サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

サモワールお茶会に参加して(2)

2024年02月06日 | サモワールお茶会
もうお一人、お茶会に参加してくださった方に感想を書いていただきました。

この文を書いてくださったTさんは大学でロシア語を専攻、エストニアに留学もされた方です。
******************************
サモワールのお茶会に参加させて頂きました。
初めてのサモワールは、体験することで面白い発見がありました。例えば、サモワール
には保温機能がないので、冷める前にお茶を入れなくてはなりません。電気ケトルの方が
保温機能もあってすぐお湯も沸くのですが、サモワールの装飾はすごく綺麗です。サモ
ワールを囲むことで優雅なお茶会にアップグレードしました。毎日使うのには向いて
いないかもしれませんが、今回のようにゆっくりお茶会をするには、ぴったりだなと
思いました。
お茶会では、ロシア料理やお菓子も出てきたのですが、すごいご馳走でした。
お昼ご飯食べてこなければ良かった…と思いました。ご馳走を囲むと自然に笑顔になって、
良い時間を過ごすことができました。

ゲストのマリアさんと旦那さんは、柔らかい雰囲気でたくさん話して下さりました。
ロシア・ユーラシア文化に興味がある方は、楽しい発見があると思うので、是非参加してみて下さい。


サモワールお茶会に参加して

2024年02月05日 | サモワールお茶会
今回のお茶会の参加者のMさんが感想文をお送りくださったのでご紹介します。
***************************
今回初めてロシア語サロンに参加させていただきました。私は大学で5年間ロシア語を学び、
大学3年生のときにモスクワへ7か月間留学しました。就職してからロシアと関わる機会が
なくなり、学生時代は脳の大部分を占めていたロシア語も、あっという間に忘れてしまい
ました。それが何だか寂しく感じられて、今回偶然見つけた第8回新春サモワール
お茶会に参加しました。

実際にサモワールを使って紅茶を飲むのは初めてで、黒と金色の美しい模様を近くで
眺めていると、ロシア貴族の優雅なお茶会にタイムスリップしたような気分になりました。

ロシアの有名なサラダ、毛皮を着たニシン(日本版)やザクースカもいただき、久しぶりに
ロシアを身近に感じられたことが何よりも嬉しかったです。サラトフ州出身のマリアさん
より故郷についてのお話も伺い、過去に旅行で訪れたロシアの地方都市を懐かしく思い
ました。また、ロシア人の視点から見た日本の印象なども伺うことができ、興味深かったです。

数年ぶりに生のロシア語を耳にして、この音の響きが大好きだなぁと改めて思い出しました。
今回のサモワール会には10名程のロシア語学習者が参加されていて、こんなにたくさんの
お仲間が名古屋近辺にいらっしゃったと知り驚きました。全員ロシアに興味があるとは
言え、人それぞれ関心のある分野が異なるので、自分では考えたこともない様々な
質問や意見が飛び交うのが面白く、勉強になりました。数年ぶりにロシアに触れたことで、
ロシア語学習に対するモチベーションも上がりました。またこのような会があれば是非
参加したいと思います。この度は貴重な機会をありがとうございました。
---------------------------


第8回新春サモワールお茶会報告

2024年02月05日 | サモワールお茶会
1月28日午後2時から4時までロシア語教室でサモワールお茶会を開きました。
4年ぶりの開催となりましたが11名が参加(会員8名その他3名)が参加、
サモワールとロシア人ゲストを囲んで楽しいひとときを過ごしました。

今回のゲストはヴォルガ川の畔にあるサラトフ州ブラコーヴォ出身の小川
マリアさんでした。マリアさんは2011年に初来日、最初は東京で日本語学校にも
通われたそうです。日本人と結婚され現在は名古屋にお住まいです。いっしょに
来てくださったご主人の小川さんは弁護士で、とてもロシア語がお上手な方
でした。「家ではいつもロシア語でしゃべってしまい、日本語の勉強にならない」
とマリアさん。彼女は日本のアニメが大好きで、特にスタジオジブリの「トトロ」
の大ファンとのことです。

「日本は大好きだけど ただひとつ困るのが故郷まで遠すぎること」とおっしゃ
っていたのでどれくらい遠いのかお聞きしました。まずモスクワまで飛行機で
行って、そこから電車で12時間!サラトフには最近ガガーリン空港という新しい
空港ができたのですが、そこまで飛行機で行っても、さらに車で3時間かかる
そうです。ロシアの広さに参加者からため息がでました。

日本のロックバンドではBUCK-TICK がお好きだそうでしたが、参加者の中では
このバンドを知っていたのはお一人だけでした。
 
ロシア語教室は真ん中のテーブル二つをくっつけて長いテーブルを作り、クロスを
かけていつもと違う雰囲気です。お皿は紙皿、フォークやカップも不揃いの
ありあわせですが、お花も飾ってお茶会の始まりです。サモワールでお湯を
沸かしたのですが、、このサモワールは安原理事長がロシアのお土産に買って
きたものでロシア仕様、そのままでは日本のコンセントにコードをつなぐことが
できません。差し込みプラグの形が違うのです。それで日本のコンセントに
差し込めるプラグを買ってきてコードをつなぎました。試運転ではなんとか
お湯が沸かせたのですが、ロシアでは220W、日本では100Wですので 
そのせいもあるのかお湯は湧いてくるんですがなかなか沸騰させることができません。
しかたなくティファールの助けを借りることにしました。

テーブルの上にはフルーツケーキ、シャルロトカ(リンゴのケーキ)、チョコ
レートなどのお茶菓子が並びました。

柿で有名な大垣から参加された会員の中森さんからは柿を使った御菓子のさし
いれがありました。またできるだけロシア風の食べ物を味わっていただきたく、
ビーツを使った料理「ヴィネグレット」(ビーツ、じゃがいも、ニンジン、
キュウリのピクルスなどのサラダ)や「スクンブリア・ポッド・シューボイ」
(ビーツのサラダ、鯖の酢漬けとタマネギのサワークリーム和え、ポテトサラダを
重ねたもの)、キノコのサワークリーム和え、ライ麦パンなどをお出ししました。
ちなみにこのビーツも会員の中山さんが差し入れてくださったものです。

今回の参加者の中には大学でロシア語専攻だった方、留学や仕事でロシアや
ウズベキスタン、エストニアなどに住んでいた方々もいらしてロシア語で話して
くださり、また初級の生徒さんも頑張ってロシア語で自己紹介してくださいました。

「日本で驚いたことは?「」日本に来る前に想像していた日本と現実の日本は
ちがっていたか?」「日本人と結婚して日本に来ることにご両親は反対されな
かったのか?」(マリアさんは一人っ子とのこと)、「彼女が好きだという村上
春樹の小説のこと」など様々な質問が出てマリアさんは丁寧に答えてくださいました。

あっという間に2時間が経って名残を惜しみながら記念撮影。


後片付けも皆さんにお手伝いいただき、短時間で終わりました。ありがとう
ございました。

マリアさんはみなさんがロシアに興味を持っていてくださること、そしてロシア語で
話してくださったことをとても喜んでおられたそうです。

「ユーラシア協会の行事に参加しても会員同士がゆっくりおしゃべりをする時間が
なかなかなく、こういう場がもっとあればよいのに」という声も聞こえてきました。





第8回新春サモワールお茶会開催のお知らせ

2024年01月06日 | サモワールお茶会
С Новым 2024-м годом !
あけましておめでとうございます。

今年は元旦に能登半島の大地震、続いて羽田空港の事故となんとも悲惨なできごとが起こり、
暗い新年の始まりになりました。

日本ユーラシア協会愛知県連も様々な問題を抱えて今年も困難な旅路の始まりですが コロナ渦
その他の事情で長い間開けなかった「サモワールお茶会」を開催します。

ロシア語教室に飾られているサモワール(ロシア式湯沸かし器)を使って 紅茶をいれ、ロシア風の
お茶菓子やおつまみを食べながらロシア語のネイティブスピーカーをゲストにロシア語で(時には
日本語でも)おしゃべりするお茶会です。

これがロシア語教室にある「サモワール」です。

蓋の上に小さなポットをのせる場所があります。このポットで濃い紅茶を作っておき、少量を
カップに注いでからこの蛇口をひねってお湯を出して薄めます。

ロシア史ではロシアの近代化を進めたことで有名なピョートル大帝(1672-1725)ですが、
彼はオランダやドイツに行って いろいろ珍しいものを持ち帰りました。(オランダでは身分を
偽って船大工の修行もしたそうです)
サモワールもその時に彼が持ち帰ったもののひとつと言われています。彼は武器の生産をする
ために金属加工業に力を入れたのでサモワールもロシアで作れるようになりました。寒い国です
から いつもお湯が沸いていてすぐにお茶が飲める便利なサモワールは大流行して全土に広まり、
友人との楽しい語らいや家庭団らんの象徴にもなりました。
ちなみに「サモワール」はロシア語では"самовар"(自分でお湯を沸かすという意味)です。

さて、今回のゲストはヴォルガ地方のバラコヴォ出身のロシア人、小川マリアさんです。
2011年に初来日、スタジオジブリのアニメや村上春樹の小説がお好き、また日本のロックバンド
Buck-tickのファンで、日本での生活を楽しんでおられますが唯一困ることは
ふるさとのバラコヴォがあまりにも遠いこと、だそうです。

せっかくロシア人ゲストをお招きしていますので、ロシア語勉強中の方にはできるだけロシア語で
話して腕試ししていただきたいのですが、ロシアやユーラシア諸国に興味のある方でしたら
どなたでも大歓迎です。お友達やお知り合いをお誘いください。ロシア語での発言は通訳します
のでご心配なく。

日時:2024年1月28日(日)午後2時-4時
場所:愛知民主会館3階ロシア語教室
          名古屋市東区葵1丁目22-26(地下鉄東山線新栄町2番出口)
参加費:1300円(日ユ会員は800円)

申し込みは愛知県連事務所まで
mail:kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)
 tel:052-508-4368

**お申込み順先着10名様限定です!お申込みは今すぐ!
**当日キャンセルの方・連絡なしで欠席された方は会費をいただきます。

**これまでのお茶会について記事は画面左のバーの
「カテゴリー」から「サモワールお茶会」をクリックするとご覧になれます。



第7回新春サモワールお茶会に参加して 

2020年01月31日 | サモワールお茶会
1月26日のお茶会に参加されたWさんに感想を書いていただきました。
ロシア語講座の生徒さんです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回初めてサモワールお茶会に参加させていただきました。ウリヤノフスク
出身のオリガさんのお話は、広いロシアを知るための、また新しい手掛かりの
ひとつとなりました。ソ連時代は誰もが知っている町、ウリヤノフスクが今の
若いロシア人には「それってどこなの?」・・・。

私もウリヤノフスクを初めて知りましたが、対岸が見えないほどの広い大河、
ヴォルガ川岸にあり緑豊かな町と聞くと、映画で見たようなあんな所かなぁ
などと思い浮かべ、行きたくなってしまいます。

優秀な生徒であったオリガさんが誇りを持ってピオネールの一員となった
にもかかわらず、半年後にはソ連崩壊でピオネールもあっけなく解散。
その時の価値観の変わりようには驚くべきものがあり、オリガさんの
おばあさんは長い間その事実を受け入れることが難しかったそうです。

ウリヤノフスクは多くの民族が集まっている町で、オリガさんの親友も
イスラム教徒のタタール人とのこと。

国の体制が変わるってどういうこと?多民族が当たり前のように同じ地域で
生活するってどんな感じ?などなど実際に体験されている方のお話を聞くのは
とても興味深いものがあります。もっと詳しくお聞きできる機会がまたあると
いいなと思います。

当日はサハリン風パイやケーキなど、服部先生お手製のロシア料理を味わい
ながらロシアのお話をお聞きすることができて大満足でした。ありがとう
ございました。
 
 

第7回新春サモワールお茶会 報告 その2

2020年01月28日 | サモワールお茶会
日本ではほとんど知られてない「ウリヤノフスク」です。でもロシアでも
もう知らない人たちがいて、それはともかく、ロシアで若い人たちは
レーニンも?? なんて、、、へえーっと驚く参加者のみなさんでした。
そう言えば「ソ連」という言葉も聞かなくなりましたけどね。

スピーチが終わったところで いよいよお茶の時間です。
が、肝心のサモワールが起動せず、、大変申し訳ないことになりました。
このかわいいサモワールでお茶を飲むはずだったのに、、


しかたなく、サモワールでのお茶の入れ方の説明だけして、日本製の
ポットでお湯を沸かしてお茶にしました。

ヴィネグレット(ロシア料理の定番のビーツとジャガイモのサラダ)と
シャルロトカ(りんごがたっぷりのケーキ)です。


タルトレット2種類とライ麦パン。
タルトレットにはハーブ入りのサワークリームとサバの酢締め、
(ロシアでは普通はニシンですが、、)、もう一種類はサワークリーム
にゆで卵ときゅうりのピクルスのマヨネーズあえが入っています。

この塗り物の器はロシアの名産品 ホフロマ塗りです。
お皿にパイやケーキを載せて


オリガさんがすばらしく日本語がお上手なのでついつい日本語ばかりに
なりながらいろいろとおしゃべりしました。

6歳と3歳のお子さんたちはロシア語も日本語も話せます。
今は夏休みに2-3か月ロシアにお里帰りされるそうで、その間に
子どもたちはロシア語に囲まれてロシア語が上手になるけれど
日本に戻ると周りは日本語ばかりで、もちろんパパとも日本語
なので 意識して教えないとロシア語が使えなくなりかねない、
とご苦労をうかがいました。

参加者のみなさんにも簡単な自己紹介をしていただきました。
現講習生が2名、かつての講習生が2名、去年の特別講座に
参加された方が1名の他に 添乗員として世界を旅行したが
ロシアだけは行ったことがないと言う方や参加者のお友達の
オレゴン州から来たアメリカ人の青年も(日本語勉強中だそう
です)。
それで英語、日本語、ロシア語に関する話もいろいろと出ました。
オレゴン州ではロシア系の移民はみかけない、メキシコからの
人が多いのでスペイン語はよく耳にする、とのことでした。

ロシアではビールやハムなど肉の加工品がおいしいなど食べ物
の話もいろいろと出て、あっという間に4時近くなり最後に記念撮影を。


またこうして気軽におしゃべりできる集まりができるといいですね!
オリガさん、参加者のみなさま、ありがとうございました。





第7回新春サモワールお茶会報告

2020年01月28日 | サモワールお茶会
1月26日(日)午後2時からロシア語教室で2年ぶりの「新春サモワールお茶会」が 開かれました。

今回のゲストはウリヤノフスク出身のロシア人鈴木オリガさん。
留学生として来日され日本人と結婚して在住15年、ヨガやズンバ
など体を動かすことが大好きという方です。旦那様と二人のかわいい
お嬢さんといっしょに来てくださいました。

まず最初にロシア語でふるさと「ウリヤノフスク」についてお話していただい
ました。

ウリヤノフスクはヴォルガ川の岸辺にある町で人口は約65万人です。
ヴォルガは世界有数の大河であり、ヨーロッパでは一番長く、水量の多い川
です。ウリヤノフスクのあたりではその川幅は3キロにもなり、対岸が見えま
せん。まるで海のようです。子供のころの夏の楽しみはボルガの岸辺で
遊ぶことでした。まずバスに長時間バスに乗って行き、その後は藪や
小道をまた長い間歩いて行かないと岸辺には行けないのですが、それ
がまた冒険のようでとても楽しかったのです。
今では直接岸辺までバスで行くことができ、またケーブルカーもあって
ヴォルガを見下ろすすばらしい眺望も楽しめます。

ウリヤノフスクは世界的なプロレタリアートの指導者であったレーニン
のふるさとです。レーニンというのはペンネームで 本名はウラジーミル・
イリイチ・ウリヤノフというのです。彼を記念して1924年にこの町は
ウリヤノフスクという名前になりました。それまでは「シンビールスク」とい
呼ばれていました。現在はこの二つの名前が公式に使われています。

私が子どもだったソ連時代はソ連人ならだれでもウリヤノフスクの
名前の由来やどこにあるのかを知っていました。でも今ではレーニン
や革命のことは歴史の授業でほんの少ししか教えられないので
若い人たち、特に30歳以下の人たちはレーニンって誰か、ウリヤノフスクは
なにで有名なのか、思い出せない人が多いのです。

私自身はソ連時代に子ども時代を過ごしたので 小学校低学年
の時にはオクチャブリャータという子供の組織に属し、中学になると
ピオネールという組織に入団しました。ピオネールになると赤いネクタイ
をしめ、レーニンの肖像のついたバッジをつけました。優等生はほかの
子どもよりも早くピオネールに入団することができ、それはとても誇らしい
ことでした。入団式ではワクワクし、とても誇らしく思ったことは今でも
よく覚えています。

ウリヤノフスクにはロシア最大の民間航空機工場があります。
「ヴォルジャンカ」という名前のお菓子の工場もあり、ロシアだけ
でなくヨーロッパでも人気があります。同じ名前のミネラル
ウォーターもあります。
ウリヤノフスクはまた多民族の人たちが住んでいることも
特徴のひとつです。80以上の民族の人たちがいて、さまざまな
文化や言葉や宗教が共生している町です。私の子供のころ
からの親友もタタール人でイスラム教徒なんです。

ウリヤノフスクを思い出す時、私の心の中に浮かんでくるのは
松やモミの森、白樺の林、そして広大なヴォルガを見下ろす風景
です。緑豊かで川や湖のあるウリヤノフスクで育ったおかげで
自然を愛し大切にするようになったと思います。


第7回新春サモワールお茶会が開かれます!

2020年01月06日 | サモワールお茶会
2年ぶりにサモワールお茶会が開催されます!

このお茶会はサモワール(ロシア風湯沸し)を囲んで こぢんまりとのんびりとお茶とおしゃべりを楽しむ集まりです。

サモワールはこんな風にかわいい形をしています。そして上に小さなポットを
のせるところがあります。このポットに濃いお茶を作っておいてカップに注ぎ、
さらにサモワールの胴体についている蛇口から熱湯を注いで 好みの濃さに
します。

今回のゲストは鈴木オリガさんです。ウリヤノフスク出身のロシア人で
日本在住15年、二人のお子さんのお母さん。ヨガやジャズダンス、ズンバ
など体を動かすことが好きなアクティブな方です。

最初にロシア語で短いスピーチをしていただく予定です。そのあとはおしゃべり
しながらごいっしょにお茶を楽しみましょう。
ロシア語での発言はすべて通訳しますので ロシア語を習ってない
方もお気軽においでください。

前回のお茶会の様子はこちらでご覧になれます。

会場が手狭であることと、落ち着いてじっくりお話しするために 参加者の数を
8名としています。参加のお申し込みはお早めに!

時: 2020年1月26日(日) 午後2時から4時まで

所:愛知民主会館 3階ロシア語教室 
(地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

参加費:1200円(日本ユーラシア協会員は800円)

当日キャンセルの方・連絡なしで欠席された方は会費をいただきます。

お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会

名古屋市東区葵1丁目22-26
電話 052-932-7211 
                 Mail: kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)



第6回新春サモワールお茶会に参加して

2018年01月27日 | サモワールお茶会
今回のサモワールお茶会に参加されたお二人の方から感想を送っていただきましたので
ご紹介します。

1)数年前にロシア語講座に通っていたOさんから。お茶会の準備や後片付け、会計も引き受けてくださいました。
  アメリカでホームステイの経験もあり、外国人の友人も多いアクティヴな方です。

--------------------------------------------------------------------------------------------

サモワールとは、ロシア風湯沸し器の事で、これを使ってお茶を飲みながら、のんびりとおしゃべりを楽しむ会に参加しました。
ここは、ユーラシア協会愛知県連合会。ユーラシア圏の方々にお会いでき、生のロシア語やウクライナ語に触れることのできる貴重な会です。

今回のゲストはウクライナ出身の女性、タチアナ・ サエンコさん。「昨年夏に帰省されたキエフについて」のお話を聞く事ができました。
サウナに入って水風呂に入るというロシア圏の光景はテレビで見たことがありますが、最近のキエフでは、日本でいう「スーパー銭湯」や
「かんぽの宿」のような施設が人気をよんでいるそうです。

日本でユーラシア圏のお話を聞いて、自分なりに想像するのみで、未だにユーラシア圏に足を踏み入れたことがなく、お話を聞いていると
本当に訪れてみたくなるばかりです。

たまたま前日にウクライナのお友達からお土産に可愛いチョコレートを頂いたという方がいらっしゃり それを差し入れしてくださったのですが、その
パッケージがとても愛らしく、心が暖まる絵柄。サエンコ先生は人気の挿画家ヴラジスラフ・イェルコの絵をパソコンの画面で見せてくださったのですが
それはなにかのおとぎ話の本の挿絵でした。大人になって、絵本を見る機会もない中、心暖まるヴラジスラフ・イェルコの絵本を手にしてみたいと
新たな興味も見つけ出す事が出来ました。

参加されている方々の中には、ロシア語は基より、中国語の先生や、ギリシャ文字やギリシャ考古学に興味のある方、ロシアに居住したことの
ある方、現役学生の方もあって、様々な話題が飛び交い、たった2時間程なのですが、通訳兼ロシア語教師である服部先生による、お手製
キノコパイやリンゴケーキ、ビーツサラダや漬け物等、お料理も美味しく、濃厚な一時を過ごすことが出来ました。
まだまだ勉強も足りない中、色々な刺激を受けた楽しいお茶会に参加することができました。
ありがとうございました。

2)初めてユーラシア協会に来られたWさんから。お友達が当協会のロシア語講座に通っておられたことがあるそうですが
  お茶会には興味があったものの、なかなか申し込む勇気が出なかったとのこと。ロシア語はTVのロシア語講座を見て
  独習だそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 今回初めてユーラシア協会が主催するイベントに参加させて頂きました。

私はロシア語を独学で勉強しているのでロシアについて誰かと話をしたり実際にロシア語を使ってみたりする機会がありませんでした。
今回機会を得て自分はまだまだだなぁと道の長さ・困難さを感じた半面、 少しでも自分で理解出来たり自分のロシア語が通じたりすると
とても嬉しく楽しくなりました。

サモワールというロシア式湯沸かし器を使って淹れたお茶とロシア料理の数々にもテンションがあがりましたし、勇気を出して参加してみて
本当に良かったと思いました。
初対面の、国籍も年齢も職業も違う人間同士が、ユーラシア諸国への興味・関心という共通点でつながれるというのはとても凄くて素敵な
ことだと思いました。 機会があればぜひまた参加させて頂きたいです。

第6回新春サモワールお茶会報告  その2

2018年01月27日 | サモワールお茶会
さて先生のお話を聞くうちに サモワールのお湯も沸きました。いよいよお茶を飲みます!
小さいポットに濃い紅茶を作り、サモワールの上にのせておきます。そして各自が自分の
カップに濃いお茶を少なめに入れて サモワールの蛇口から熱湯を注いで好みの濃さに
するのです。今回のサモワールは容量が小さく、また蛇口の水漏れもあってハラハラしま
したが 実際にこのサモワールを使ってお茶を飲むという体験はなかなかできないもの、
サモワールを実際に見たのは初めてというの方もあり、みんな童心に戻って楽しそうに
お茶をいれていらっしゃいました。

今回はロシアでよく食べられるゆで卵の前菜 фаршированные яйцаが登場しました。


4種類のきのこのサワークリーム炒め入りのキノコのパイ пирог с грыбами


クリームチーズとサワークリーム入りのチーズケーキсырники とシンプルなリンゴのケーキШарлоткаも。


右側のボウルに入っている赤いものはビーツとジャガイモのサラダ”ヴィネグレット”винегрет です。「ビーツなんて初めて
食べました!」という声も。名古屋ではなかなか生のビーツは手に入りません。


今日の参加者は10名、現在のロシア語講習生、もと講習生、HPを見てきた人、友達に誘われて来た人などでしたが それぞれ
ロシアやウクライナ、ロシア語とのかかわりや関心のあるところが違い、様々な話題が出て話が弾みました。


ロシア語を真剣に勉強していながらロシアには一度も行ったことがないという方にはサエンコ先生は「行ったことがなくても
言葉は上手になれます。日本にいてもたくさんロシア語を聞くようにしてください。歌でも詩でも。ただ、今の歌手やインターネット
のロシア語はくだけすぎて正確で美しいロシア語とは言えないものも多いので おすすめはソ連時代の俳優やアナウンサーが
朗読しているものです。きちんと訓練を受けた人のロシア語をたくさん聞くことが大切です。」というアドヴァイスを。

今の歌手でロシア語の勉強に役に立つようなきれいなロシア語で歌っている歌手として
エレーナ・ヴァ―エンガ Елена Ваенгаを推薦しておられました。

また「以前はロシア語も勉強したが ロシアの文化はギリシャの影響を受けているし、全ヨーロッパの文化の源はギリシャだと
思い、ギリシャ語もやっている。さらに古代ギリシャ語も。またそのギリシャの文化は遠くインドやペルシャの影響も受けて
いると思うとインドやペルシャの言葉もやってみたくなる、、」という方には「やっぱりロシア語をしっかりやってください。
ソ連時代には優れた古典学者、翻訳家が養成されてあたなが興味を持つような古文書全部ロシア語に訳されています。
ロシア語ができればなんでも読めますよ」という助言でした。

さらにトマト味のボルシチとビーツのボルシチ、フィギュアスケートの話(先生は羽生君とプルシェンコのファン)、ロシアの
お菓子ゼフィール、旅行の話、ウクライナのスキタイ文化、卵の装飾の伝統など様々な話が出てあっという間に4時になって
しまいました。名残は尽きないままお開きにしようとしたその瞬間に所用で遅れて入ってこられた方があり、せっかく来て
くださったので時間を少し延長することにしました。その方はなんと考古学専攻でキエフに短期留学された方でした。

今年もこうして和やかに楽しくお茶の時間を楽しむことができました。ご参加くださった皆さん、いろいろお手伝いをして
くださった方、差し入れしてくださった方、皆様ありがとうございました。