歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

夕化粧

2009年09月20日 | 徒然 -tzure-zure-
土曜日は、いちばん ふぬけになる日。


あまりにも まったりしてたら
もう、
日暮れどき。


ふと気づくと



「さあ、これから、すごいことになりますよ。」と
言わんばかりの 空模様!


あわてて サンダルつっかけて
駆け出しました。


ああ!



やっぱり、すごいのが来た、、、。

前回、「好きです」と告白した、まさにその色彩模様が、
そこに繰り広げられていました。

これはもう、ワナワナです。ワナワナするしかありません。




樹木が 空の光を背景に「影絵」になる、この図。

「透景」というようですが、
ことさら好きな絵です。


そして
風が



ひやり

さっきまでよりも ガクンと冷たくなった風が ひと吹きすると
いとも美しい 本日の夕暮れ模様のドラマも



あっというまに

エンディング。


宵の藍が深まり

夜の青に落ちました。




「野川」の遊歩道には

夕陽を浴びて ひときわ まぶしく
紅く浮き立ち

ふんわり香っていた



“夕化粧”。

通称:
“オシロイバナ”。

 白粉花(おしろいばな)
   Mirabilis jalapa
   オシロイバナ科オシロイバナ属
   英名:Four o'clock(=4時)
   別名:夕化粧(ゆうげしょう)

  初夏~秋、夕方4時近くなると咲き始め、朝にまた眠ります。夜型です。
  品の良い、ちょっと粉っぽい(白粉っぽい?)香りを漂わせて。

  そういえば、同じように雅びやかな名前の
  「花魁草(おいらんそう)」こと
  クサキョウチクトウ(草夾竹桃/宿根フロックス)、似たような香りがしたような、、、。


良い香りに つられて
すこし摘んで。



テーブルの上に 活けました。

一緒に摘んだ “ザ・雑草” こと イネ科のナニカ(笑;すみません)も、
添えて。




カーテン代わりに垂らしている 沖縄の 紅型(びんがた)の布が
夜の風に ゆらゆら 揺れています。

その静けさが また、
秋っぽい。


ついでに
友達から送られてきた ハガキの写真のネコが
ちらりと目に入って、


ふっ、と、 にっこり。




きれいな夕焼けを 見とどけることが出来た日は

ただそれだけで

「今日は良い一日だったな。」なんて、思うのです。


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