28日に行ったSilverStarでH師匠にこわごわながら思い切って訊いてみました。
「今年のスキーはゴルフで言えば100を切るのが目標なんですけど、どんな按配でしょうかね?いま110前後ってとこでしょうかね?」。
H師匠は生粋の江戸っ子で、多言を弄すことなく一言一言が簡にして潔、お世辞言ったり人に媚びたりしない気風の良さは、昔ながらの江戸っ子気質そのものの持ち主です。そんな師匠が一言、「もう100切ってるよ」って言ってくれたんですから、きっと本物です。「使用前」のこわごわスキーと比較してもらうように「使用中」で100を切った滑りの写真を載せてみました。「使用後」はまだまだ先のお楽しみです。
H師匠のファミリー6人と、H師匠のスキー友達4人(いずれもインストラクター級のExtreme skiers)に合流させてもらい、贅沢にもそのうちの一人S師範に今日一日面倒見てもらうようにとのH師匠のご配慮です。リフトで隣に座って初対面の挨拶代わりに、こちらのスキー歴をS師範にグダグダと説明したのです。初めての医者にこれまでの病歴を説明して少しでも診断・処方の足しにしてもらいたいと願うのと同じ気持ちでした。優しいS師範はうなずきながらじっと聞いてくれました。患者としても安心してお任せできそうな先生です。
こんなやり取りをH師匠に説明して、生徒としての真摯な姿勢を自慢しようと思ったら、「こいつは一目見れば全部分かるよ」ですって。江戸っ子なんですねH師匠は!
S師範のご指摘
①下半身はターンする方向に向けるが上半身は常に正面の谷に向かっているように。上半身もターン方向に回してしまうから回りすぎてスキーの尻が谷に向いてしまい、巧くターンできないばかりでなく、失速して転倒の原因となる。
②ターンの直前に息を吐きながら膝を折って靴ベラに体重を乗せて加重減速し(ダウン)、ほっと息を抜いて立ち上がるようにして(アップ)谷に正対し、しかる後にダウンに移ること。吐いてダウン、吸ってアップと呼吸に合わせるように意識するように。
③ターンに際して怖がらずに谷に正対できているのは、初心者にしては上出来である。(先日のK師匠の教えを忠実に守ったお陰です。K師匠に深謝!)
④言われたことを守ろう守ろうとあまり意識せずに、楽しくやればすぐ上達しますよ。貴方のセンスはなかなかのもんですよ。
やはりこの先生、患者の気持ちをよく察してくれる優しい先生でした。病気を治すだけでなく、おだてに弱い性格までも見抜いていました。冒頭に病歴をくどい位に説明した患者としての正直な真摯な姿勢あったればこその診断・処方だと思っています。
S師範の診断・処方を私からH師匠には敢えて説明しませんでした。「へぇ~」でおしまいになることがわかっているからです。なんせ江戸っ子ですから、H師匠は。