サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第25回ユーラシアフェスティバル報告

2023年12月09日 | ユーラシアフェスティバル
12月3日(日)に愛知民主会館二階ホールで第25回ユーラシアフェスティバルが開催されました。

11時30分には会場の設営がすんで 販売されるピロシキも運び込まれ、紅茶の準備もできました。
会場には人形劇の舞台も出来ています。三々五々集まってくる人たちは会場でピロシキを食べたり、
一階のバザールでロシア風のパンやロシアの工芸品、ジョージアのワインなどを買ったり。今回の
バザールには会員秘蔵のソ連時代のグッズや絵本、ロシア語の参考書などもありました。

12時30分から新入会員の歓迎会でした。新しくロシア語を始められた方もあり、以前に勉強していて
再度挑戦される方もあり、一言ずつご挨拶をいただきました。

13時 ロシア語の人形劇「お団子パン」が始まりました。「お団子パン」とは聞き慣れない言葉ですが、、、
劇が始まる前に服部先生からあらすじの紹介がありました。お団子パンとはロシア語ではколобок(カラボーク)、
まるくてふかふかのパンのことです。このお話は日本語の絵本にもなっていてそこでは「お団子パン」と訳されて
います。まずおじいさんとおばあさんが登場します。

おばあさんは粉をこねてサワークリームも入れてカラボークを作りペチカに入れて焼きました。
焼き上がったカラボークはとても熱いので おばあさんはそれを窓辺に置いて少し冷ますことに
しました。窓から外を見たカラボークは「こんなところにいてもつまらない、お外に行ってみよう!」と
窓から飛び出してしまいました。コロコロコロコロ転がって行って カラボークはウサギやオオカミや
クマに出会います。

みんな、おいしそうな焼きたてのカラボークを捕まえて食べようとするのですが元気いっぱいのカラボークは
するりと逃げて転がっていってしまうのでした。劇の最後にカラボークが出会ったのは美人のキツネのお姉さん。

「まあ、あんたはなんてかわいくて、歌が上手なんでしょう!もっとそばに来て歌ってくれない?ほら、
私の顔の上に乗って、、」と甘い声で褒められて、すっかりいい気分になったカラボークはお姉さんの
顔の上に乗ったのですが、、

毎回上演されるロシア語人形劇は人気プログラムです。舞台装置やお人形はすべてアリビーナ・ブレン
コーワ先生の手作り。ナレーションからいくつもの役を演じわけられる名優、山崎タチアナ先生と
ブレンコーワ先生のお二人のコンビでこれまでずっと上演されてきましたが、今回は山崎先生が参加
されなかったのでブレンコーワ先生がお一人ですべての役を演じられました。人形の操作は
受講生の渡邊さんがサポートされました。
上演を終わってほっと一息のお二人。


この後はおなじみの合唱団ミールの合唱です。
「小さいぐみの木」「鶴」「アムール河の波」「広きドニエプルの嵐」「ふるさと」を日本語と
ロシア語で歌いました。

今回はゲストによるミニコンサートがありました。新進のユーフォニアム演奏家、波多野江莉さんと
ピアニストの沖田唯さんが素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。


「くるみ割り人形」から「花のワルツ」、宮沢賢治の「星めぐりの歌」、「白鳥の湖」から情景、
「トロイカ」、ジャズ組曲第2番よりワルツ、「冬景色」、「日曜日はだめよ」などロシアに
ちなんだ曲、唱歌、ギリシャにちなんだ曲(ギリシャワインが販売されていることも考えて)などを
選曲されたそうです。

20分の休憩を挟んで最後に抽選会がありました。20名の方に宗次ホールのコンサート券やユーラシア
諸国の民芸品、ワインなど豪華な賞品が当たりました。

最後は会場の片付けなど参加者の皆さんにお手伝いをしていただき、どうも
ありがとうございました。
参加者は会員は43名、それ以外の方が7名でした。140個のピロシキは完売でした。

これで年内の行事は終わりです。皆様、よいお年を!