歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

ひさしぶりの森

2009年09月29日 | 遊興 -pleasure-
日曜日、ひさしぶりに「森のテラス」へ 行きました。



東京・仙川にある、森の中の一軒家。

「国分寺崖線」という、立川~世田谷まで続く段丘の、
雑木林の中にあります。


造園家:山田茂雄の自宅 兼 事務所であり、また
「森の四季を楽しんでほしい。」と
“オープンガーデン”として 広く開放しています。



通称:”森テラ”。

静かでありながら、にぎやかでもある。
言葉にしがたい不思議な心地好さに、どっぷりマッタリしてしまいながら
心は なんだかわくわくしてくる、素敵な場所です。


前の職場です。
と同時に、少し前まで 暮らしていた場所でもあります。
秋田の「森のテラス」と、こちら:仙川の「森のテラス」とを、
二年間、行ったり来たりしていました。

改めて
“お客さん”として来るのは、もしかしたら、初めて。

* * *

この日曜日は、
”森テラ”にて、友人の歌唄い:ナミコユタさんの主催する
サウタ カフェ」 というイベントがあったのでした。


ナミコユタさんとは、
この森で知り合ってから、ちょこちょこライブに足を運んでいるうちに
「娘の成長をハラハラ見守る親心」みたいなものも芽生え(笑

いつしか 大ファンになりまして。
また、この夏、一緒に秋田に行く、などなど、仲良くさせてもらってます。
(秋田旅行の模様は:ここらへん>>「旅録」


そんな、ナミコさん(←と勝手に呼んでいる)、

めでたく妊娠9ヶ月。臨月。ということで
今回のイベントが、出産前にしてラストになる、節目のライブ。

ならば、
行かねば。と。


前の職場なので、いろいろと、正直複雑な思いも、あったり、なかったり、しましたが
ここは、行かねば。と。

で、

実際 来てみたら

良かった。

やっぱり とても好きな場所なので
じわじわと
嬉しさが、笑顔になって こみ上げて来ました。

あと、
ちょっと“キュン”とする感じと。





久しぶりの森は



どんぐりでいっぱい。

緑がまだ青いので つい油断しますが
上の方では ちゃんと秋が進んでいるようで

ときどき

「カツーン!」と、
落っこちて来ます。
ちょっとデンジャラス。




森は
なんか変わったような 
なにも変わらないような。



ああ、
置いてあるもの、飾ってあるものが、
ちょこちょこ変わっているんですね。
季節に合わせて、あしらっているから。


森 それ自体は

 


季節の移ろいによって たえず変化していくものだし

と同時に、

いつも変わらずに、そこにあるもの。


変わったな というように見えるも
変わらないな というように見えるのも

たぶん
自分の心次第なのでしょう。



変わったようでもあり

変わらないようでもある。





「サウタ」とは
お茶+歌のこと。
美味しいお茶(とお茶菓子)と、音楽を一緒に楽しんで下さい。という
イベントが、「サウタ・カフェ」。

また、裏のテラスでは



手作り作品の“市”も開かれ
今回も 可愛いものが豊かにあふれて、
幼い子どもたちの歓声も相まって、



にぎやかに。




こだわりのお茶(とお菓子)は、このイベントの醍醐味のひとつ。

今回は↓

えーと

「栗のブラマンジェ と ラム漬けレーズンとポピーシードのクリームチーズパウンド」
(お品書き参照)

お茶は
「生姜焙じ玄米茶」をセレクト。


たいへん可愛らしい~。

飢えたノグチは 瞬殺。


とくにパウンドケーキが、美味しかった。あと10倍はたべられる。



ライブは3組。

トップバッターは、テラスの、森の木の下で。



やはりサウタカフェつながりで お馴染みになった:壱零base(イチゼロベース)こと
天野十兵衛さん。(←本名。)

[ハンマード・ダルシマー」という、
ピアノの原型 というか
グランドピアノのふたの中にあるあの、弦がずらーって張ってあるアレ、みたいな
お琴みたいな、
珍しい楽器を演奏します。

チェンバロみたいな音が どことなくオリエンタルに
宙に響きます。



抜群に 森に合う。
響き合う。


BGMには、

森をゆらす風の音と

きまぐれな 鳥の鳴き声と

どんぐりの「カツーン!」。

静かなようで、にぎやかな、森の音たち。



森の中に包まれて聴く音は

不思議と、
まあるく やわらかく、響きます。




二番手は
ナミコさん。ナミコユタ・トリオ。



曇り空の
白い 平らな光が 薄く淡く射し込み

あたたかい照明と あたたかい陰影に包まれる、
あたたかい木の色の、リビングで。


歌うは ナミコさん


(with :赤子 in her 腹)


アコースティックギターのかいくんと
バイオリンのふくちゃん


絶妙のトリオ。そもそもトリオ:3 っていう数字って、
ミラクルの起る、絶妙のバランスだと思います。


ナミコユタの音楽は、

淡々と静かに始まり
きっと どちらかというと寡黙な雰囲気なのですが

淡々、と思いきや

ある瞬間に ふっ と勢いを増す三重奏は、




安らかにして 切迫した緊張感があり、
やさしげな“静”のなかに、劇しい“動”がある。

胸をくあーっと 熱くさせるもの、そしてなんだか、
ぞわーっと鳥肌が立つものが、あります。

それは すごい集中力で

こちらも 固唾を呑んで 拳を握り締め

息も忘れて
ぐっと魅入ってしまうものがあります。




ナミコさん。


良かった。

いつも、その時は「打たれて」いるので、
頭が回らず、
本人やアンケート用紙を前にして 大した感想が出て来ないのですが


いつも、前よりも良くなってる。
今回も、良かった。


これでしばらく見納めとは、寂しい限り。
またのライブ活動再開と、音源化、熱望。

まずは、安産を祈願 (-人-)'''''''''''念


三組目は、お初

aya colletteさん。

「(自分の)子どもが寝てるスキに、」と

ダラララランッ♪



相当な手練と見受けられる 華麗なるピアノのゴージャスな弾きっぷり。
まずそれに、感嘆。あんなに豪華に弾きこなされて、あのピアノも嬉しかろうなあ、と。

そして
「矢野顕子さん」を彷彿とさせる、
こちらを向いて にこにこと、しゃべるように唄うような感じが
ほのぼのとして、また可愛らしく
シャンソンっぽさもあり、
ほんわか。

とっても まったりしました。





ちょんまげ・おさなガールが
半階上の小窓からのぞいてて、
劇しく可愛かった*




長いような 短いような

森のひととき。



サウタのみなさん、
ありがとう。おつかれさまでした。

おかげで、なつかしい森にも来れました。



ありがとうです。




ナミコさん、

がんばって、良い赤子を産んで下さい。





ナミコさんの音が聞けるMySpaceのページ>>MySpace:ナミコユタ





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