サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第23回ロシア語特別講座開催

2012年06月22日 | ロシア語特別講座
暑い夏がやってきました。名古屋の夏と言えば日本ユーラシア協会の「ロシア語特別講座」ですね!今年は7月29日(日)に開催されます。

特別講座は10時から始まり、まず初級、中級、上級の3グループに分かれて それぞれレベルに合ったテキストを勉強、朗読の練習をします。その後全員集まり、一人ずつ選んだテキストを朗読する朗読大会になります。大勢の人の前でロシア語を読むなんて、、と尻込みされる方もあるのですが 参加された方は必ず「やっぱり参加してよかった」とおっしゃいます。普段の授業の中でなかなか発音の練習はできないものです。自分の発音をじっくり見直すということもむずかしいですし。慣れない初級の方はもちろんですが 学習歴の長い方でもロシア語の難しさの一つである力点の移動などあやふやになっている人が多いのです。美しいロシア語を目指す方はぜひ一度ご参加ください。

午後からは1時間のロシア語での講演を聞き、休憩をはさんで再びレベルに合わせて3グループに分かれ、90分の授業で 4時に終了予定です。

特別講座の準備は昨年12月にお招きする特別講師を決めるところから始まりました。今年の講師にはウラディーミル・ミグダリ―スキー先生に来ていただきます。ミグダリスキー先生はウクライナ人で現在京都大学工学研究科国際コース特定講師、日本語の通訳、翻訳者としても活躍されています。今年の講演のテーマは「オデッサの歴史と現在」です。

午後からの授業は 初級はアリビーナ・ブレンコーワ先生のやさしいロシア語を使ったロシア語だけの授業、中級は難波忠清先生による文法復習講座です。今年のテーマは「完了体と不完了体」。上級のクラスは今回の特別講師ミグダリスキー先生の授業で「ことわざ」がテーマです。

こちらのご案内をご覧ください。

皆さまのご参加をおまちしております。


メールでのお申し込みは kokoshka2011@gmail.com

アンドレイ・バラーノフ ヴァイオリンコンサート

2012年06月21日 | イヴェント
7月6日(金)18:45から宗次ホールでアンドレイ・バラーノフのヴァイオリンコンサートが開かれます。
バラーノフは1986年サンクトペテルブルク生まれのヴァイオリニストです。2010年の仙台国際コンクールに出場、第2位となりました。そして 去年は仙台でコンサートをするはずが地震のために中止に。そのかわりに宗次ホールのランチタイムコンサートに出演しました。その彼の演奏にホールのオウナー宗次さんはすっかり魅了されてしまったそうです。

バラーノフが宗次ホールで演奏、ヴァイオリンを貸与されたいきさつについてはこちらをご覧ください。

さらに彼は貸与された名器を持って 今年5月に「エリーザべト王妃国際コンクール」(ベルギー・ブリュセル」に出場、ヴァイオリン部門で優勝し 一躍話題の人となりました。このニュースの後、名古屋でのコンサートのチケットはどんどん売れて残り少ないそうです。
ユーラシア協会愛知県連にはまだチケットがありますが お申し込みをお急ぎください。

チケットは自由席 一般:3500円 日本ユーラシア協会会員:3000円


このコンサートの詳細についてはこちらを:


将来、「アンドレイ・バラーノフがまだ若くて売り出し中のころ、生で聞いたことがあるんだよ。」と自慢できる大物になるかもしれませんね。



ウズベキスタンに育つ日本法の専門家たち

2012年06月17日 | イヴェント
6月17日(日)愛知民主会館2階ホールで日本ユーラシア協会愛知県連の第57回総会が開かれました。それに先立ち、11時から講演会があり、名古屋大学法大学院法学研究所教授市橋克哉先生から先生がセンター長をしておられる法政国際協力研究センター(Center of Asian Legal Exchange :CALE ケイル)の活動とウズベキスタンについてお話をうかがいました。

CALE は名古屋大学法学部の同窓生と企業の出資による基金を母体として1990年から活動を始めました。開発途上国や社会主義経済体制から市場経済体制に移行しようとする国の法整備に取り組んでいます。その重要な活動のひとつが人材の養成です。

現在ウズべキスタンのタシケントの他 モンゴル、ベトナム、カンボジアの大学に日本法教育センターが開設され、大学の学部学生が日本語と日本法を学んでいます。授業は最初は英語で行われていたそうですが、文化や発想法の違いで英語にすることが難しいものもあり、日本の法を日本語で教えることになりました。日本法教育センターには日本人の日本語教師と日本法の講師が常駐し、学生たちは最初の2年間は日本語をみっちり学んで3年からは日本語で日本法の講義を聞いて勉強しているそうです。ここの卒業生から選抜された優秀な学生はさらに名古屋大学大学院法学研究科に留学して専門家として育てられています。
現在市橋先生のところには「サッカーチームが二つできるほど」ウズベク人の留学生がいるそうです。(サッカーのレベルが高いウズベキスタンです。)日本語を習得し、日本の法律を熟知し、日本での生活体験もあるウズベキスタン人が帰国して大学教員や公務員や法律の専門家となって活躍することを思うと楽しみですね。



お料理サークル「ペーチカ」第8回例会報告 その2 ワレーニキはふっくらと!

2012年06月04日 | ペ-チカ
今度はワレーニキ(вареники)を作ります。皮は先ほどのペリメニ(пельмени)と同じです。

アリビーナ先生に ペリメニとワレーニキの違いをお聞きしてみました。「中味が違います。ペリメニは肉や魚が主で野菜を入れるとしても玉ねぎくらい。ワレーニキの方はきのこやじゃがいも、甘いものなど様々な具を入れます。」と明快なお答えでした。

今回のワレーニキの中味はじゃがいもと玉ねぎ。大きめのジャガイモ3個に大きい玉ねぎ半分くらいの割合です。5ミリ角に切った玉ねぎは多めのサラダオイルで飴色になるまでじっくり炒めます。


ジャガイモはゆでてつぶし塩をふります。


よく炒めた玉ねぎを加えて混ぜ 塩コショウで 濃いめに味をつけておきます。


先ほどと同じく棒状にした生地を少し大きめにカットします。


これをのばして 中味をたっぷり包み、こんな形に。ふちはしっかりとくっつけましょう。


大鍋にお湯を沸かし塩を入れておきます。(水1,5リットルに塩小さじ1くらい)このお湯はあとからペリメニ用のスープにしますので 水は多すぎないように。
ますワレーニキを投入!鍋の底にくっつかないようにスプーンでちょっとまぜて。


中味には火が通っていますから 浮き上がってきたらすぐに穴杓子ですくって水を切り、バターを入れておいたボウルに取ります。バターがないと互いにくっついてしまいますので注意!


全部鍋からあげたら バターが全体にからまるようにボウルごと豪快にゆすります。


ペリメニも同様に茹でますが こちらは中味が生ですから浮き上がってからも3分ほどゆでてください。これにもバターをからめておきます。

ゆで汁を塩コショウで味を調え、スープ皿に入れたペリメニに注いでみじん切りのパセリをふって ペリメニのスープ仕立てのできあがり!


ワレーニキと残りのペリメニはお皿にのせてスメタナ(サワークリーム)をかけていただきます。(盛り付けが美しくありませんが、、)ワレーニキは炒めた玉ねぎの甘みとジャガイモの塩味が皮にくるまれてふっくらとおいしくできあがりました。


今日は皮を作って成形するのにかなり時間がかかりました。奮闘すること2時間半、みんなで力を合わせておいしいロシア料理ができあがりました。お待ちかねの試食の時間!
Приятного аппетита !



奮闘努力の甲斐あって 最高においしいペリメニとワレーニキでした。

今回は残念ながらワインはなしでしたが 紅茶に添えて差し入れのケーキが2種類。
抹茶とあずきのパウンドケーキと


生のブルーベリー入りのフルーツケーキ。


残ったペリメニ用の中味のひき肉は 調理師免許を持つSさんのアイディアでハンバーグに変身、お土産になりました。


アリビーナ先生のお話では 残った具は丸めてミートボールにして ペリメニといっしょにゆでてもいいとのことです。
最後にアリビーナ先生に "Молодцы !"(よくできました!)とおほめの言葉をいただいて例会が終わりました。ロシア料理のレパートリーをこれからももっと増やしていきたいですね!









お料理サークル「ペーチカ」第8回例会報告 ペリメニを作る!

2012年06月04日 | ペ-チカ
6月2日(土)午後5時半から東生涯教育センターの調理室でペーチカの第8回例会が開かれました。アリビーナ先生を講師に総勢17名がペリメニとワレーニキ作りに挑戦しました。

熱血指導中のアリビーナ・ブレンコーワ先生です。


まず ペリメニとワレーニキ共通の生地(тесто)作りです。

基本の分量:
強力粉 300g
水   3/4 カップ
塩   小さじ 1/2
卵   1/2 個

大きなボウル(чашка)に小麦粉と卵を入れ、塩をふり、水を少しずつ加えながらこねていきます。



生地をひとつにまとめ、ラップして冷蔵庫に入れ、20分ほど寝かせます。


今度は中味(натинка)を作ります。

基本の分量:
合びき肉  200g
玉ねぎ   小 1個
にんにく  一片
塩     小さじ 1
胡椒    適量
水     大さじ 3

牛肉だけだと堅くなってしまうそうで、牛肉と豚肉の割合がだいたい1:3が理想的。たまねぎとニンニクはすりおろして加えよく混ぜ、塩コショウで味をつけておきます。おろした玉ねぎの水分も考慮して水を加えます。かなりやわらかい感じ。


寝かせておいた生地を打ち粉を振ったまな板の上に取り出し さらにこねます。


生地の一部を取って 直径2センチくらいの棒状に伸ばします。これを端から3センチくらいに切ります。残りの生地は乾燥しやすいので必ず容器に入れ、ふたをしておくこと。


3センチに切った生地は手のひらで丸くつぶし 麺棒(скалка)を使って直径5センチくらいに丸く伸ばします。アリビーナ先生はご自分の麺棒持参でくるくるきれいに皮を伸ばして見せてくださいました。速い、速い!


ペリメニ作りはロシアでは家族総出の仕事で、一度に多量に作って冷凍しておくと聞いていたのですがアリビーナ先生のおうちでは 先生が一人で作られるそうです。

さてこの皮に先ほどの中味を包みます。あんまりたっぷりいれると皮が破れてしまいますので ほどほどに。


包めました!ふちはしっかりくっつけておきましょう。


さらにもうひとひねり。両端を上に向けて きゅっとくっつけると、、


こんなかわいい形になります。できあがったら小麦粉をふったバットに並べておきます。

このペリメニ、4人で作りました。形も大きさも中味の量もかなり違い、個性が出ていますね。しっかりした皮なのであまり大きくすると食べにくくなります。
                               ---続くーーー