サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

料理サークルペチカ第22回例会報告

2024年06月01日 | ペ-チカ
ペチカ担当の服部和です。

5月19日(日)午後1時からロシア語教室で 第22回料理サークルペチカ例会が開かれました。今回は
ブリヌィ(ロシア風クレープ)を作りました。日本ではクレープはクリームやチョコレートを
添えた御菓子というイメージが強いのですがロシアのブリヌィは様々な具を包んだり、上に載せたり
して食事にもなります。小さく焼いてサワークリームやイクラを載せたらおしゃれなオードブルにも
なり、もちろん、ダーチャの果物で作った自家製のジャムを添えてお茶菓子としても食べられます。

この日は13名(うち会員6名、5歳児1名)が集まりました。ゲストは内山エレーナさん、サンクト
ペテルブルク出身のロシア人で山崎タチアナ先生のクラスで日本語を勉強中の方です。

まず最初にブリヌィの生地の作り方のデモンストレーション。卵と牛乳をしっかり混ぜたら振るった
薄力粉を少しずつ加えていきます。そこへ塩、砂糖、重曹を酢に溶かしたものを加えてさらに
よく混ぜ、最後に目の細かいざるで漉して生地はできあがり。これをしばらく休ませておきます。

ブリヌィの生地の作り方には多くのヴァリエーションがあり、生地に生クリームやオイルを入れて
しまうものもありますが、今回はごく簡単なヴァージョンで。エレーナさんから「牛乳の代わりに
ケフィールや水だけを使うものある。」というコメントがありました。

生地を休ませている間にブリヌィについてちょっとお話をしました。参加者の中にはロシア語を
勉強してない方もいらしたのですが、こんな言葉を紹介しました。

*Первый блин – комом.
最初のブリンはお団子になる。

ブリヌィ(блины)は実は複数形なんです。一枚だとブリン(блин)です。つまり「最初のブリンは
上手に焼けない、なにごとも最初は失敗するものだ」という意味です。今回はロシア人ゲストの
エレーナさんにこの文を読んでもらってみんなで発音練習もしました。

また冬を送るロシアのお祭り「マースレンニツァ」についてもお話をしました。このお祭りに
欠かせないのがブリヌィ。バターで焼いた丸くて黄色いブリヌィは太陽の象徴でもある
そうです。(ロシアでは太陽の色は赤ではなくて黄色だそうで)またこのお祭りの後には
イースター前の精進の時期がやって来ますので、その前にバターたっぷりのブリヌィで
栄養をとっておくという意味もあるのです。ちなみにマースレンニツァ(Масленица)の
語源はバター(масло)であるとも言われています。

今回は参加者各自がカセットコンロでブリヌィを焼いたのですが、私は自宅で焼いたブリヌィも
持参し、そのブリヌィを使って包み方のデモンストレーションも行いました。丸いブリヌィを
半分に折り、さらに半分に折って扇型にしたのにはサワークリームとポーランド製のカシスジャムを
のせました。またスモークサーモンにサワークリーム、玉葱スライス、ディルを添えて端から
くるりと筒状に巻いたもの、さらにブリヌィの真ん中にビーフとキノコのサワークリーム炒めを
置いて四角い形になるように包んでから フライパンにバターを熱してもう一度焼いたもの、

などを作って 皆さんに少しずつお味見していただきました。

さて、このあたりで先ほど作った生地も落ち着いてきたので ひとりずつカセットコンロの前に
来ていただいて いよいよブリヌィを焼きます!まずフライパン(底面の直径が約18センチ)
に少量のバターを溶かして、ここにお玉に軽く一杯の生地を流し込みます。すぐに端の
ところが焼けて固まってきますのでそこにヘラを差し込んで少し持ち上げ、左手の指で
もう一カ所をつかんでくるりと裏返します、と言うのは簡単ですが、カセットコンロの火加減が
難しいのと 持ち上げた端のところがけっこうまだ熱いのとで普段あまり料理をしない方には
ちょっと難しかったようです。端をつかみそびれて生地が破れてしまったり、塊になって
しまったのもありました。フライパンが小さめなので大きなフライ返しは使いにくいですし。
文字通り「最初のブリンは、、」ですね。それでもなんとか全員がブリヌィを焼くという体験が
できました。ロシア人のエレーナさんはさすがにお上手、ヘラで端を持ち上げたら 左手で
端をつまんでクルリと裏返しにしてきれいなブリヌィができました。


焼けたブリヌィをお皿にのせたら 教室の奥のテーブルに並べられたスモークサーモン、ハム類、
スモークチキン、牛肉とキノコのサワークリーム炒め、玉葱スライス、サニーレタスなどを
お好みでのせて試食!

サイドディッシュとしてヴィネグレットというサラダもご用意しました。これはビーツ、
ジャガイモ、ニンジン、玉葱、キュウリのピクルスをオリーブオイルと塩胡椒で味付け
したものです。

左のボウルがサワークリーム、真ん中はビーフときのこのサワークリーム炒め、一番右(ディルに隠れて見えませんが)にはヴィネグレット。


たっぷりのサワークリームやディルを加えるとさらにロシアらしい味わいに。ディルは
ロシア料理にはかかせない香草ですが 普通のお店では売ってないことが多いので
自宅のプランターで育てて持参しました。


色も鮮やかできれい、爽やかな香りがなんとも言えません。これもたっぷりのせて。また
ポーランド製のカシスジャム、ブルガリアのバラジャム、ウクライナの蜂蜜、チェコのチョコ
レートソースなどもそろえて一枚はデザートとして食べていただきました。


参加者の方のお皿を覗きました。ビーフとキノコのサワークリーム炒めにディルとサニーレタス、
サワークリームもかけて。ヴィネグレットを添えています。


一枚目を食べたら 次の一枚に挑戦!自分で焼くのがもうめんどう、という方には焼いて
あるブリヌィをフライパンで温めて食べていただきました。ブリヌィは冷たいままで食べては
いけないのだそうでかならず温めて食べます。飲み物には紅茶を。

参加された方には自己紹介をしていただきましたが、ロシア語講座の現受講生と元受講生の
他に中国語が専門の方や子どもに異文化体験をさせたいと言う方もあり、ホームページを見て
来てくださったとのことでした。

「初めてディルを知った」、「クレープにジャムとサワークリームがおいしい、こんな食べ方は初めて」、
「意外に簡単にできるんですね、中身はなんでもいいみたいだし」「クレープはお菓子だと思っていた。
おつまみにも食事にもなるんですね」「ロシア料理はなかなか食べるチャンスがないので来てよかった」
など感想をお聞きしました。

黒板とチョークがあり、本棚に囲まれて、手狭なロシア語教室で開かれた変則的なペチカ例会
でしたが 食材や香草、食べ方などロシアの食に触れていただくことができてなによりでした。

まだたくさん残っていたディルはみなさんのお土産にしました。ブリヌィはぜひご自宅でも
作ってみてくださいね。

最後にみんなで記念撮影!

第22回ペチカ例会開催のお知らせ

2024年04月24日 | ペ-チカ
久しぶりにペチカの例会が開催されます。

今回はロシア語教室を会場に 手軽に作れておいしいブリヌィ(ロシア風
クレープ)を作ります。

薄く焼いたブリヌィはジャムや蜂蜜を添えておやつに、


また肉類、きのこ、魚の燻製などを包んで食事として食べられたりします。

小さく焼いて サワークリームにスモークサーモン、
キャビアなどをのせるとおしゃれなオードヴルに。


包み方もいろいろです。



軽食として食べる具の他に ブルガリア産の薔薇ジャム、ウクライナやハンガリー産の蜂蜜、ポーランド産の
カシスジャムなどもご用意しておいしい食べ方のご提案もする予定です。

ぜひおなかをすかせてご参加ください。

ロシア人ゲストは内山エレーナさん。日本語を猛勉強中の方です。
          
******************************************************            
時: 5月19日(日)午後1時-3時
会場:愛知民主会館3F 日本ユーラシア協会 ロシア語教室
名古屋市東区葵1-22-26 地下鉄東山線「新栄町」2番出口から徒歩2分
 TEL:052-508-4368
参加費:2000円(日本ユーラシア協会会員は1500円)
お申込みは:Mail:kokoshka2011@gmail.com
      Tel:052-508-4368(日本ユーラシア協会事務所)

 *お申込み順先着12名様限定です!

**参加費は当日、会場でお支払いください。5月17日以降にキャンセルされた方、連絡なしで当日欠席された方には参加費をいただきます。



料理サークル「ペチカ」第21回例会報告

2023年11月09日 | ペ-チカ
遅くなりましたが第21回ペチカ例会のご報告です。

10月14日(土)午後5時半から東生涯教育センターの料理室で4年ぶりのペチカの例会が開かれました。
老若男女14名が参加してウクライナ料理に挑戦しました。指導してくださったのは榊原ナタリアさん。
ジトーミル出身のウクライナ人で以前にも講師をしていただいたことがあります。日本語堪能、とても
わかりやすく教えてくださり、短時間で効率よくお料理ができました。

まず 料理の名前を彼女に書いていただきました。

一番上が日本語、その下がウクライナ語、一番下がロシア語です。

15人分としてじゃがいも35個!
材料の買い出しの時に「こんなにたくさん要りますか?」とナタリアさんに
確認したのですが「これくらいないと足りません!」でした。
このジャガイモは付け合わせのマッシュポテト、そしてスープにも使います。


さあ、始めましょう!

まずスープのだしを豚のスペアリブでとります。ベーコンとスペアリブはフライパンで炒めて、

小さく切ったタマネギ、ニンジンも加えてスープを仕込みます。
ジャガイモと水に浸しておいたひよこ豆は後から加えます。

今回は鶏のささみを使ってのカツレツです。ささみは筋を取ってラップで挟み麺棒で叩いて薄く伸ばします。
特に周りは念入りに薄く伸ばして。これでディル風味のバターを包むのです。

冷たくしたバターは棒状に切り、
細かく切ったディルをまぶします。

これを薄く伸ばしたささみでしっかり包んで、
小麦粉、溶き卵、パン粉をつけます。さらにもう一度溶き卵とパン粉をつけて
からりと揚げます。
ここでオーブンを200度に予熱。もう一度高温で焼くことで衣が堅くパリッと仕上がります。

4枚切りのパンを3センチ角に切った大きなクルトン、フライパンに薄くバターを溶かして加熱、パリッと
させます。「クルトンなんて 自分で作ったことないわー」の声が聞こえてきました。

スープの味付けは塩、胡椒だけでシンプルに。

完成です!
キーウ風チキンカツレツ、マッシュポテト添えとベーコン、豚肉、ひよこ豆の
スープ!


さっそく試食!
カリカリに揚がったカツレツをナイフで切ると、中から溶けたバターがじゅわーっと流れ出てきます。
ふわりと広がるディルの香り、、、
Приятного аппетита ! (さあ、召し上がれ!)

「ひよこ豆やディルは初めて食べた」という方もいらっしゃいました。ディルは特にウクライナやロシアには欠かせない
ハーブです。今回はなかなか生のディルがみつからず、乾燥ディルも買ったのですが やはり生のが欲しくて、
当日の朝、名東区の業務スーパーで見つけてきました。あってよかった!

久しぶりのペチカ例会で いつも使っているこの料理室も器具の置き場がすっかり変わっていて右往左往してしまったり、
後片付け用の洗剤を忘れていて途中で買いに走ったり、と不手際がありましたが、皆様の御協力でなんとかおいしく、楽しく
お料理することができました。
最後にナタリア先生と記念撮影!

ちなみに、あの多量のじゃがいもは一部をスープに使って 残りはすべてゆでて、塩、胡椒、バターで味をつけた
マッシュポテトにしました。これまた多量のマッシュポテトができあがり、結局食べきれずに持ち帰りました。ウクライナでは
きっと付け合わせのマッシュポテトはたっぷりなのでしょうね。こういう「お国ぶり」や日本料理では使われないハーブなどを
体験できるのが ペチカの面白さですね!

ウクライナ料理を作りましょう! 料理サークル「ペチカ」例会開催のお知らせ

2023年09月24日 | ペ-チカ
4年ぶりに料理サークル「ペチカ」の例会が開かれます。今回は榊原ナタリアさんのご指導で
「キーウ風カツレツ」と「マッシュポテト」、「ベーコン、豆、クルトン入りのスープ」を
作ります。キーウ風カツレツはウクライナの定番のご馳走メニューで、鶏肉を叩いて薄く伸ばし、
たっぷりのディルをまぶした冷たいバターを包んで、衣をつけて油で揚げたものです。

カリカリに揚がったカツレツをナイフで切ると中からディル風味のバターがジュワーッと流れ
出します。

お料理をしたことのない方も丁寧に指導しますのでご心配なく。お料理の得意な方はレパート
リーを増やしましょう!お料理ができたら みんなでテーブルを囲んで、できたての料理を試食します。
ぜひご参加ください。

*2019年にも榊原ナタリアさんにこのお料理を習いました。
 関連記事はこちらをご覧ください。
     
                                                                     
  *    *   *   *   *   *   *   *

                                           
日 時:2023年10月14日(土) 17:30~20:30
会場:東生涯学習センター 料理室
   (名古屋市東区葵一丁目3-21 ☎052-932-4881)
参加費:2500円(日ユ協会員2000円)
講師:榊原ナタリアさん
        ウクライナのジトーミル出身のウクライナ人、来日して16年め、日本語堪能、
        日本ウクライナ文化協会会員。わかりやすく、効率のよい調理指導には定評がある。
定 員:15名
申し込み締切:2023年10月11日(水) (ただし、定員になり次第締め切ります)
持参するもの:エプロン、三角巾、布巾3枚、筆記用具、お持ち帰り用容器

日本ユーラシア協会愛知県連事務局までメールまたは電話でお申し込みください。

お申し込みは:      Mail:kokoshka2011@gmail.com
              Tel:052-508-4368
**参加費は当日、会場でお支払いください。10月11日以降にキャンセルされた方、
         連絡がなく当日欠席された方には参加費をいただきます。






お料理サークル『ペチカ」番外編 「タバスム」でウズベキスタン料理を食べる!

2023年04月29日 | ペ-チカ
日本ユーラシア協会愛知県連のお料理サークル『ペチカ』の企画で 4月22日(土)午後2時半から
地下鉄東山線の『本陣』駅の近くにあるウズベキスタン料理のレストラン「タバスム」でランチ会が
開かれました。

「ペチカ」ではこれまで旧ソ連の共和国の方々を講師にお願いして それぞれの国の料理をいっしょに
作り試食する例会を20回開いてきました。コロナ渦で3年ほどお休みしてしまいましたが
そろそろ再開することにしました。久しぶりに開催するにあたり、いろんな案が出たのですが
名古屋初のウズベキスタン料理のお店の話は以前から耳にしており、またペチカのメンバーで
この店によく行くという方が店長と相談してアイディアを出してくださったこともあり、今まで
とは趣向を変えて「ここで会食をする」ということになりました。

この日は日本人、ウズベク人、中国人、総勢16名がテーブルを囲み、おいしい料理とおしゃべりを
楽しみました。

メンバーは ユーラシア協会員、現受講生、元受講生の他に大学の先生、日本語教師、最近
結婚された娘さんのお相手がウズベク人という方、「この店の噂は聞いていたがなかなか
来られなかったので」でという方など様々でした。

メニューは代表的なウズベク料理の盛り合わせです。

左上がチキンの串焼き、その右がマンティ(餃子のような小麦粉の皮で羊肉を包んで蒸したもの)、
真ん中がポロフ(ピラフの原型と言われています。ニンニクとニンジン、牛肉をたっぷりのオイルで
炒めて煮込んだもの)、キュウリとトマトのサラダです。串焼きの肉は本来は羊肉ですが日本人は
苦手な人があるということでチキンも選べるようにしたのですが、結局チキンを選んだのは5名だけ
でした。肉はスパイスを利かせて直火で焼かれ、とても香ばしくおいしいものでした。ポロフも
ニンニク臭はそれほどでもなく、油っぽくもなくておいしい味、日本人の口に合う料理と思います。

イスラム教徒のお店ですので 肉はハラール(イスラムの規則に従って処理された肉)、
アルコール類の提供はありません。飲み物はアプリコット、マンゴー、チェリー、ザクロの4種類の
ジュースから選べました。いずれもフルーツが豊かなウズベキスタン直送の ジュースです。

少し遅れて参加されたお二人のウズベク人、アリシェルさんとモハメッドさん(名古屋大学法学部卒業
とのことで日本語堪能!)からはいろいろ面白いお話が聞けました。以前は早く結婚したウズベキ
スタンの女性たちも今では高い教育を受け、仕事に就いている人も多くなり、結婚も急がないとか、
ロシア語は今でも小学校の5年生から習うが『外国語』として学習されている、以前は『第二国語』
という感じだったとか、ソ連時代に校長になったというモハメッドさんのお祖母さん(女性の校長は
当時まだ珍しかったのです)のお話やラマダン(イスラム教の断食。毎年一ヶ月ほど夜明けから
日没までは水も飲まないとのこと)の話なども出ました。

そこで日本人から出た質問は
「名古屋の夏はどうするんです?水も飲まないなんで熱中症になりませんか?」
この断食は15才までの子供や妊婦、病人などは免除されるのだそうですが、
元気な大人でも名古屋の夏のラマダンはほんとうに大変とのことです。ただ「頑張って乗り切ると
清々しい気分になれるし、体調もよくなる」とお二人とも口をそろえておっしゃっていました。
ちょうどこの日がラマダン明けだったそうで、となりのインド料理店も賑やかでした。

デザートは 甘いシロップとピスタチオのパウダーのかかったバクラバとトルコ風のアイスクリーム
でした。

この後、店内に展示されていた民族衣装を試着させてもらうことになり 素敵な衣装に女性たちは
大喜びで試着、記念撮影をしました。

ゴージャスな刺繍がいっぱいのこの衣装は男性用でかなり重いものです。モデルは安原ユーラシア協会
理事長です。

店内にあった女性用の衣装はもう少しカジュアルなもので、日本の着物のかすりのような模様が
面白いのです。ちょこんと頭にのせる小さな帽子もかわいい!
左から、ロシアに留学経験もあるという宮嶋さん、大学の先生のアリシェルさん、日本の会社の法務部
勤務のモハメッドさん、店長のルスタムさん。


アリシェルさんは福沢諭吉の「学問のすすめ」に感銘を受け、ウズベク語に翻訳されたそうでした。

左から新会員の立岩さん、初級クラスの佐藤さん、日本語教師の宮島さんです。それぞれウズベキスタンの衣装が
お似合いですね!


「タバスム」はウズベク語で『笑顔』『微笑み』という意味だそうです。最後に前日ウズベキスタン
出張から帰ってこられたばかりという市橋克哉名古屋経済大学特任教授からウズベキスタンの
お土産もいただいて、みんな笑顔で帰路につきました。

すぐ近くにモスクがあるということでこのあと有志数名は見学に行きました。



お料理サークル「ペチカ」番外編 開催のお知らせ 「ウズベキスタン料理を食べに行きましょう!」                              

2023年03月05日 | ペ-チカ
料理サークル「ペチカ」例会番外編 開催です!
                
日本ユーラシア協会愛知県連のお料理サークル「ペチカ」は今まで年に数回例会を開き、ユーラシア諸国の方を講師に
お願いしてその方々のお国の料理を作って食べる料理講習会をしてきました。コロナウイルス感染を危惧して3年もお休み
してしまいましたが、今春活動再開にあたり、趣向を変えてウスベキス料理レストランで本場の料理を食べる会を企画しました。

地下鉄東山線「本陣」駅の近くにあるウズベキスタン料理のレストラン「タバスム」は2019年にオープンした
こぢんまりしたレストランですが、ウズベク人シェフによるおいしい料理で評判のお店です。ランチタイムは定食を
食べに来るご近所の人たちで賑っています。また名古屋在住のウズベキスタンの人たちが集まってふるさとの料理を
楽しまれていることもあります。

食べ慣れない外国の料理を食べに行くのにはちょっと勇気が要るものです。今回はみんなで行って、ニンニクとニンジン
たっぷりのピラフや羊肉とタマネギを小麦粉の皮で包んで蒸したマンティやシャシリクなどいろいろな料理を
試食してみませんか?

どなたでも大歓迎です!必ずご予約の上おこしください。

参加申し込み先:日ユ協会事務所TEL:052-508-4368             
               mail: kokoshka2011@gmail.com
日時:4月22日(土)午後2時30分
会場:レストラン「タバスム」名古屋市中村区松原町1-49 
              電話050-5589-6002               
会費:2000円
申し込み締め切り:4月19日
*お申込み順先着15名様までです。
*アルコール飲料の提供はありません。
*当日キャンセル、または連絡なしのキャンセルの場合は全額お支払いをお願いします。
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料理サークル「ペチカ」第20回例会報告「じゃがいものデルネィとカッテージチーズ入りクレープ」

2019年12月27日 | ペ-チカ
12月7日(土)午後5時半から東生涯教育センター料理室で
料理サークルペチカの第20回例会が開催されました。
今回の講師、ウクライナ人の榊原ナターリアさんに「じゃがいものデルネィ」
と「カッテージチーズ入りクレープ」の作り方を習いました。

上がロシア語、下がウクライナ語です。

カッテージチーズは日本でも売られていますが、「やはり自家製がおいしいし、
簡単に作れる」ということで まずカッテージチーズの作り方を習いました。
成分無調整の牛乳1ℓにプレーンヨーグルト450gを加えてよくまぜゆっくり
加熱します。沸騰させないように細火で煮て分離が始まったら火を止めます。

ざるの上に清潔なガーゼを広げてこれを濾し、しばらくおいて水がきれたら
カッテージチーズのできあがり!

じゃがいも(中)8個は皮をむき、水洗いしてスライサーで薄切りにします。
卵1個に小麦も大匙3加え、塩コショウしてよく混ぜます。

フライパンを温め油を薄くひいてから スプーンで1さじずつすくって
フライパンに並べ 両面がカリッとするまで焼きます。

できました!

玉ねぎ中、鶏モモ肉1枚(約130g)、キノコ200gを小さく切ってよく炒め
生クリーム200ccと塩コショウを加えて7分煮込んだものがソース。

これをデルヌィにたっぷりかけて180度のオーヴンで10分ほど焼きます。


今度はクレープです。ボウルに卵3個、砂糖50g、塩少々をよく混ぜ合わせ、
200gの小麦粉はよくふるってこのボウルに加えるます。
よく混ざったらさらに牛乳350ccとサラダオイル40ccを加えて クレープの
生地ができました。

これを小さめのフライパンにスプーンで落とし、薄く広げると
クレープができあがります。



先生を囲んで和気あいあいと

焼きあがったクレープにカッテージチーズに砂糖を加えたものをのせて
棒状に巻きます。さらにこれをバターで軽く焼いて

さあできました!

デルネィの上にはチーズをのせて焼きました。
さらっと簡単にできるようでいて、すべてが手作りでひと手間をかけた料理
です。とても手際がよく、 わかりやすく説明してくださるナタリアさん。
12名の参加者も手際よくどんどん作業を進めていったので 料理は早くでき
あがり、その後 ゆっくり試食をすることができました。

今回はナタリアさんからお手製のすばらしいチョコレートケーキの差し入れが
ありました。!

ナタリアさんのお母様も菓子職人だったのでナタリアさんもケーキ作りが
大好きになったそうです。
今では彼女は注文を受けてケーキの制作をすることもあるそうでした。


お料理サークル「ペチカ」第19回例会報告  キエフ風カツレツ

2019年06月09日 | ペ-チカ

6月9日(土)午後5時半から東生涯教育センター料理室でお料理サークル「ペチカ」

 の第19回例会が開催されました。 今回はウクライナ料理です。

講師は榊原ナターリアさん。キエフの近くのジトーミル 出身のウクライナ人で日本に

住んで10年、日本語堪能、長身で スレンダー、とてもチャーミングな方です。

彼女は日本ウクライナ文化協会の会員としての活動もされていて「今日は

ウクライナの料理を日本のみなさんに紹介できてめちゃめちゃうれしいです!」

と挨拶してくださいました。

今日作るのは まずキエフ風カツレツ。
ロシア語とウクライナ語で書いていただきました。上がウクライナ語、
下がロシア語です。
котлета по-киiвськi
котлета по-киевски

もう一つは ベーコンとクルトン入りの豆のスープ。
гороховий суп з беконом та грiнками
гороховый суп с беконом и гренками

大小の鍋にお湯を沸かしてから料理を始めます。
まず鳥のささみをラップに挟み、肉たたきでトントン叩いて
薄く伸ばします。
叩きすぎると破れてしまいますので加減しながら、そして縁を薄くして
おくこと。伸ばしたら両面に軽く塩コショウしておきます。

今度はこのささみでディルをまぶしたバターを包みます。

まず縦に両端を織り込んでから横の部分を丁寧に折り込んで
しっかりとバターを包みます。

これに小麦粉をまぶし
とき卵にくぐらせ、さらにパン粉をまぶします。

ウクライナのパン粉は黄色い色をしているそうですが、今日のパン粉は
日本製で 色よく揚がるように着色してあるものでした。

さらにもう一回とき卵にくぐらせ パン粉をまぶします。

ここまでできたら冷蔵庫で20分ほど休ませてバターをしっかり
固めておきます。この状態で冷凍保存もできるそうです。

180度の油できつね色になるまで揚げます。

これでも充分おいしそうですが これをさらに200度のオーブンで
5分ほど焼いてできあがり!オーヴンで焼くことで衣がカリッと
して、鶏肉はジューシーになるそうです。

つけあわせはなんと白いご飯!

今回スープに使った豆は乾燥皮むきひよこ豆で まず5時間ほど水に
浸して戻したもの。これを熱湯に入れて30分ほど煮ておきます。

豚肉の厚切りは軽くフライパンで炒め、熱湯で10分ほどゆでます。
(できればスペアリブがよいのですが、、今回は手に入りませんでした。)
ゆでた肉をとりだして細かく刻みます。

玉ねぎと人参のみじん切を炒めておきます。これを刻んだ肉と共に
豆を煮た鍋に加えます。肉をゆでた湯は一度濾してから豆の鍋に
加えます。ジャガイモを1センチ角に切ったものを加えて やわらかく
煮えたら フライパンで軽く炒めたベーコンを加えてさらに煮ます。
味つけは塩コショウで。スープの味をみるナタリアさん。
このスープにクルトンを入れるのですが このクルトンは食パンを
2センチ角くらいに切ったものです。豪快!
これも200度のオーヴンで5分ほど焼いてカリッとさせます。

これで具だくさんのスープができあがりました。


キエフ風のカツレツкатлета по-киевскиは有名なウクライナ料理。
アツアツのカツレツをナイフで切ると中からジュワーッとバターが
流れ出します。このバターがディルの風味が効いてとてもおいしい!
付け合わせがご飯で驚きましたが このディル風味のバターがご飯の
ソースにもなっておいしく食べられました。

鶏肉をたたいて伸ばしたり、衣を二度付けしたり、揚げてからまたオーヴンで
焼いたり、など手間のかかる料理なのでウクライナでも特別のご馳走なのだそうです。

今回は大変手際よく料理ができあがり、時間的にも余裕がありました。
なにより楽しみな試食タイムもゆっくりできて、紅茶や差し入れのフルーツ
ケーキも食べながらおしゃべりがはずみました。

参加者は現役あるいはかつてのロシア語教室の生徒さんを中心に
ウクライナに興味のある方や大学の先生、会員の友達など17名でした。

次回は11月ごろを予定しております。







第18回料理サークル「ペチカ」例会報告

2018年12月04日 | ペ-チカ
12月1日(土)午後5時半から東生涯教育センターの料理室で第18回ペチカ例会が
開かれました。今回はアリビーナ・ブレンコーワ先生のご指導で 19名が 4グループに
分かれて「魚のパイ」とヴィネグレット(ビーツのサラダ)を作りました。

ロシア語では рыбный пирог と винегрет です。

サハリン出身のアリビーナ先生です。


まずパイ生地を作りましょう!
人肌に温めた牛乳にドライイースト、卵、砂糖、塩を入れて軽く混ぜ、ふるった小麦粉を
加えてゴムベラでよく混ぜます。だいたい混ざったら手でこねて生地がまとまってきたら
柔らかくしたバターを加えてこねます。
ふわりとラップをかけてタオルで保温して暖かい場所で45ー50分発酵させます。


今日はフィリングに塩鮭を使います。(先生のふるさとのサハリン風パイです)。骨を取って包丁で細かく切ります。
玉ねぎは薄く切って透明になるまで炒めます。


生地がだいたい2倍に膨らんだところで打ち粉をふった台に取り出し、少量を飾り用に
残して 二つに切ります。まずそのひとつを台に広げて麺棒で伸ばしていきます。
だいたい天板の大きさになったらクッキングペーパーを敷いた天板にのせ、
その上に塩鮭と玉ねぎを広げます。


もう一方の生地も同様にに伸ばします。これが蓋になります。ふたをかぶせたらまわりの生地ををぴったり重ねて折り込みます。


残しておいた生地はクッキー型で抜いてパイの上にのせます。
ナイフの先で穴をあけ 15分ほど暖かい場所で休ませ、上に卵黄を塗って照りをつけます。

210-220度に熱したオーブンで20分ほど焼きます。
焼けました!


デザインはそれぞれ個性的ですね。こちらのグループはдед мороз (ロシアのサンタクロース)をイメージしたそうです。


焼きたてのパイにはバターを塗っておきます。


今度はサラダです。
ビーツ、丸ごとゆでたジャガイモ、ニンジン、きゅうりのピクルス、たまねぎなど材料は
すべて小さなキュービック型に切ります。この時大きさをそろえると仕上がりがきれいです。

今回はアリビーナ先生お手製の発酵キャベツもここに加えています。

全部をボウルにいれて塩コショウ、サラダオイル、きゅうりのピクルスの汁で味付けします。

今回はすでに水煮にしてあるパック入りのビーツを使ったので簡単!
「えっ、これだけ?マヨネーズで合えたりしないんですか?」と驚きの声が。
はい、これでできあがりです!

さあ、焼きたてのパイを切ってみましょう。鮭のピンク色がきれいですね。


アリビーナ先生がシベリアのハーブティーを持ってきてくださいました。брусника(コケモモ)入りです。


何より楽しみな試食の時間。Приятного аппетита !


ヴィネグレットにパセリを飾って。


初めて参加された方たちから
「ロシア料理ってボルシチしか知りませんでした。」
「生の玉ねぎは苦手ですが このサラダでは気になりませんね、」
「ビーツは初めて食べました。」
「ロシアのパイって 小麦粉とバターを混ぜるのじゃなくて イーストを使うんですね!」
「ビーツって名古屋で買えますか? どこに売っていますか?」

今回のビーツはゆでてパックされたもので イオン(スーパー)にあるそうです。
生のビーツは名古屋ではなかなかみつかりませんが 岐阜県や長野県では時々
売られています。また通販でお取り寄せもできます。

アリビーナ先生から
「みなさん よくがんばりました。新年にはこのおいしいパイでおもてなしを
してくださいね。」とメッセージをいただきました。


ロシア料理サークル「ペチカ」第18回例会開催のお知らせ

2018年10月23日 | ペ-チカ
お待たせしました!ロシア料理サークル「ペチカ」の第18回例会が12月1日(土)に
開かれます。今回はおなじみのアリビーナ・ブレンコーワ先生に 「魚のパイ」と
ヴィネグレット(ビーツとジャガイモのサラダ)の作り方を習います。

ヴィネグレットは定番のロシア料理、ゆでたビーツ、ジャガイモ、ニンジンに
玉ねぎやきゅうりのピクルスなどで作ります。野菜の組み合わせや切り方にも
人によってさまざまなヴァリエーションがあります。


作り方は難しくありませんが、名古屋で作るとしたら一番の難関がビーツが
みつからないこと。最近は皮をむいてゆでたビーツが真空パックで売られて
いることもありますが、、、やっぱり生のビーツとはおいしさが違います。

岐阜や長野の八百屋には売られていることもあり、また最近は通販でも
手に入れることができます。
ロシアでは非常によく使われる野菜で ビーツを使ったおいしい料理も
たくさんあります。
まずヴィネグレットをお試しください!

時:12月1日(土)17:30-20:30
会場:東生涯学習センター 一階 料理室
 
  (名古屋市東区葵1-3-21 ☎ 052-932-4881)
参加費:2200円(日ユ協会員は1700円)

講師:アリビーナ・ブレンコーワさん
   サハリン出身、日本ユーラシア協会愛知県連ロシア語講座講師
   ロシア料理サークル「ペチカ」で料理の指導に当たる他
   ロシア語人形劇の人形や背景の制作も担当するアーティスト

定員:25名
申し込み期限:2018年11月21日(水)17時(ただし定員になり次第締め切ります)
持参するもの:エプロン、三角巾、布巾3枚、筆記用具、お持ち帰り用容器

お申し込みは日本ユーラシア協会愛知県連事務局までメール、または電話、ファックスで。
事前に参加費の納入をお願いします。参加費の納入をもって受付完了といたします


申し込み:mail :kacchan4@gmail.com

☎:052-932-7211

郵便振替口座:00820-8-16593 日本ユーラシア協会愛知県連合会
三菱UFJ銀行 栄町支店 0391365

11月22日(木)までにキャンセルのご連絡がなく お休みされた場合は
参加費はお返しできません。