星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

別府温泉道名人への足あと(24)第24湯 九日天温泉

2016年06月29日 21時26分03秒 | Weblog


探すのに苦労した温泉数ある中で、近くまで来ていながら最後のアプローチが巧くゆかず最も難儀した部類の温泉が九日天温泉でした。

内成方面から降りてきて、浄水場を右折して朝見神社の裏側で朝見川を渡って別府公園に向かってまっすぐ走る。ここまではいつも通い慣れた道です。温泉本に綴じ込みの地図を見ながら何度か同じ道を行ったり来たりしても埒が明かないので、通学児童の交通安全を見守るオジサンに聞いたら、「ホテル白菊の角を右折して別府駅に向かい、最初の細い道をまた右折して朝見川方面に戻りながら、右に入る細い路地があるのでそこを入ると、突き当りにあるのが九日天温泉」と明快な説明です。

でも、この説明ですぐ理解できるほどの別府経験もなく、さりとてあまりしつこく聞いても相手も忙しそうだし、気の小さな私は分かったような顔をしてその場を離れました。更に、いつもなら右折できる道が早朝の通学時間と重なって右折ができなかったことが更に事態を悪化させたのでした。ウロウロ迷って同じ道を三周ほど廻り、ようやく辿りつた浴場の目の前には、有り難いことに駐車場が一台分だけ空けて待っていてくれました。

苦労の末ようやくたどり着いた九日天温泉の気持ちよかったこと!それもそのはず、同じ敷地内に源泉があって、そこから湧き出したばかりのトロトロの温泉をかけ流しで利用しているとのことでした。早朝なのに隣町の日出から来ているという話し好きのオジサンも、ここの湯にゾッコンだそうで、何もなければ毎日でも通いたい温泉だと大層の気に入りようです。

湯気を落ち着かせるために表のベンチで一休みしながら眺めていると、隣の新しそうなマンションからも温泉グッズを抱えて人がやってきます。マンションの中にも共同浴場があるはずなのに、わざわざここに入りに来るのだから余程気に入っているに違いありません。

お陰で、今や目をつぶっていても九日天温泉には問題なく行けるようになりました。また戻って来たい温泉の一つです。

別府温泉道名人への足あと(23)第23湯 松原温泉

2016年06月28日 20時41分33秒 | Weblog


イベントが目白押しの別府で、この週末に開かれる亀川漁港での漁業イベントも面白そうだから顔を出そうと衆議一決。当日混雑して駐車場探しに難儀するのも嫌だから、午後から亀川漁港を下見に行くことになりました。カミさんは今後の食事の段取りで忙しそうなので、いつものように早朝のハシゴ温泉に私一人でサクッと出かけてきました。

最初に立ち寄ったのが松原温泉。永石温泉と同じバス通りを少し海に向かって下っていった所にありました。これまた風呂探しより公民館探しの目で見つける事ができました。風呂場の壁に脱衣棚が作り付けられていて、スノコの上で着替えをして一段下の目の前の湯船にドボン。典型的な別府スタイルです。これまたこの周辺の共同浴場によく見られる中仕切り付き大判型浴槽で熱湯と適温湯との組み合わせ。熱湯も42〜43度程度だったとみえて、「アツ」のメモはスパポートに見当たりません。

自分の記憶だけに頼ると特記すべきことはないと思っていたが、この温泉は適温にするための加水は一切しておらず、この地域でも文字通りの「源泉掛け流し」を貫いている名湯だそうな。記憶を辿って調べるうちにこんなことが分かったので、名人になってからの「再訪リスト」にしっかりと加えておきました。

別府温泉道名人への足あと(22)第22湯 城島高原ホテル

2016年06月27日 23時14分06秒 | Weblog
 

温泉本とじ込みの無料入浴券5枚の中で一番遠くにある城島高原ホテルを試してみようとカミさんとホリデーハウスを出発です。別府経由でなくて、今日はかいがけ温泉および別府の森ゴルフ場の前を通り志高湖を経由する、いわば裏街道経由です。普通の旅行者ではなかなか走れない裏道を走って「普通じゃないんだ!」と自己満足している、性格の悪い長期滞在者です。

別府市営、町営・区営の共同浴場に馴染んできた温泉道修行者の目にはなんとも眩しいばかりの高級温泉施設です。温泉浴室の佇まい、設備・備品の新しさと清潔感、どれをとっても八十八湯中随一ではないかと思われる格調の高さです。これが無料で入れるなんて・・・、温泉本様さまです。普通に入ると800円はするそうです。

ホテルの地下2,000メートルで掘り当てた泉源から湧出する、まさに「源泉掛け流し」の贅沢なトロトロの新鮮な温泉に「ああ極楽、ごくらく!」の連発です。午後早めのせいもあってか他に入浴客もおらず、まさに名泉の独り占めでした。

帰路は由布川峡谷公園(といっても地味〜な公園でしたが)に廻り、今日は裏街道ドライブに徹することにして、挾間方面から高崎山の麓に出て、挾間・浜脇線で内成のホリデーハウスに戻ってまいりました。

 

これでだいぶ別府周辺の道路地図が頭に入ってきたぞ。カーナビなんかなくても別府で道に迷わないぞ!



別府温泉道名人への足あと(21)第21湯 ひょうたん温泉

2016年06月26日 21時30分05秒 | Weblog
 

イベントの多い別府と前に書きました。隣の湯布院でのイベントで今や全国に知れ渡っているのが「牛喰い絶叫大会」。由布岳の麓に展開する牧場の一角に絶叫舞台を作って、その壇上から大きな声で絶叫し、最大の騒音を出した人が表彰されるイベントです。子供あり、大人あり、中には外人もいて日頃の思いをデカイ声張り上げて叫び、終わったあとに当地の名産「豊後牛」の焼き肉で腹を満たす趣向です。タイトルからはもっとワイルドなイベントを想像してでかけたのですが、「なあんだ、そういうことか」と10月半ばですでに寒さが忍び寄る由布岳山麓を早々に逃げ出しました。

次に向かったのが日頃あまり通らない道の探索です。内成から別府にまっすぐに降りる道ばかり通っていて山肌を横に走ることが少ないので、今日は観海寺温泉の奥からラクテンチの裏側を廻り、乙原峠から別府浄水場への山道を走り、頭のなかの別府市街図がだいぶはっきりしてきました。やはり自分で走って覚えないことには地図が頭に入りにくいものですね。

 

長かった一日の締めくくりは鉄輪の名物温泉「ひょうたん温泉」です。

何が名物って、あらゆる種類の温泉が一箇所に集まった「温泉のデパート」的存在です。サイトをジックリ見てもらえれば納得してもらえるでしょう。ここならあらゆるアメニティーが揃っていてカミさんも安心して温泉を堪能できるのです。ついでに今日はちょっと贅沢して貸し切り家族風呂を借り切ってみました。一日中居座って、温泉のあらゆる楽しみ方を満喫してみるのも面白いかもしれませんね。

温泉名人になると、ここの壁面に名札と顔写真が掲げられる栄誉に浴するらしいのですが、ちょっと恥ずかしいだろうな。



別府温泉道名人への足あと(20)第20湯 浜脇温泉

2016年06月26日 08時25分42秒 | Weblog
  

駐車場から車を出す前の最後のハシゴ段、浜脇温泉です。

本日最初に入った湯都ピア浜脇が、アクアハウスのような新しいコンセプトの健康保養施設であったのに対して、ここは昔ながらの銭湯を思わせる単純温泉型施設で、私はこちらのほうが好みです。他の市営浴場よりもやや大型で、新しそうでしたが、入り口から一段下がったところにある浴槽は、別府温泉の独特の姿をたたえています。住吉温泉に引き続き、「アツッ」とスパポートにメモが残っているところを見ると、かなり熱めのお湯であったに違いありません。今こうして思い出しながら書いていると、5軒ハシゴした最後のお風呂の記憶は定かでありません。

駆け足で巡る温泉道とはいえ、もちょっとゆとりを持って温泉をジックリ楽しみながら廻るようにしたいものと反省しながら、カミさんの待つホリデーハウスに向けて駐車場を出た頃には陽もとっぷりと暮れていたことは覚えています。


別府温泉道名人への足あと(19)第19湯 住吉温泉

2016年06月24日 21時34分26秒 | Weblog
 

せっかく車を停められたのだから、駐車場に戻る前にもう一つ足を伸ばそうと温泉本と相談です。日の出温泉を出て朝見川沿いの道を遡れば見つかるはずの住吉温泉が、何度行ったり来たりしても見当たりません。

温泉を探しても見つけられない時は、それらしい空気の匂いを感じた場所を動かずにしばらくそこに留まっていると、洗面器や入浴グッズを手に下げたおじちゃんやおばちゃんに出くわすことが度々あります。その後をついて行くとまず間違いなく温泉にたどり着けます。ただ、ここ浜脇地区では駐車場を中心に同じエリアに幾つもの温泉浴場があるので、どこに向かっているのかがわかりません。こんな時はひと声かけて立ち止まっていただき、教えてもらうことにしています。

辿りついた住吉温泉は、これまた別府の共同温泉らしい渋みのある外観(もちろん公民館との併設)と年季の入った浴室。先ほどの日の出温泉の清潔感には及びませんが、永い歴史を写しだして「いい感じ」のタイルの変色と摩耗。加えてお湯も幾分黄緑色がかっていて、いやがうえにも温泉気分を盛り上げてくれる名湯です。ここも、浴槽が2つに区切られていて、熱い方はよほど熱かったとみえて、私のスパポートには「アツッ」とメモされていました。

急ぎ足のハシゴ巡りも4湯目、短時間での駆け足とはいえ調子に乗ってオーバーペースで湯あたりしてもナンなので、そろそろ今日は店じまいするべく、浜脇温泉の駐車場に急ぎます。


別府温泉道名人への足あと(18)第18湯 日の出温泉

2016年06月21日 22時36分40秒 | Weblog
 

温泉本地図によればこの近くにあるはずの日の出温泉。東町温泉の番台のおばさんに聞いたら、いったん国道10号線に出て北上し、橋の袂にあるから見落としっこないとのこと。その言葉通りでした。ここも二階が公民館のようですが、先ほどの東町温泉に比べたら大分新しそうです。嬉しいことに建物の前に5台ほどの駐車場もついています。今後の再訪、再再訪は車できてここをベースに他の周辺温泉めぐりもできそうです。

今しがた入ってきた東町温泉の残像があるので、ついついそれと比較してみてしまいます。

大きな浴槽は中が2つに区切られていて、大きい方は熱めの「普通湯」でアッチッチの「熱湯」の部分はやや小さめでした。この熱湯も私のスパポートに「アチッ」とは特記されてはいないので、私でも問題なく入れたほどの熱さであったということです。お互いにこんなに近くても東町温泉とは泉質が違うようで、透き通ったようにクリアなお湯が印象的でした。風呂場のタイルも掃除が行き届いていて清潔で、ここなら安心して「ベタずわり」できますね。

ここいら一帯は朝見川河口の漁師町であったそうで、暗いうちに漁に出た漁師たちが帰って来て一番に風呂に飛び込んだため、日の出温泉と呼ばれるようになったということです。国道10号線のむこうはすぐ海ですから、さぞかし綺麗な朝日が拝めたことでしょうね。


別府温泉道名人への足あと(17)第17湯 浜脇東町温泉

2016年06月19日 23時18分38秒 | Weblog

温泉本の地図によればこの周辺に幾つかの共同温泉が集まっているのですが、歩いてみてもなかなか見つからない。別府の共同浴場を探しだすには「温泉」より「公民館」を探し当てる目が必要なのです。2階建てで階上が公民館、階下が温泉というケースはごくごく一般的なのです。

渋い建物の東別府駅前に、駅舎に負けず劣らず渋い建物の公民館があり、その公民館の下に極渋の東町温泉はありました。

何が渋いって、その昔薄いピンクに塗られた建物の佇まい、白ペンキの明るい番台周辺の造作、広〜い浴室の真ん中に掘られた小〜さな小判型湯船、よそ者では使い方がわからない、熱そうな源泉槽?。どれをとっても、いずれ名人になったら戻って来てゆっくりと雰囲気を堪能したい要素満載の名泉です。





今回は先を急ぐので、景色を心に刻みつけるにとどめて長湯せずに失礼しました。

別府温泉道名人への足あと(16)第16湯 湯都ピア浜脇

2016年06月18日 22時47分04秒 | Weblog

秋の別府はイベントが盛り沢山です。イベントの「メッカ」別府公園では毎日必ずなんらかのイベントが開催されているようです。退屈したら別府公園に足を運べば面白いイベントに間違いなく出会えます。

当面の食材の買い出しも済ませたし、昨日は日田までドライブの足を伸ばして旅行気分に浸ったので、今日は別府人になりきってのんびりと別府公園でも散策しようとでかけてみたら、公園のあちこちからブラスバンドの奏でるマーチが聞こえてきます。近づいて聞いたら高校マーチングバンドの九州大会に向けての最後の練習だそうです。別府公園の隣のビーコンプラザが競技会場で、出場校が最後の仕上げ練習中なのでした。

 

体よりも大きな管楽器を背負いながら縦横無尽に隊列を組んで歩くだけでも大変そうなのに、指導の先生のお気に召さないのか、何度もダメが出され、その都度元のポジションに走って戻り、再び隊列組んで前進する生徒たち。「若いからできるんだよな〜」と遠巻きに眺めているだけでも疲れそうな厳しい練習風景です。

近づいて聞けば、友達が学長をしている長崎の名門女子校「K水中学・高校」代表だそうな。これまで細々と活動して来たところに今年新たにカリスマ指導者を迎え一気に盛り上がり、長崎県代表に選ばれたとのこと。それなら応援しようと競技会場に向かったところ、すでにチケットは完売で中には入れなかったので、終了後の記念写真を撮って友達の学長さんに送っておきました。

前日のドライブ、今日の別府公園とイベントが重なってお疲れ気味のカミさんは、午後は家でマッタリしたいとのことなので一旦内成に戻り、単身で浜脇温泉巡りに出発です。疲労回復には温泉が一番なのにねえ。



別府八湯のうちでも内成からは一番近い浜脇温泉ですが、道が細く入り組んでいるのでなかなか探しだせません。同じ所を何度も通過しながら、何度も人に聞いてようやく辿りついた「湯都ピア浜脇」。新しく規模も大きくてジェットバスがあったりと、共同温泉のイメージからはほど遠いクアハウスまたはスーパー銭湯風施設でした。

すぐ隣に浜脇温泉もありましたが、これは後回しにして周辺のハシゴです。地下駐車場が充実しているので、ここに車を停めて周辺の共同温泉をハシゴするのには好都合です。

別府温泉道名人への足あと(15)第15湯 花菱ホテル

2016年06月17日 00時13分33秒 | Weblog
昨年の秋に始めた別府八湯温泉道、第14湯で昨シーズンを終えました。そして、一年の時は流れこれからいよいよ二年目の挑戦開始です。昨年は2週間の内成滞在でしたが、今秋は4週間に延ばして本格的に温泉道に取り組みます。

いかにコストを抑えて長逗留するかと知恵を絞り、情報を集めるのも旅の楽しみです。宿については内成のホリデーハウスに勝るものは今のところ見当たりません。問題は足です。昨シーズンはTさんのジムニーのおかげでレンタカー代がすっかり浮いて助かりましたが、今年は格安レンタカーの発掘が課題でした。

必死になって探せば答えは見つかるものですね。ありました、ありました。大分エコレンタカー!車としての機能さえ全うしてくれれば、余分な贅沢を車に一切求めない私のニーズに100%マッチしたコンセプトのレンタカーシステムで、これまた私のために作ってくれた仕掛けのような有り難い話です。



大分市内のローカルの業者さんなので当然の事ながら大分空港での借り出しはできません。大分空港で大手レンタカーを半日だけ借りてホリデーハウスへのチェックインを済ませた後に大分駅で返し、大分から電車で10分ほどの「鶴崎」まで軽自動車を引き取りにゆくのです。金はないけど時間は唸るほどあるネンキンマンにして初めてできる技ですね。ここのレンタル料金にマッチできる業者は、これまでのところ他に一社も見当たりません。別府に来続ける限り、このお店とは永〜いお付き合いになりそうです。

スパポートは一年目に使い始めたものをそのまま二年目も使えますが、(なんせ別府の湯が尽きるまで有効ですから)無料入浴券その他の特典の恩恵に浴するためには新たに温泉本を買う必要があります。

駅の売店でカミさん用も含めて温泉本を二冊買い求め、早速折り込みの無料入浴券で入れる、カミさん好みのホテル・旅館系立ち寄り温泉で二シーズン目の幕開けです。

無料券で入れる温泉は、ホテルのお客さんの利用が比較的少ない時間帯(午後1時から午後5時くらいまで)に限られているので、温泉本の情報を細かくチェックして効率よく巡ることが求められます。カミさんと同伴でもあり、当たり外れのなさそうな海沿いの老舗「花菱ホテル」にお邪魔しました。

温泉本付録の「無料5湯めぐり」利用の第一号です。引き続き残り4湯はカミさんと一緒に無料で立ち寄り、その後は昨シーズン同様私一人での共同温泉ハシゴ巡りが今シーズンも続くのです。

さ〜て、いくつまで伸ばせるか?