3月22日(木)と28日(水)基本のロシア語文法徹底復習講座が開かれました。
まず 22日(木)の初級クラスですが参加者は4名、独学の方、ユーラシア協会以外のロシア語講座で習っている方、ロシア留学経験のある方、アメリカでロシア語を習った方、、とユニークな顔ぶれでしたが いずれも「どうして初級クラスに?」と思われるほどよくできる方たち。
文法のクラスは一回が90分、一期で20回の授業がありますから約30時間勉強することになります。これを2時間で総復習するというのはいくら初級でもなかなか大変なことです。それで今回は初級クラスでまず習う前置格と不活動体の対格の変化、そして動詞の人称変化を二つの柱として復習することにしました。文法の説明を聞いたところで 後はひたすら実践!
たとえば 例文として
Он любит читать журналы.を与えられ、教師が
Мы, ты, они, Анна и Таня,,,と主語を変えるのに合わせて すぐにМы любим,,,,ты любишь,,,,と動詞を変化させる練習。
筆記の練習問題もたくさんやりましたが 意外だったのはみなさんよくできる方なのに 力点が移動する特殊な前置格や前置詞にнаを取るものなどを忘れておられたこと。その他にも個数詞と順序数詞、曜日やお天気のことなど復習すべきことが多すぎて30分ほども延長授業になりましたがやはり時間が足りませんでした。
休憩時間にアメリカでロシア語を勉強された方にアメリカのロシア語の文法書を見せていただきました。おもしろかったのは名詞の変化表で格の順序が日本とは違っていたことです。日本のロシア語教科書では まずまちがいなく上から 主格、生格、与格、対格、造格、前置格の順に変化させてありますが アメリカでは主格、対格、生格、与格、造格、前置格の順になっていました。日本の文法書の変化表はおそらくロシアの変化表をそのまま訳したものと思われます。不活動体名詞の変化を考えると外国人にとってはアメリカ式の方が合理的かもしれないとひとしきり話がはずみました。
28日の中級クラスは参加者5名、中級も内容が多く、レジュメに沿って復習しました。やはり実力があって熱心な方ばかりでした。
この講座はもともとはそれぞれ初級、中級の講座を終えられたばかりの講習生の方々のために総復習の日を設けてはどうか、という提案から企画されたものです。お仕事の都合などでクラスを休んだり、遅刻したりせざるを得ない方があるので その補講という意味もあったのでした。ところが今回は結果として講習生の方たちは日程が合わず一人も参加されませんでした!そのかわり他の方々の文法の復習や文法力チェックのお役に立ったとしたら それも意味があることだと思いますが。
今後の企画の参考にさせていただきたいので 今回参加された方々から率直なご意見、ご感想をお待ちしております。コメント欄に書いていただけないでしょうか?
また今回日程が合わずに参加できなかった方で 文法力アップを目指す方がありましたら 検定試験対策講座がお勧めです!こちらはまだ間に合います。ぜひどうぞ!