マクロとは、ひと言でいうと
「複雑なコンピューターの操作を自動化するための技術の総称」
を指すコンピュータ用語です。
今日では、ExcelやAccessなどのMicrosoft社のOfficeソフトが
有名ですが、マクロはコンピュータの世界では昔からある技術で、
主には複雑な操作を必要とするCAD(設計図を描くためのソフト)
などで広く用いられて発展してきたコンピュータ技術の一つです。
なのでマクロとは、Microsoft社が勝手に作った類の俗に言う
「マイクロソフト造語」ではありません。(コンピュータの
一般用語です。)
そこで、コンピューターの操作を自動化するためには、必ず
ソフトウェア、平たく言うとプログラムが必要です。
プログラムなくしては、パソコンを含めてコンピュータというのは
(人間にとって)ただの箱にしか過ぎません。
ExcelなどのOfficeソフトの操作を自動化するためのマクロには、
VBAと呼ばれる言語で書かれたプログラムが必要です。(VBA
しか使えない、とも言えます。)
よく、マクロとVBAがあたかも別もののように解説がされている
サイトを見かけますが、それは明らかに間違った解釈です。
分かりやすくエクセルでで言いますと、
エクセルの操作を自動化するための技術であるマクロは、
VBAプログラムの開発環境(作成、修正、実行、デバッグなど)や、
セキュリティー設定や、ある操作を自動的にVBA言語に記述してくれる
「マクロの記録」などを含めたエクセルの機能群を指していう呼び名
ですので、決して
「マクロ」=「マクロの記録&実行」でも、
「マクロ≠VBA」(マクロとVBAは別物)でも
ありません。
強いて表現するとすれば、「マクロ>VBA」ということになります。
(それが証拠に、例えばExcel2003のメニューで [ツール(T)] →
[マクロ(M)] とやれば、マクロというツール(機能)の中にこれらの
機能が含まれていることが分かると思います。)
話を元に戻しますが、
エクセルのマクロを作るということは、すなわち
「VBA言語でプログラムを作る」ということになります。
えっ、プログラム作りなの?
と思った方もいるかも知れませんが、先ほど言ったように
エクセルには、ある操作を自動的にVBA言語に記述して
くれる「マクロの記録」という機能が標準で付いていますので、
これだけでもある程度のマクロ作り(自動化)はできますし、
この機能をうまく活用することで、少々複雑な操作でも簡単に
自動化できるマクロができてしまう場合も多いです。
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