星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

怪我の功名

2007年05月15日 06時06分26秒 | Weblog

おっかなびっくり臨んだ慣らし運転が結果オーライだったので、もう少し気合を入れた練習に行ってきました。怪我をかばいながらの練習であることは言うまでもありません。「制限時間内打ち放題」といわれると、ついつい貧乏人根性が頭をもたげるんですかねぇ、今日もまた430球打ってしまったのは。

今日のテーマは、痛めた左手の負担を少しでも軽くするためにバックスイングを小さくすることでした。感覚的にはグリップが右腰ベルトあたりに来たらおしまい。時計の3時の位置ですね。勿論手で持ち上げず、身体の回転でこの位置に持って行くのです。サンドウエッジからドライバーまですべてのクラブでこの感じで打ってみました。初めのうちは小さすぎて消化不良気味のスイングと感じましたが、とんでもない、これで充分だったのです。クラブの惰性でグリップは更に引き上げられ、この写真のようなトップになるのが体感できるのです。(因みに、これは他人の写真です。間違われてもナンですから念のため。)

このスイングの良いところは、オーバースイングにならないので下半身がより安定し、切りかえしからダウンスイング始動にかけての体重移動がよりスムーズに出来ること、その結果、力いっぱい「ワーっ!と」体が回転されるのが体感できることです。これまでバックスイングで浪費されていたエネルギーが無駄なくボールに伝わってるのが実感できるのです。手で打たず身体で打っている感覚が身に着くのです。

「可哀想に、あいつのゴルフ生命もこれでおしまいだな。ドヒヒヒヒ・・・」と心からご心配いただいた向きも意識してちょっと大袈裟になりましたが、まさに「怪我の功名」を絵に描いたような・・・、変身振りなんです。

何気なくつけたテレビには、ブッチ・ハーモンをコーチとしてスイング改造中のミケルソンが優勝したシーンが流れていました。怪我をコーチにスイング改造中の私の先々を暗示しているように感じたのは考えすぎでしょうか?

「よくそこまで前向きになれますねぇ!」「ポジティブですねぇ!」これは褒め言葉だとばかり思っていましたが、「能天気やねぇ!」「な~んも考えてへん、アホちゃう?」と言う意味だと最近気がつきました。

でも、こうとでも思わないとやってられへんというのが正直なところなんです。


慣らし運転

2007年05月09日 21時12分41秒 | Weblog

腕を痛めてからかれこれ3ヶ月が経ちます。完治しないまでも、時間経過に応じてのそれなりの回復が体感できる昨今です。同じ動作をしても痛みは以前ほどではないし、前は無理であった角度に腕が上がるし、基本的には自然治癒に任せるしかないのでしょうが、真面目に通った鍼灸院の成果も出てきているのだと自分に言い聞かせています。

ゴールデンウイークも明け、一気に初夏に突入したような気候にも後押しされて、久しぶりに身体を動かしたい衝動に駆られました。このシーズンは自重しようと自分に言い聞かせてきたゴルフ。でも、ちょっと調子がいいので、ゴルフボールを打ったらどんなことになるのか実験もして見たいし・・・・。せっかく順調に細胞が増え続けて治りかけた筋肉が、ボールを打ったショックでどうにかなりはしないか?プッツンなんて音出して切れちゃったら元の木阿弥だし・・・。

「病み上がりなんだから絶対に無理はしない!」をテーマに近所のドライビングレンジに行ってみました。実に、ゴルフクラブを握るのは5ヶ月ぶりです。「無理はしないぞ!」とはやる心を押さえて形だけのストレッチをやり、「今日は小さい物だけにしようか」とサンドウエッジを取り出して軽く素振り。テークバックも小さいので腕に痛みは感じません。なるべく腕への負担をかけないようにするため身体の回転エネルギーを使うことに意識を集中させました。「手で打たず身体で打つ」、これです!

恐る恐る打った第一球。テークバックで2時のポジションに振り上げたクラブを、身体の回転だけを意識して振り戻し、目標に正対して10時のポジションでフィニッシュ。半年振りとは思えない気持ちの良い球筋で80ヤード地点にポトリ。痛み全然なし。

??? これまでの痛さは何処に行ったんだ?テークバックの姿勢が二番目に痛く、フォロースルーが一番痛かったはずじゃないか。それが、な、な、なんで痛みも感じずに打てるのよ?アプローチウエッジ、8番アイアンと進んでいっても特段の痛みは走らないのです。まさに、狐につままれたような気持ちです。

小さなアイアンだからOKなんだな、きっと。ドライバーはまだ無理なんだろうな。やめておいたほうが無難だろうな。でも、ここまで来たら後戻りできないよな。実験でもあるんだしな。心が乱れます。治りかけた靱帯だか筋肉だかがプッツンなんて音出して切れたらどうするんだと理性が叫んでいるのを耳にしながら、私の手には既にドライバーが握られていました。腕で打たずに身体で打てば問題ないんだろう!

これまた驚いたことにノープロブレム・アト・オール。クラブを腕で引き上げようとすると出るであろう痛みも、身体を回転させて肩を入れることに意識を集中し、捻った上半身を体重移動と共に左に回転して、腕で打たずに身体で打つ意識を持つと痛みを感じないのです。実際は痛みはあるのだろうけど意識が他に行っているから感じないだけなのでしょうが、少なくとも苦痛ではないのです。

無理しない無理しないと言い聞かせつつ、シニア2時間1000円打ち放題の練習を終わってみたら400球も打ってました。押さえが利かないアホなんですかね、私は?

久しぶりに心地よい疲労といささかの筋肉痛に見舞われて眠った二時間の昼寝は最高の贅沢でした。

故障者リストから第一線への復帰は間近です!しかも手打ちでなく、身体で打つ本格派に変身しての登場です!