.co.jp

NORIKO学級 -ウズベキスタンの小さな日本語学校

2013年11月25日 | ロシア語サロン
11月17日のロシア語サロンにはウズベキスタンの方がお二人来てくださいました。
ガニシェル・ナジーロフさん(左)と ディロラ・マンスロワさんです。

お二人はフェルガナ盆地の南部、キルギスとの国境沿いにあるリシタンという小さな町から来られました。
この町でこの夏ボランティアの日本語教師をして最近帰国されたのが羽渕桂さんです。去年ユーラシア協会
愛知県連の講座でロシア語を勉強していた彼女がこのお二人を連れてきてくださいました。

羽根渕さんとリシタンの子供たち。


羽根渕さんが日本語を教えていた学校が「NORIKO学級」です。


先日のサロンで ナジーロフさんからこのNORIKO学級についてお話を聞きました。
ソ連が崩壊し1992年ウズベキスタンが独立国となると 日本はいち早く独立を承認し大使館をおくことに
なり、初代の大使として赴任されたのが孫崎 享(まごさき うける)氏でした。(現在は外交評論家と
して有名ですね)
孫崎さんは石川県小松市の出身で九谷焼など焼き物に興味があり、陶器の町として有名だったリシタンを
見学に来られたのが日本との交流の第一歩になりました。彼を通じて石川県の陶磁器業界との交流が
始まり、ナジーロフさんのお兄さん(陶器職人)は来日して研修を受けることができました。
さらに小松市を本拠地としていた建設機械の会社コマツもフェルガナ地方に進出、エンジニアとして
赴任されたのが大崎重勝氏でした。ウズベク人が大好きになった彼は子供たちのために何かがしたい
と夫人と共に無料で日本語を教え始め、退職金を投じて小さな日本語学校を設立しました。これが
「NORIKO学級」です。NORIKOは奥様の名前だそうです。

残念ながら大崎氏は2005年に亡くなられましたが その意志を継ぐサポーターに支えられ
無料で子供たちに日本語を教える活動は続けられて10年になります。卒業生は日本語
弁論大会で常に上位を占め、日本に留学したり、日本関連の仕事についている人も多い
とのことです。

日本語を学ぶ子供たち


今では「地球の歩き方」にも載っている「NORIKO学級」。大使館の方からバックパッカーまで
先客万来のようですが 子供たちと日本語で話してくれる人は大歓迎とのことです。

羽根渕さんのお話ではリシタンの人たちは みんな「こんにちは!」と日本語で挨拶してくれるそうです。
こんなかわいい子供たちに会いに行きたくなりますね。


ナジーロフさんは現在この学校の校長先生です。日本語もとてもお上手でした。




第90回ロシア語サロン報告 --ウクライナのお・も・て・な・し!

2013年11月21日 | ロシア語サロン
11月17日(日)午後2時から愛知民主会館のロシア語教室で第90回ロシア語サロンが開かれました。
ゲストはリジア・ダツェンコさんです。

リジアさんはウクライナ人でウクライナの東部、ポルタワ近郊のお生まれです。教育大学卒業後はずっと中学、高校
の教師をしてこられました。現在は高校の教頭先生でウクライナ語も教えておられるそうです。今回は日本に住んで
いる息子さんを訪ねての2回目の来日です。

リジアさんのお話によるとウクライナ人とロシア人には共通点がたくさんありますが、「おもてなし好き」もそのひとつ。
ある家庭の奥様のお誕生日のお祝いを例として ウクライナのおもてなしの様子をお話していただきました。

数日前から家の中や庭の大掃除。買い出しに行き、料理し、テーブルを整え、、夫も子供も大忙しです。
お誕生日当日には招待したお客様以外にも職場の上司や同僚などが お祝いにやってきます。

夕方お客様の顔がそろったら まずサラダ、ハム、チーズ、ハラジェッツ(豚肉のジェリーよせ)
魚料理などたくさんの前菜を並べて乾杯!
一杯目の乾杯の音頭を取るのは一家の主人で 乾杯はその日の主人公に捧げられます。最初の乾杯で
グラスに注がれた飲み物は必ず全部飲み乾さなくてはなりません。(飲めない人はソフトドリンクを)

2杯目の乾杯の音頭を取るのはお客側の人で この乾杯はこの家の人たちに捧げられます。
3杯目の乾杯は 必ず女性たちに捧げられ、この時男性は全員立って乾杯します。
ちょっと休憩してダンスしたり おしゃべりしたりした後はメインディッシュです。

伝統料理のじゃがいものピュレーにトマトソースと肉を添えたもの、メンチカツ、ロールキャベツ、
肉と野菜の蒸煮、ローストチキン、カツレツその他の肉料理。おくさんはここで料理の腕をふるい、
お客は全部を食べてみて、評価し彼女を褒めなければなりません。

こういうおつまみがあれば お酒は進みます。お料理にとても合うのが塩漬けのキュウリ、トマト、
キャベツ、ピーマンなどです。これらの食品は夏の間に奥さんが作って瓶詰にしておいた保存食です。
お誕生日が夏なら自分の畑でとれた野菜も出されます。

この後はダンスやおしゃべりや歌の時間です。
そして最後はデザート!フルーツやお菓子、コンポート、そして絶対に必要なのはケーキです!
以前は主婦が自分で焼いていましたが 今では店で買うようになりました。
デザートの間も乾杯は続き(もうありとあらゆることと人に乾杯を捧げてしまった後なのですが、、)
最後の最後は「馬に乾杯」です。なぜ 馬に乾杯するかと言いますと、、昔はおよばれして しっかり
飲んでしまったら 家に帰れるかどうかは馬だけが頼りだったからです。

「馬に乾杯」したらお開きのはずですが、楽しくて帰りたくないお客様たちは延々と
「馬に乾杯」し続けることもあるのだとか。

お料理はすべてその家の主婦のお手製であるのが「普通」なのだそうで、、このすごいおもてなしの
お話を聞いた参加者からはため息が。
「ウクライナの家庭におよばれしたいなあ」という声もあり、「主婦が大変すぎる~」と
同情する声もあり。



リジアさんは「たしかに準備も大変で疲れますが こうして親しい友人や親せきが集まって
いっしょにご馳走を食べたり おしゃべりしたりすることはウクライナ人の大きな楽しみ
です。招いたり招かれたりで親しくなれ、お互いを理解できるようになるし、また 人を招いて
家族の仲の良さやきちんと手入れの行き届いた家や料理を披露するという意味もあるのです。」
と語っておられました。

 リジアさんはイーゴリ・ダツェンコさんのお母様です。この日はお姉さんのユリアさんと
その娘のソフィアちゃん(11歳)も来てくださいました。


またこの日はウズベキスタンから二人のお客様がありました。ガニシェル・ナジーロフさんと
ディロラ・マンスロワさんです。お二人はリシュタンという町で日本語学校の運営に従事して
おられます。日本ユーラシア協会のロシア語講座で勉強された後、この学校でボランティアと
して日本語教師をしておられた羽根渕桂さんがお二人を連れてきてくださいました。



ティータイムには差し入れのケーキ2種類とみかんの他、ウズベキスタンの
レーズンとあんずも。



ナジーロフさんからはウズベキスタンの小さな町リシュタンにできた小さな日本語学校「NORIKO学級」について
紹介がありました。

料理サークル「ペーチカ」第11回例会報告 その2

2013年11月13日 | ペ-チカ
さて今度はピーマンの肉詰を作りましょう。

豚の挽肉に軽く塩コショウを振って、みじん切の玉ねぎと生の米(洗わないで)を加えてよく混ぜます。


ピーマンの中にこれをしっかり詰めます。ピーマンが破れてしまわないように上手にヘタを取って 種を
取り除かなければならないのですが これがベテラン主婦にも意外に難しい、思わず笑ってしまって、、


しかし、笑っていてはいけません!まだ料理の途中です。
残ったフィリングは丸めてお団子(ロシア語ではтефтели.チェフチェーリ)を作り、ピーマンと一緒に
なべに入れます。ここに にんじんと玉ねぎの薄切りを軽く炒めたものを加えて、ひたひたになるまで水を入れ、
トマトピュレーと塩コショウで味をつけ 20分ほど煮ます。お米が塩味を吸ってしまうので塩は多めに。


さあ、最後にオリビエサラダを作りましょう。先ほどゆでておいたじゃがいも、にんじん、卵です。


皮をむいて 2センチ角くらいに切ります。(各家庭によってジャガイモのサイズや材料のバリエーション
があるそうです、)さらにハムの角切りときゅうりのピクルス、缶詰のグリンピースも加えて マヨネーズであえます。


Все готово! さあ、これで全部できあがりました!



ボルシチやピーマンにはスメタナ(サワークリーム)を添えて。

お待ちかねの試食の時間です。
Приятного аппетита !(いただきまーす!)

グルジアのワイン(紅白)も出て お料理も最高においしく、参加した老若男女15名は
みんな笑顔、笑顔。


最後は熱い紅茶と差し入れのデザートで締めて、みんなで後片付けも頑張りました。
ごちそうさまでした。

レシピをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。






料理サークル「ペーチカ」第11回例会報告(その1)

2013年11月13日 | ペ-チカ
11月10日(日)午後1時から東生涯教育センターの料理室料理サークル「ペーチカ」の第11回例会が行われました。

今回の講師は平野アントニーナ先生です。ウクライナはクリミア半島の東部にあるケルチのご出身、最近まで
名古屋市内でロシア料理のお店を経営されていたとのことです。長身でとてもチャーミングな方です。日本語もお上手。


今回のメニューはチキンのボルシチ、ピーマンの肉詰め、オリビエサラダです。さあ、それでは始めましょう!


まずボルシチの素になるスープのだしを取るために手羽元をゆでます。オリビエサラダ用のジャガイモ、ニンジン、
卵もゆでておきます。


ボルシチと言えばまず あの真っ赤な色のビーツです。皮をむいて、

うすく短冊切りにしておきます。


にんじんと玉ねぎを小さめに切って炒め、ビーツも加えてよく炒めます。


先ほどの手羽元の鍋からチキンを取り出して、残ったスープに上記の炒めた玉ねぎ、にんじん、ビーツを
加え、塩コショウで味付けをします。取り出した手羽元から骨を取り除いて肉だけを鍋に戻し、仕上がり際に
キャベツの千切りをたっぷり加えてひと煮たちさせたら チキンボルシチの出来上がりです。

(続く)