サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第6回ヨールカ祭り報告

2018年12月30日 | ヨールカ祭
12月9日(日)午後1時半より愛知民主会館2階でヨールカ祭りが開催されました。

まず最初は恒例のロシア語人形劇。今回は「お団子パン」です。


それからロシア語による詩の朗読がありました。現講習生、元講習生の方を
中心に6名がプーシキン、レールモントフの詩を堂々と朗読。

井澤さんは元講習生で転勤で東京にお引越しされたのですが この日のために
名古屋に来てくださいました。
レールモントフの"Выхожу один я на дорогу"を暗唱する井澤さん。


飛び入り参加の大学生のスピーチもありました。
「ロシア語の勉強には身が入らなかったが、一か月ロシアを旅して ロシア人とつきあい
友人もできた。それがきっかけでロシア語の勉強にも気合が入り、ロシアの政治や経済にも
興味を持つようになった。将来は両国の架け橋になりたい。」という内容でした。

一番最後に山崎タチアナ先生とブレンコーワ先生による"буква Я"の朗読がありました。

ロシアでは有名な子どものための詩でザハデールによって書かれたものです。
アルファベットの順番ではいつも一番最後にある文字のЯ。
ある日のこと、このЯが「どうしていつもいつも私は一番最後なの?
私は代名詞でもあるのよ、特別な文字なのよ!」と怒り始めました。

困ってしまったほかの文字たちが「それじゃ、自分だけで文章が
書けるかどうか やってみれば?」と反論しました。
Яは一生懸命に文章をつづろうとしますが、、、

という内容で ロシア語のしゃれがたくさんあるのですが 外国人には
ちょっと難しいですね。

ここでちょっとティータイム。
緑区有松の「さらび」のピロシキの販売がありました。

「ちょっと硬い」という声も、、、

会員手作りのお菓子や紅茶は無料で提供されました。




ロシアのチョコレートやジャム、はちみつ、ジョージアのワインなどの販売も。


休憩の後は 老若男女いっしょにグループを作ってビール缶を積み上げるゲーム。

最後はこれも恒例のミールの合唱。


「森でモミの木が生まれたよ」をミールと共に歌って 今年もヨールカ祭が終わりました。

それではみなさま よいお年を!
С наступающим новым годом !

第5回ヨールカ祭報告

2017年12月14日 | ヨールカ祭
12月10日(日)午後1時半から愛知民主会館2階ホールで第5回ヨールカ祭が行われました。

今回の司会はウクライナ人のダツェンコ先生。ウクライナ語とロシア語のバイリンガルで もちろん
日本語も堪能です。現在は愛知県連の講座でウクライナ語や教会スラブ語を教えておられます。

今年もヨールカ祭は毎回好評のロシア語人形劇で始まりました。今回のお話は「アリューヌシュカ姉さんと弟のイワーヌシュカ」です。

しっかりもののお姉さんアリョーヌシュカとやんちゃな弟のイワーヌシュカは仲良し、
ある時二人は森に出かけました。太陽が照りつけとても暑いものですから どんどん歩いて行くうちに イワーヌシュカは
喉が渇いてしまいました。

牛の足跡に水がいっぱいたまっているのを見たイワーヌシュカは「ああ、ここからお水を飲みたいなあ、、」と言うのですが
アリョーヌシュカは「そんなところで水を飲んだら牛になっちゃうわよ!」と許してくれません。

我慢してまた歩いていくと今度は馬の足跡に水が溜まっているのをみつけて 再びイワーヌシュカは水が飲みたくなるのですが
お姉さんに禁じられてしまいます。


ますます暑くなってきて 汗も流れます。今度はヤギの足跡に水が溜まっているのを見たイワーヌシュカ。アリョーヌシュカが
「ダメダメ、そんな水を飲んだらヤギになっちゃうわ!」と言うのに 「もうだめ、我慢できないっ!」とその水を飲んでしまいました。

すると!なんということでしょう!イワーヌシュカはほんとうに子ヤギになってしまいました!
「イワーヌシュカ!」と呼んでも 子ヤギは「メエ、、」と鳴くばかり。

すっかり途方に暮れて アリョーヌシュカがさめざめと泣いていますと、そこに通りかかったのは商人の若者。
「かわいいお嬢さん、どうして泣いているの?」とやさしく声をかけてくれました。
話を聞いた若者は「それなら僕のお嫁においで!君にはきれいな服でおしゃれをさせてあげよう。
子ヤギはうちで飼ってやればいいじゃないか」というのでした。

しばらく迷っていたアリョーヌシュカでしたが とうとうお嫁に行くことにしました。するとそれを聞いた子ヤギが
大喜びして 一回、二回、三回と宙返り!



するとあら不思議! 子ヤギはもとのイワーヌシュカにもどったのでした。めでたし、めでたし。

このお話には教訓があります。「大人のいうことは聞くものだ」だそうです。

この人形劇はアリビーナ・ブレンコーワ先生と山崎タチアナ先生の労作。
今回はブレンコーワ先生がやんちゃなイワーヌシュカと子ヤギを演じられました。

このお人形や組み立て式の舞台装置、そして背景の絵などは全部ブレンコーワ先生が作られたものなんです。

山崎先生とお二人だけで いくつもの人形を動かすのは大変なので 今回はタチアナ・サエンコ先生が
お手伝いしてくださいました。先生はお姉さんのアリョーヌシュカを。


ナレーションや若者の役は山崎タチアナ先生の担当でした。

人形劇に続いて 講習生や元講習生のみなさんによるロシア語の詩の朗読です。

今回は4名の方がレールモントフの「コサックの子守歌」チュッチェフの「冬」、パステルナークの「家には誰もいない」
プーシキンの「秋」を朗読、最後に山崎タチアナ先生がマルシャークの「一年中」から「12月」を読んでくださいました。

会場の皆さんには原文の詩と 和訳のプリントが配布されました。

ロシア語でのスピーチは3名。
中級クラスと会話のクラスで猛勉強中の鳥居さんは「自然や動物が好きで写真や動画をインターネットのサイトに投稿して
いるうちに あるロシア人からコメントをもらい、共通の趣味があることがわかってロシア語でコミュニケーションが
してみたくなった。ロシアのサイトにも投稿するようになり どんどんロシアに友人が増えて、この秋にはモスクワに
行って彼らに会うことができた。勉強を続け、将来はロシアで自然関連の仕事がしたい。」と大きな声で堂々とした
スピーチでした。

2番目の山路さんは実は大学でロシア語を教えておられる方だそうですが ダツェンコ先生の教会スラブ語のクラスに
通って勉強されています。ロシアに留学されたこともありロシア人をよくご存じの山路さんは「ロシア人の印象」と題して
「最初のころはロシア人はあまり笑いもせず、話もしないと思ったが 知り合ってみると
実によくしゃべり、よく笑う人たちだった。おしゃれにも気を使い、とにかくアイロンをかけるのが大好き、、」と
ユーモアたっぷりに語ってくださいました。

また当日飛び入りでスピーチに参加してくださったのは会話のゆっくりコースの新人、森崎さんです。
今までほぼ独学でロシア語をやってきて 文章を書いたり、読んだりはなんとかできるようになったが
聞き取りが難しい、、という体験を語っていただきました。

ロシア語でのスピーチなので みなさんにわかるように日本語の通訳もありました。

ここで30分間の休憩タイムです。

今回は ピロシキが250円で販売されました。これはユーラシア協会の会員の加藤さんのお店「さらびー」
ピロシキです。大変おいしく 70個が完売しました。


サモワールでいれた紅茶とお茶菓子は無料で。


ブラウニーやリンゴのケーキ、カリツォというロシア風のクッキー、りんごや柿も。


お客様の中には小さいお子さんを3人連れたロシア人女性や以前にロシア料理を教えてくださったウクライナ人女性も。
以前にユーラシア協会のロシア語講座で一緒に勉強した仲間との再会や情報交換もいろいろ、紅茶やお菓子を手に
話が弾みました。



第2部は合唱団ミールの歌で始まりました。


「灯」「道」「カチューシャ」「長い道」の4曲を日本語とロシア語で歌います。
おなじみの曲なので いっしょに口ずさむ人もあり、手拍子も出て。

この後 ブレンコーワ先生の発音指導で歌詞を勉強してから みんなで「森でモミの木が生まれたよ」というかわいい歌を
歌いました。一番だけを何度も繰り返して 覚えます。

これで今年のヨールカ祭が終わりました。最後にブレンコーワ先生からロシア語であいさつがありました。


С наступающим новым годом !
よいお年を!

ヨールカ祭開催のお知らせ

2017年12月11日 | ヨールカ祭
12月10日(日)午後1時半より愛知民主会館2階ホールでヨールカ祭を開催します。

毎年12月の日本ユーラシア協会の「ヨールカ祭」では 当協会の講座や独学などでロシア語を学習している方、
ロシアやユーラシア諸国が好きで興味のある人たち、日本在住のユーラシア諸国の人たちがロシアのクリスマスツリー
「ヨールカ」を囲んでなごやかに楽しいひと時を過ごしています。 

                                                   

今年のヨールカ祭ではロシア人の先生方による大好評のロシア語人形劇が上演されます。
今年は「アリョーヌシカ姉さんと弟のイワーヌシュカ」です。しっかりもののアリョーヌシュカ
姉さんといたずら好きの弟イワーヌシュカが登場します。

詩の朗読とスピーチのコーナーでは講習生のみなさんによるロシア語の詩の朗読やスピーチが披露され
ます。日頃の勉強の成果の発表です。

ティータイムにはサモワールを使ったロシア風の紅茶のサービスがあり、ピロシキも販売します。
今回のピロシキは会員の加藤雅春さんのお店「さらび」の特製です。1個250円です。
また会員手作りのお菓子もお出しします。


合唱団ミールは「道」「ともしび」「遠い道」など4曲をロシア語と日本語で歌います。
最後はロシア語の歌を歌って覚えましょう
"В лесу родилась елочка"(森で小さなもみの木が生まれたよ)です。

去年のヨールカ祭の報告はこちらをご覧ください。

参加費は1000円(会員と講習生は500円)です。
参加ご希望の方は下記にお申し込みをお願いします。

日本ユーラシア協会事務所 電話::(052)932-7211
mail:kokoshka2011@gmail.com

第4回ヨールカ祭報告

2016年12月30日 | ヨールカ祭
12月11日(日)午後1時30分から愛知民主会館2階ホールで「第4回ヨールカ祭」が開かれました。
会場には華やかにヨールカを飾って。


最初は恒例になった山崎タチアナ先生とブレンコーワ先生によるロシア語人形劇です。今年は「キツネと鶴」。

ある日 キツネは鶴を招待しました。ご馳走は平らなお皿に持ってあって鶴はくちばしでつついても食べることができません。
今度は鶴がきつねを招待しました。ご馳走は口の細い瓶に入っていてキツネはどうしても顔を突っ込んで食べることができません。
それで二人は仲が悪くなってしまいましたとさ。


続いて「日本ユーラシア協会員でどんな人?」というコーナーがありました。
会員になってもロシア語講座に出ている方以外はなかなか会う機会がありません。
どんな方がどんな理由で入会されたのか、どんな活動をしていらっしゃるのか、
今後協会にどんなことを期待されているのか、など お二人の方にお話して
いただきました。

今回は初めてのプログラム「ロシア語で詩の朗読」がありました。
まず最初に山崎タチアナ先生に「ロシア人と詩の関わり」と題してお話していただきました。

ロシア人は赤ちゃんの時から お母さんやおばあちゃんから言葉遊びとしての詩を聞いて
育ちます。詩の言葉はとても覚えやすく、子供たちは知らず知らずのうちに詩を覚えて
いきます。学校では詩の暗唱をしますし、こうして覚えた詩や その中の表現は日常の
会話の中にも引用され、使われて ロシア人の生活の中には常に詩があるのです。


「人前で! ロシア語で! 詩の朗読なんて!」と躊躇される方が多く 出演者探しが
大変でしたが 5人の方が朗読してくださいました。

エセーニン「母への手紙」               山中久美子さん
オペラ「イーゴリ公」から「風の翼に乗って飛んでゆけ」 岡桃子さん
「マルシャーク詩集 一年中」から 一月        松田昭代さん
プーシキン 「バラ」                 林京子さん
プーシキン「冬の道」                 三井勇喜さん

朗読する松田さん


この後 お手本として 山崎タチアナ先生が プーシキンの「エヴゲーニー・オネーギン」
の一節を朗読されました。

ゲストのタチアナ・サエンコ先生が朗読してくださったのは 山崎タチアナ先生の詩
「新年の歌」でした。サエンコ先生は名商大教授で 来年7月のロシア語特別講座の講師を
勤めてくださる予定です。


最後に再び山崎タチアナ先生が今度はサエンコ先生の書かれた詩「冬の歌」を朗読されました。

ロシア語の詩を聞いてその場で理解するのは難しいもので 参加者にはロシア語の詩と和訳のプリントが
配られました。

ここでしばらく休憩。ティータイムです。ピロシキが販売され(1個250円)、紅茶はサモワールで沸かして
お出しする予定だったのですが、、、どうも調子が悪くて 残念ながら普通のポットでお湯を沸かして飲むことに
なりました。

ジャムやボルシチの素、チョコレートなどの販売があり、また会員の差し入れによるお菓子もいろいろ
あって、おしゃべりしながら のんびりとお茶を楽しみました。

後半は ロシアの演劇大学を卒業された女優・演出家である丸地亜矢さんとお弟子さんがスネグーロチカとなって登場!

丸地さんのリードで楽しいゲームをしました。

「ジェット・マロース、ジェット・マロース、私のxxに触らないで!」と歌いながら 手や鼻や耳を隠します。
ジェット・マロース(安原理事長)が追いかけて来て 触ろうとしますが みんな上手に隠して触らせません!

続いて 5人ずつ2チームになって 一人ずつ9個のキューブを積み上げ、それを急いで崩して次の人と
交代します。早く終わったチームの勝ちです。
7歳のイリヤ―君も参加してくれました。早い、早い!イリヤ―組が勝ちました。


合唱団ミール登場!
「エルベ川の邂逅」Встреча на Эльбе
「単調に鐘は響く」Однозвучно гремит колокольчик
「カチューシャ」 Катюша
の3曲をロシア語と日本語で歌ってくださいました。

最後にミールといっしょに参加者全員で 「森で小さなヨールカが生まれたよ」を
ロシア語で歌って 今年のヨールカ祭が終わりました。

皆様 よいお年を!
С наступающим новым годом !





第4回ヨールカ祭開催のおしらせ

2016年11月17日 | ヨールカ祭
12月11日(日)午後1時30分から3時30分まで「第4回ヨールカ祭」が開かれます。


ここ3年間は12月の催しとして「ジームニー・プラーズニク」を開いてきました。
講習生のロシア語の勉強に役立つ内容と会員間の交流をコンセプトとして行って
きたのですが いろいろご意見があって、もっと気楽に気軽に参加できて楽しめる
ものにということで 今年は以前に行っていた「ヨールカ祭」を復活させることにしました。

ロシア語のヨールカ(ёлка)には三つの意味があります。
1)樹木の名前 
2)クリスマストゥリー
3)ヨールカ祭(旧年を送り、新年を迎える祭)

樹木としてのヨールカには「樅・もみ」という訳語があてられてきましたが正確には「トウヒ」というよく似た木のことだそうです。
またロシア正教のクリスマスは12月25日ではなく1月7日です。ですからヨールカは西洋でいうクリスマストゥリーとはちょっと意味が違い、
「日本でいえば門松?」という説もあるくらいです。
そういえばヨールカ祭のご挨拶も”Merry Christmas!”ではなくて”С наступающим новым годом !"(直訳すれば「来りつつある
新年おめでとう!」日本語らしく言うならば「よいお年を!」でしょうか?)なのです。

ロシア語講習生や日ユ協会会員以外の方も大歓迎 !ロシアやウクライナの方も参加される予定です。
一年の終わりに ヨールカを囲んで ロシア語やロシアに触れるひと時をお楽しみください。
**************************************:

時:12月11日(日)午後1時30分―3時30分                  
場所:愛知民主会館 2F
名古屋市東区葵1-22-26 愛知民主会館
地下鉄東山線「新栄町」2番出口から徒歩2分
参加費:1000円(ロシア語講習生・日ユ会員は500円)            
参加申込み先:日本ユーラシア協会愛知県連合会
Tel:052-932-7211
Mail:kokoshka2011@gmail.com (できるだけメールでお願いします)

*ロシア語人形劇「キツネと鶴」
 山崎タチアナ先生とアリビーナ・ブレンコーワ先生による人形劇です。

*日ユ協会員ってどんな人?
 日本ユーラシア協会入会のきっかけや活動などを会員に語っていただきます。

*「ロシア人と詩」  山崎タチアナ先生のスピーチ

*ロシア語の詩 朗読
 講習生と先生方による短い詩の朗読です。

*ティータイム
 ピロシキを販売します。(一個250円)、紅茶は無料です。サモワールによるお茶のサービスあり。


*合唱団ミールの歌  日本語とロシア語で歌います。

*ロシアの演劇大学出身の丸地亜矢さんによるゲーム

*ロシア語で歌いましょう。「森で小さなもみの木が生まれたよ」を歌います。
 簡単な歌を覚えて帰りましょう!

第3回ヨールカ祭報告

2012年12月10日 | ヨールカ祭
12月9日(日)午後2時から愛知民主会館2階ホールで第3回ヨールカ祭が開催されました。

準備は1時前から始まりました。まずホールの机と椅子を移動して会場作り。会場の前の方ではロシア人の先生方が人形劇の舞台を作っておられます。


後ろの方ではお料理サークル「ペーチカ」のみなさんがブリヌィ(ロシア風クレープ)を焼く準備を進めています。参加者各自が自分で焼いて食べる予定です。


2時になりました!
オープニングは日本ユーラシア協会が誇る合唱団「ミール」の歌です。団員の高齢化が問題だそうですが、元気な声でのロシア語と日本語の熱唱は「ワニのゲーナの歌」(アニメ ”チェブラーシカ”の中でゲーナが「残念ながら誕生日は年に一回しかない」と歌っています。)と「長い道」(元々はロマの人々の歌だったそうですが 1968年にメリー・ホプキンが”悲しき天使”という題で歌って世界的大ヒットになりました。)鳴りやまぬ拍手に答えてのアンコールは「ロシア わが祖国」でした。伴奏はアコーディオンです。


続いて山崎タチアナ先生、アリビーナ・ブレンコーワ先生、伊藤エレーナさんによる人形劇「野原のおうち」ですが ロシア語での上演ですので その前にちょっと予習を。

まず原題の" теремок" ですが ちょっとおしゃれなこぎれいな家という意味のтерем という言葉をかわいく表現したものです。これをさらにかわいらしく言った теремочек という表現も劇の中に出てきます。

登場するのは以下の動物たち。

мышка-норушка     野ネズミ
лягушка-квакушка        アマガエル
зайчик-побегайчик       ピョンピョンウサギ(走り屋うさぎ)
лисичка-сестричка       きつねのおねえさん
волчок-серый бочок       灰色オオカミ
медведь косолапый       ガニマタ熊さん



野ネズミが最初に野原でかわいいおうちをみつけました。

Кто-кто в теремо̀чке живёт, кто в невысо̀ком живёт ?
「このおうちに住んでいるのはだれ?」とたずねますが答えがありません。そこで野ネズミはここに住むことにしました。それから次々に動物たちがやってきて

Кто-кто в теремо̀чке живёт, кто в невысо̀ком живёт ? と呼びかけます。


ロシアのカエルは ”кваーква”(クヴァークヴァー)と鳴くそうです。それでカエル(лягушка)にも”квакушка”と愛称がつけられているのですが、、このカエルの声の上手いこと!(演じたのは伊藤エレーナさんでした)



Пусти(те) и меня!
「私も中に入れてよ。」

というとみんな

Ну, ладно! Иди !
「いいとも。お入りよ!」

とおうちに入れてもらえたのですが、最後にやって来たのは大きな熊でした。


熊もやっぱり ”Ну, ладно! Иди !”と言ってもらえたのですが、大きすぎてどうやっても中にもぐりこめません。そこで熊は屋根に登ったところ、、おうちは壊れてしまいました。熊は森に去り、おうちに住んでいた動物たちはまた協力してもっと素敵なおうちをたてましたとさ。

Тут и ска̀зке конѐц, а кто слу̀шал- мо-ло-дец !
これでお話はおしまい。お話を聞いた子もおりこうさん!

今回も素晴らしい熱演で 子供たちは夢中になって見ていました。
この人形劇の動画がyoutubeに投稿されています。ご覧になってください。

前半
後半

山崎先生のヨールカについてのお話の後はギリシャのアトスのワイン、グルジアのワイン、紅茶を飲みながらのパーティです。
自分で焼いて食べるはずだったブリヌィですが 大勢でこれをするには時間がかかり過ぎることがわかり、結局ペーチカのメンバーに焼いていただくことになりました。カッテージチーズやジャムをくるんでもう一度バターで焼いて、、おいしい焼きたてを食べようと長い列ができてしまいました。「ペーチカ」のみなさんは大忙し。お疲れ様でした。
焼き立てのブリヌィにサワークリームをかけて。


その他にも会員手作りのロシア料理や(ロシアの名産品「ホフロマ塗り」の器で)


差し入れのお菓子やサラダなども






今回はサモワールも登場しました。(写真右端)このサモワールはロシア製ですので変圧器につなぎ、220Vから100Vに落として使用しています。濃くいれた紅茶をこのサモワールでわかしたお湯でうすめて飲みます。文字通り「サモワールを囲んで」のパーティになりました。


今年みんなで歌った歌は "Мы желаем счастья вам"(あなたに幸せを)です。こんな歌です
歌唱指導は合唱団ミールの河西さん、伴奏は松坂仁さん、発音指導はアリビーナ先生にお願いしました。初めて聞く曲、初めて見るロシア語の歌詞はなかなか難しかったようですが ロシア語の歌のレパートリーに加えていただけたでしょうか?

この歌の中で繰り返し使われている表現が

желать(願う・望む) + 誰々に(与格)+何々を(生格) です。

たとえば

Я желаю вам успехов в работе.
(お仕事の成功を祈ります。)

とてもよく使われる表現なので「これを歌って覚えてもらおう」というのがロシア語の先生たちがこの歌を選んだ理由の一つなのでした。

大人が40名(うち ウクライナ人・ロシア人9名)子供が5人集まり、なごやかに楽しいひと時を過ごしました。みなさま ご協力ありがとうございました。


С наступающим новым годом !
よいお年を!

















第3回ヨールカ祭開催のお知らせ

2012年11月17日 | ヨールカ祭
ヨールカ祭が開催されます!

今年も山崎タチアナ先生、アリビーナブレンコーワ先生によるロシア語人形劇「野原のおうち」"теремок"が上演され、合唱団「ミール」が歌います。後半はグルジアワイン、ギリシャのアトスのワイン、紅茶を飲みながら おつまみやケーキを食べながらのパーティです。今回はロシア風のクレープ「ブリヌィ」をその場でフライパンで焼いてごいっしょに食べましょう。ロシアやウクライナの方々も参加される予定です。ロシア語の腕試しをしたい方もぜひどうぞ。




日時:12月9日(日)14:00-16:00
場所:愛知民主会館 2F ホール(地下鉄東山線「新栄町」駅2番出口から徒歩2分)
会費:1800円(日ユ協会会員は1500円)

お申し込みは:日本ユーラシア協会愛知県連合会     Tel&Fax:  052-526-1150
    出来るだけメールでお申し込みください  Mail: kokoshka2011@gmail.com
お申し込み締め切り  12月6日(木)  (先着40名限定です。お申込はお早めに)

食べ物、飲み物の差し入れも大歓迎です!!


去年のヨールカ祭の様子はこちらをごらんください。

第2回ヨールカ祭報告

2011年12月16日 | ヨールカ祭
12月11日(日)午後1時半から愛知民主会館2階ホールで第二回ヨールカ祭が開催されました。

準備は12時前から始まりました。人形劇の舞台を作る先生方。


会場の後方ではロシア料理サークル「ペーチカ」のメンバーがカッテージチーズのお菓子「シールニキ」の製作中。


そのかたわらではパンを切ったり、お料理を盛りつけたり。ロシア語講座の講習生の方々がお手伝いしてくださいました。


人形劇の舞台が完成しました。この舞台、背景、人形などの製作にあたられたのはアリビーナ・ブレンコーワ先生。サハリン出身で理科の先生だった彼女は素晴らしいアーティストです。劇を演じるのは彼女の他に 山崎タチアナ先生、稲垣スヴェトラーナさん、伊藤エレーナさんの4人です。


上演に先だってあらすじとロシア語のセリフのお勉強タイムがあり、さていよいよ「マーシェンカと熊」の始まり始まり! おじいさん、おばあさんと孫のマーシェンカが登場!


森へイチゴを採りに行ったマーシェンカはお友達とはぐれてしまい、森の中をさまよって、たどりついた小屋には怖い熊が住んでいました。マーシェンカは熊の家で働かされ、家に帰してもらえません。


そこでマーシェンカは作戦を考えました。「おじいさんとおばあさんにピロシキを焼いて届けたいの。一日だけ家に行かせてちょうだい。」熊はマーシェンカを家に帰してはくれないのですが、「ピロシキは俺が届けてやる。」というのです。「怖いけどあんまり頭はよくない」というロシアの熊のキャラクターそのまま!マーシェンカはたくさんピロシキを作って大きなかごに入れました。そのかごを背負ってマーシェンカのおじいさんの家へと歩く熊。


マーシェンカの家は遠く、背負ったかごは重い。熊は疲れてしまって「あの切り株に座って ピロシキをたべようかなあ、、」と弱音を吐きます。木の上に登って熊を見ているはずのマーシェンカは実はこのかごに入っていてピロシキの下に隠れていました。熊が弱音を吐くたびに「座ってないでおじいさんのところへ行きなさい!」と厳しく叱ります。この場面で熊の背負ったかごのふたが開いてマーシェンカが顔を出しました!間抜けな熊はマーシャが遠くの木の上から見張っているものと思いこんでいるものですから、背中のかごから声が聞こえてくるとは思わず、「遠くにいるのによく見えるもんだなあ、、」と感心して、(休憩もせず、ピロシキも食べないで)おじいさんの家へと歩いて行くのでした。


やっとおじいさんの家にたどり着いた熊ですが、犬に追われてあっけなくかごを取り落とし、逃げて行ってしまいました。


こうしてマーシェンカはおじいさんとおばあさんのところへ戻ってくることができました。めでたし、めでたし。


Ай, да Машенька, ай, да умница!
Тут сказке конец.
А кто слушал - молдец!

さすがはマーシェンカ、なんて賢い子だろうか。
これでお話はおしまい。
お話を聞いた子も おりこうさん!


さて今度は日本側から中森秀樹愛知県連事務局長代行が歌を。ソ連時代の反体制詩人・シンガーソングライターだったブラート・オクジャワの歌「祈り」と「グルジアの歌」の2曲です。ピアノ伴奏はフルーティストの松坂仁さん。1歳4カ月のカーチャは歌うおじさんが気になって気になって前に出てきてしまいました。


さあ、それではワインの栓を開けましょう。今日のワインはギリシャにあるロシア正教の聖地アトスのワインです。もう一本は差し入れにいただいたクリミア半島のワインでした。飲み物はワイン以外に紅茶とグルジアのミネラルウォーター「ボルジョミ」。


スィールニキも焼けました。


スメタナをかけていただきます!


ワインのおつまみいろいろ、スープやケーキ、お菓子もたくさん差し入れていただきました。




お酒も入ってひと段落してから「森で小さなヨールカが生まれたよ」の歌を練習、何度も歌って歌詞を覚えたところで日本代表とロシア代表とが前に出てそれぞれ喉を披露。和やかに楽しくヨールカ祭は終わりました。参加者は大人36名(ロシア人とウクライナ人が8名)に小さなこどもが5名でした。

それではみなさま、よいお年を!
С наступающим новым годом !












аукаться

2011年12月04日 | ヨールカ祭
森の中で仲間とはぐれ、相手を呼ぼうと思ったら 日本人なら「おーい!」って言うでしょうが ロシア人ならなんて言う?

答えは「アウー!」"Ау!"です。これからできた動詞が"аукаться"(おーいと呼びかける)。日常生活の中でよく使われるのに教科書には出てこない動詞ですね。
ヨールカ祭の人形劇「マーシャと熊」の中でも森の中で友達とはぐれてしまったマーシャが"Ау!"と友達を呼び始めます。Она стала аукаться.



ヨールカ祭まであと1週間です。まだ10名様のお席がございます。参加ご希望の方はお申し込みをお急ぎください。締め切りは12月8日(木)です。

時:12月11日(日)午後1時半~4時
        場所:愛知民主会館2階ホール 
       (地下鉄東山線「新栄町」2番出口から徒歩2分) 

会費: 1800円(日ユ協会会員は1500円)

申し込み先:
メール:kokoshka2011@gmail.com (できるだけメールでお願いします)
電話:日ユ協会愛知県連事務所 052-526-1150