サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

日本どまんなか祭・ロシアチーム登場!

2012年08月25日 | イヴェント
どまんなか祭に参加するために8月21日に名古屋に到着したロシアチームです。


(写真は24日に行われたレセプションで)

ウラジオストックから来日した彼ら、名古屋の暑さに負けず元気です!
16-17歳を中心としたフレッシュなチーム、素敵なダンスをみせてくれる
ことでしょう。
みなさん応援に行きましょう!


8月25日(土)

17:25 久屋大通公園会場

8月26日(日)
12:30 ぐるめぱーく会場(久屋大通エンゼル広場公園)
13:42 LOFT横の公園
15:48 大津通パレード会場



第23回ロシア語特別講座報告

2012年08月19日 | ロシア語特別講座
ご報告が遅れましたが7月29日(日)に愛知民主会館で第23回ロシア語特別講座が開催されました。

午前中は恒例の朗読大会。初級、中級、上級、それぞれのテキストを選び約1時間先生の指導で勉強した後、参加者全員の前で朗読するものです。

生徒二人に先生二人。繰り返し練習する初級のお二人。


こちらはブレンコーワ先生が指導する中級テキストを読む人たちのクラス。テキストはL・トルストイが夏の朝、草の葉にたまった露をそっと口に入れる時のことを書いた美しい文です。



今回は参加者が少なく、朗読をされたかたはわずかに10名でした。


全員の朗読が終わった後、審査員の先生方は別室で各級の最優秀者を選ぶのですが、みなさんとても落ち着いて上手に朗読されたので甲乙つけがたく、審査が長引いてしまいました。
今回はブレンコーワ先生デザイン、難波先生製作のこんな素敵な賞状が用意されていました。


さて、やっと審査が終わり、最優秀者の発表です!今回の特別講師 ウラディーミル・ミグダリスキー先生(中央)から賞状を手渡される初級の最優秀賞受賞の山森理子さん(右)。 


中級の最優秀賞は武山由紀子さん、上級の最優秀賞は福山武さんに送られました。特別賞は例年はおひとりだけなのですが 今年は丹生潔さんと松井佐和子さんが選ばれました。

お昼の休憩の後はミグダリスキー先生の講演です。ミグダリスキー先生はウクライナ人で現在は京都のお住まいです。もともとは数学者で京大では主に外国人の学生を対象に英語で数学を教えておられるそうですが 日本語通訳や翻訳者としても有名な方です。ミグダリスキー家はお母様と弟さんはウクライナで日本語教師、お兄さんは東京でやはり日本語通訳や翻訳をしておられる日本語一家で、 ウクライナではロシア語を母国語とする人たちのための日本語の四文字熟語やことわざの学習書を出版されたとのことです。今回は彼らの故郷ウクライナのオデッサという町についてお話をしていただきました。

講演はロシア語によるもので 約1時間です。内容は日常会話のレベルを超えたものですし、話されるスピードも手加減はありませんので ロシア語初心者はとても聞きとることはできません。その場で通訳があればよいのですが、時間がかかってしまうことと、ロシア語をシャワーのように浴びる体験をしていただきたいという気持ちもあって、スピーカーにはあらかじめ原稿を出していただき、対訳テキストを作って当日参加するみなさんにお配りしています。


和訳の方を読みながら ロシア語を聞いていただく、という独特のスタイルなのです。テキストは後からじっくり読んで復習していただくこともできますし。
参加者の方にお聞きしてみますと 和訳は見ないでロシア語のテキストの方を見ながら聞いているという方もあり、テキストは見ないで聞くことに集中しているという方もあります。

それで今回ですが、、、
ミグダリスキー先生はまず自己紹介から始められ、その後テキストのお話がになるかと思ったら、、、 オデッサについてのお話はテキストからどんどん離れていきました。町の始まりから外国人が多かったこと、ユダヤ人を優遇したのでユダヤ人人口が増えて第2次大戦前は町の30%はユダヤ人になっていたこと、オデッサは港町でなんでも新しいものを取り入れる傾向があり、人々は開けっぴろげでユーモアが大好き(この点では大阪と似ている)、革命後の混乱期にオデッサを仕切ったというミーシュカ・ヤポンチクのこと、、、
と面白いお話なのですが 大半の方は何もわからないまま1時間が過ぎてしまいました。

オデッサの写真も見せていただきました。これが有名な「戦艦ポチョムキン」という映画の中に
出てくる階段です。映画の中にこの階段を赤ちゃんを乗せたバギーが落ちて行く有名なシーンがあります。


残念ながら この映画のことも知らない人がほとんどだったようでした。
ミグダリスキー先生からは「書いた原稿をそのまま読むのは好きではない」という言葉をお聞きしてはいたのですが こんな風になるとは予測していなかったので主催者としては残念でした。
先生が当日お話されたことが面白かっただけに 大半の方がなにもわからないままだったことが残念です。講演会をどのようにするかが今後の課題になりました。

最後は初級、中級、上級に分かれての授業でした。
こちらは中級の難波先生のクラス。今回のテーマはロシア語文法の難関「完了体と不完了体」、基本的なことの確認からじっくりと学びました。参加した方から「ずっと疑問だったことが初めて理解できました。来てよかった!」の声も。


最後は2階ホールに再び全員が集まり、シュークリームとお茶でくつろぎながらの懇親会。参加者の皆さんからご意見や感想をお聞きして、なごやかに今年の特別講座を終わりました。ミグダリスキー先生からは「今日は楽しかったです。みなさんのロシア語に対する熱意に感動しました。」とお言葉をいただきました。