サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

ロシア語サロン番外編「ロシア語で人形作り」に参加して

2015年02月26日 | ロシア語サロン
2月22日のロシア語サロン番外編「ロシア語でお人形作り」に参加された
林菜々子さんから感想文をいただきましたので掲載します。
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人形を作るのに針やハサミなどの裁縫道具を持参する必要もなく、しかも"女性だけの集まり"
というので少し不思議に思いながら参加しました。

お茶と甘いものを食べながらのいわゆる”女子会”の様なほのぼのとした集まりになるのでは、
と勝手に期待していたのですが、期待に反してなかなか人形作りは大変な作業で、お茶どころ
ではありませんでした。
私は不器用で周りの人が進めていくのを見て真似しながら進めていたのですが、人形が
ぐちゃぐちゃになってしまいました。しかし、ナタリア先生が手伝ってくださったおかげで、
なんとか作り上げることができました。

苦労しながら、そして助けてもらいながら人形を作ったのは、ほのぼのとした"女子会"よりも
記憶に残りそうです。


そして、針やハサミを持参する必要がなく、女性だけの理由も興味深いものでした。昔からの
考え方、風習が関係しているとは!

ロシアやその周りの国々に住む方は迷信や魔女を信じる人が多いので、そういう考え方、
風習を知るのは大切なことだと私は思います。

そういう面でもこの"女子会"は勉強になりました!


ロシア語サロン番外編「ロシア語でお人形作り」報告 その3

2015年02月25日 | ロシア語サロン
女子ばかりで集まるということで 「さっとお人形を作って 後半はおしゃべりしながら
お茶会ね!」なんて甘いことも考えていたのですが、前半の30分でそれどころではない
ことが判明しました。

みんな真剣!おしゃべりも途絶えてシーン。集中しないとできません!


「針と糸で縫った方が楽かも~~~」と弱音を吐く声も聞こえてきました。きっちりと糸で縛って
きれいに形を作っていくのは結構難しいのでした。

時間がないので とりあえず紅茶とお菓子をお出ししたのですが、作業中の方はそれどころではなく、
お茶も冷めてしまいました。

今日のお茶菓子です。

アイシングをかけた甘酸っぱいレモンのケーキ 「ウィークエンド」と ウクライナの「ロシェン」の
ミルクチョコレート。ちなみに 「ロシェン」はウクライナの大統領 ポロシェンコさんの会社です。



ナタリアさんからは カラメル風味のマフィンの差し入れもありました。


時間ははるかに過ぎてしまいましたが 最後にお茶を入れなおしてお菓子も食べました。

13歳の中学生から 孫のある方まで 参加された女性は8名。
ナタリアさんのお嬢さんの未来ちゃんとお友達のソフィーナちゃんも来てくれました。
最後に 作ったお人形を持って先生と記念撮影です。


ナタリアさんのレパートリーはまだいろいろありそうです。
「マトリョーシカの絵付けとかもやりたいですね。」「お料理やお菓子作りもいいわね~」とか
いろいろご希望も出ていました。

ロシア語サロン番外編「ロシア語でお人形作り」報告 その2

2015年02月25日 | ロシア語サロン
さあ、それではいよいよお人形を作りましょう!

最初に作るのはカラコーリチクです。



ナタリアさんはこんなかわいい布を用意してきてくれました。


各自好きな布を選んで さあ始めましょう!
小さな布を丸めて顔の芯を作り、まず最初に一番下のスカートの布をかぶせて糸で縛ります。


その上にさらに2枚のスカートの布を被せて しっかり縛ります。


これでスカートができました。今度はその上に白い布を被せて縛ると これが顔になります。

また両端もそれぞれ糸で縛るとこれがブラウスの袖になりました。細い糸をしっかり結んで固定するのが
意外に難しくて苦戦してますが、、



「糸はきっちり結んでくださいね!顔にしわがよらないように布を伸ばしてね!」と
熱血指導のナターシャ先生!


頭と体にプラトーク(スカーフ)を巻いて やっとなんとか完成!
左が先生の作品、右が生徒の作、 やっぱり先生がお上手ですね。でも心はこもっているはず、、


ここまででだいぶ時間が過ぎてしまったのですが さらに希望者だけがもう一つヴェスニャンカも作ることに
なりました。もう疲れた人は休憩。

ヴェスニャンカの方は細長く折った布を縦にして 体と顔を作ります。これにスカートをはかせて



胸のところにはひだをとってたたみます。


そしてヴェスニャンカの特徴である髪を作ります。様々な派手な色の糸やリボンを組み合わせて 先ほど
作った顔の先端の部分に通して


その髪を三つ編みにして完成!

おしゃれなレースのエプロンもさせてみました。

「ヴェスニャンカは簡単よ」と言うナターシャさんですが、、けっこう難しかったですよ~

ロシア語サロン番外編「ロシア語でお人形作り」報告  その1

2015年02月25日 | ロシア語サロン
2月22日(日)午後2時から ロシア語サロン番外編「ロシア語でお人形作り」が
開催されました。今回はロシア語サロンの歴史上初めて 「女子限定」のサロンになりました。
今回のゲストは ベラルーシ出身のナタリア・アレーシュカさんです。
笑顔の素敵な彼女は美術工芸学校出身のアーティスト。


いろんなお手製のお人形を見せていただきました。


参加者の方が「ロシアのお人形ってかわいいですよね。お土産に買ったことがあるんですが、」という
話をされたところ、ナタリアさんは「今日作るお人形はお土産や装飾品のお人形とはちょっと違います。
気持ちを込めて作り、特定の相手に贈ったりもらったりするもので 売買することはありません」との
答えが返ってきました。

最初に短いスピーチをしていただきました。
「スラブ民族の文化の中では人形はただのおもちゃや装飾品ではなく、心を込めて作られ、大切にされ、
日常生活の中で独自の役目を持っていました。これらの人形には顔が描かれていません。顔が描かれると
人形は心を持つようになり、それが魔術に利用されて呪いをかけられたりすることをスラブの人たちは
恐れたのです。

人形作りは女性の仕事でした。男性は作っているところをちょっとのぞくことすら禁じられていました。
人形の出来栄えは家族や一族の運命にも関わるとされ 女性たちは真剣に人形を作りました。
「マースレンニツァ」や「イヴァン・クパラ」のような行事や祝日、家族の記念日、結婚や子供の誕生
などの時に人形は作られ、旅に出る人があればお守りとして持たせ、また健康や富や愛の成就を
祈ってプレゼントされました。

鋏や針を使わないで作られた人形は お守りとして最も価値があるものと考えられていました。
布を断つ時もできるだけ鋏で切らないで手で裂いたのです。

今日みなさんと作るヴェスニャンカというお人形は春が訪れるころに女の子たちが作った楽しい
人形で、髪の毛をきれいな、変わった色にするのが特徴です。これは若さと美のお守りとして
女性たちがお互いにプレゼントしあいました。男性にプレゼントすると この男性がずっと若く
元気でいられるように人形が守ってくれます。

今日作るもう一つの人形「カラコーリチク」は よいしらせをもたらす人形とされています。
教会の鐘の音は人々をペストやその他の恐ろしい病気から守ってくれるものと考えられていました。
この人形は横から見るとスカートの形が鐘のように見えます。また上から見ると丸く広がるスカート
が太陽を思わせます。この人形は3枚のスカートをはいています。人間の人生にも三つの要素が
あるからです。体が健康で、心が喜びに満ちて、魂が平安である時に人間は幸せになれるのです。

カラコーリチクをお互いに贈りあって 人々は大切な人に良い知らせがあるように、楽しい
気分でいられるようにと願ったのでした。」

これで 今日の人形作りの集まりが女性限定になったことと 鋏や針を持参する必要が
なかった訳がわかりました。

ロシア語サロン番外編 -ロシア語でお人形作り !

2015年02月06日 | ロシア語サロン
お待たせしました!

ナタリア・アレーシュカさんを先生に ロシア語でお話しながら お人形を作りましょう!

今回作るのはвеснянка(ヴェスニャンカ)と


кукла колокольчик(カラコーリチク)


という2種類の小さなお人形です。このうちどちらかひとつを選んで作ります。

スラブの文化の中では人形は子供のおもちゃではなく もっと大きな意味を持つものでした。
女性たちは 悪い霊が入ってこないように戸口や窓にも人形を置きました。旅に出る人にはお守りとして
人形を持たせました。お互いに人形を贈りあって 家庭の平和や安産を祈りました。

またこの人形には目鼻がついていません。これは目鼻を付けると 人形が霊を持つようになり
魔術で呪いをかけられることがあるためだそうです。

こういう人形作りは昔から女性たちの仕事で男性はその様子をのぞくことすら
許されませんでした。というわけで 今回は女性だけの集まりということにさせて
いただきます。

日時:2月22日(日)午後2時ー4時

場所:愛知民主会館 3階ロシア語教室
   (名古屋市東区葵1丁目22-26 地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

ゲスト:ナタリア・アレーシュカさん
                   
    ボブルイスク(首都ミンスクから140キロ)出身のベラルーシ人。
    ボブルイスク装飾美術専門学校卒業後ミンスク教育大学で絵画、製図、
    工芸を学ぶ。民芸品製作会社で働いた後、9年前に来日。日本人と結婚、
    8歳の女の子のお母さん。

参加費:1200円 (日本ユーラシア協会会員は1000円)

参加条件:女性であること

お申し込み先:日本ユーラシア協会愛知県連事務所
       電話::(052)932-7211

       mail: kokoshka2011@gmail.com
         (お申し込みはできるだけメールでお願いします)




ロシア語サロン番外編 ロシア語で手芸?

2015年02月05日 | ロシア語サロン
2月22日(日)2時よりロシア語教室でロシア語サロン番外編を開催します。

今回のゲストはナタリア・アレシュカさんです。ベラルーシ出身の彼女には
これまでロシア語サロンやサモワールお茶会など何度も協力していただいて
いますが 今回は彼女からの提案で 「いっしょにマスコット(お人形?)を
作りましょう」ということです。

たとえば こんな風なものです。(あくまでもご参考までに)


彼女は 今計画を練っているようで 最終的にどんなものを作るのかはまだわかりませんが
とりあえず日程だけをお知らせしておきます。

最近は教室で机に向かって先生のお話を聞くのではなく 「英語でガーデニングを習う」とか
「フランス語でお菓子作りをする」というお教室もあるようです。

「ロシア語で手芸」というのはいかがでしょう?