広告へのアクセス数が150を超えてもなかなかバイヤーからの電話がかかって来ません。暇つぶしに見ているだけなのか、値段の折り合いがつかないのか・・・・?ここはじっと我慢比べなのでしょう。売り急ぐ必要がないので幸いですが・・・。
広告に掲載してから3日目に最初の電話がかかってきました。近所かと思ったら、な、なんと400キロ以上離れたバンクーバーアイランドからの電話です。売ったモーターホーム(自走式キャンピングカー)の引き渡しにケロウナに行くので、その帰りに乗って帰る車を物色中とのこと。適当な車が見つからなかったらいつまでも自宅に帰れないということ? 明日の午後には下見できるようにケロウナに向けて出発するから、それまでは売らないでくれとかなり真剣な口ぶりです。冷やかしで電話しているのでは無さそうな切迫した空気が電話越しに感じられます。(自らを「Serious buyer 冷やかしでない真剣なバイヤー」と称していました)
途中でモーターホームの調子が悪くなり、修理工場に立ち寄ったりして下見の約束時間は二転三転しましたがなんとか近くのスーパーマーケットの駐車場でご対面。目印のキャンパーと同型車です。
こんな安い中古車を買うためにもこのくらい徹底的に調べ上げるものなのかと驚くほどの目視確認であり、次から次へと質問の嵐です。車両の徹底的チェックです。これに比べりゃ私のハイランダー購入のいい加減さは何だったんだ?持ち主の面接だけだったような気がします。
途中から娘さんも登場して一緒にチェックして、どうやら相当気に入った模様。
「主人と相談して明朝には結論を出します。かなり真剣です。」
こんなとき旦那は何処にどうしているのかチラッと疑問がわきましたが不問に付しました。
後での推測ですが、旦那は旦那で他の車を物色していたのではないかと・・・・?
針にかかった魚をそのまま糸の先で泳がせ、手許に伝わる魚信を楽しんでいる頃合いに「真剣なバイヤー」からのメールです。「私のために売るのを控えてもらっては貴方に迷惑かけるかもしれないから、もし他に買う人がいたら明日まで待っていただかなくて結構です。」だと。これって、断りだよね? 欧米人は白黒はっきりさせるものと思われるけど、相手を傷つけること無くヤンワリと「NO」と言いたいためにか、かなり婉曲な、分かりづらい表現をするものです。
こうして、餌に食い付いただけで一匹目の魚はバレてしまったのでした。
キャンパーのお姐さんと接触中に連絡が来たけど、ちょっと待ってもらっていた二人目のバイヤーから「まだ売れていなければ現車確認したい」と電話です。これもヤングママって感じの声です。こういう場面ではどうして旦那が表に出ないのでしょうかねぇ?
これまた昼前後の約束時間を大幅に繰り下げて夕方四時に変更ですが、カナダ時間と観念して鷹揚に構えることにしています。時間はタップリあるんです、ジャパニーズ・シニアには。
5歳、4歳、2歳の三人の子育て真っ最中のヤングカップルがアメリカ車ミニバンに乗って定刻に登場です。電話の声から想像していたよりもやや若いヤンママが先ず出て来て挨拶。30代前半かと思われる旦那が車のチェック中に三人の子供たちは車に乗ったり降りたりと大忙し。家族全員で乗って10分ほどのテストドライブから帰ると、どうやら気に入った模様で、自分の希望価格を言い出しながらの値下げ交渉です。満額回答とはいかないまでも、遠路駆けつけてくれたことを評価して当初価格のほぼ一割ダウンで商談成立です。
通い馴れたBC州保険事務所での譲渡手続きを済ませて、我が愛しのMVPはシニアの手を離れて今日からはヤングファミリーを支えるべく新しい人生を歩み始めます。
「これまでに乗った車で一番良い」とヤンパパがポツリと漏らした一言に、これからも大事に乗ってくれそうで、MVPの明るい未来を見た気がして、私も大きな安堵のため息で送り出してやりました。
元気でやれよ~! 達者でなぁ~!
広告に掲載してから3日目に最初の電話がかかってきました。近所かと思ったら、な、なんと400キロ以上離れたバンクーバーアイランドからの電話です。売ったモーターホーム(自走式キャンピングカー)の引き渡しにケロウナに行くので、その帰りに乗って帰る車を物色中とのこと。適当な車が見つからなかったらいつまでも自宅に帰れないということ? 明日の午後には下見できるようにケロウナに向けて出発するから、それまでは売らないでくれとかなり真剣な口ぶりです。冷やかしで電話しているのでは無さそうな切迫した空気が電話越しに感じられます。(自らを「Serious buyer 冷やかしでない真剣なバイヤー」と称していました)
途中でモーターホームの調子が悪くなり、修理工場に立ち寄ったりして下見の約束時間は二転三転しましたがなんとか近くのスーパーマーケットの駐車場でご対面。目印のキャンパーと同型車です。
こんな安い中古車を買うためにもこのくらい徹底的に調べ上げるものなのかと驚くほどの目視確認であり、次から次へと質問の嵐です。車両の徹底的チェックです。これに比べりゃ私のハイランダー購入のいい加減さは何だったんだ?持ち主の面接だけだったような気がします。
途中から娘さんも登場して一緒にチェックして、どうやら相当気に入った模様。
「主人と相談して明朝には結論を出します。かなり真剣です。」
こんなとき旦那は何処にどうしているのかチラッと疑問がわきましたが不問に付しました。
後での推測ですが、旦那は旦那で他の車を物色していたのではないかと・・・・?
針にかかった魚をそのまま糸の先で泳がせ、手許に伝わる魚信を楽しんでいる頃合いに「真剣なバイヤー」からのメールです。「私のために売るのを控えてもらっては貴方に迷惑かけるかもしれないから、もし他に買う人がいたら明日まで待っていただかなくて結構です。」だと。これって、断りだよね? 欧米人は白黒はっきりさせるものと思われるけど、相手を傷つけること無くヤンワリと「NO」と言いたいためにか、かなり婉曲な、分かりづらい表現をするものです。
こうして、餌に食い付いただけで一匹目の魚はバレてしまったのでした。
キャンパーのお姐さんと接触中に連絡が来たけど、ちょっと待ってもらっていた二人目のバイヤーから「まだ売れていなければ現車確認したい」と電話です。これもヤングママって感じの声です。こういう場面ではどうして旦那が表に出ないのでしょうかねぇ?
これまた昼前後の約束時間を大幅に繰り下げて夕方四時に変更ですが、カナダ時間と観念して鷹揚に構えることにしています。時間はタップリあるんです、ジャパニーズ・シニアには。
5歳、4歳、2歳の三人の子育て真っ最中のヤングカップルがアメリカ車ミニバンに乗って定刻に登場です。電話の声から想像していたよりもやや若いヤンママが先ず出て来て挨拶。30代前半かと思われる旦那が車のチェック中に三人の子供たちは車に乗ったり降りたりと大忙し。家族全員で乗って10分ほどのテストドライブから帰ると、どうやら気に入った模様で、自分の希望価格を言い出しながらの値下げ交渉です。満額回答とはいかないまでも、遠路駆けつけてくれたことを評価して当初価格のほぼ一割ダウンで商談成立です。
通い馴れたBC州保険事務所での譲渡手続きを済ませて、我が愛しのMVPはシニアの手を離れて今日からはヤングファミリーを支えるべく新しい人生を歩み始めます。
「これまでに乗った車で一番良い」とヤンパパがポツリと漏らした一言に、これからも大事に乗ってくれそうで、MVPの明るい未来を見た気がして、私も大きな安堵のため息で送り出してやりました。
元気でやれよ~! 達者でなぁ~!