前号で書いた「五体満足での帰国」を謹んで訂正いたします。満足じゃなかったことが遅ればせながら判明したのです。
最後のスキーで打った左腕の痛みが帰国後一週間経っても消えないのです。ゴルフスイングのテークバックで左腕を一杯に伸ばす状態が二番目に痛く、フィニッシュで左肘を折って左肩後方に廻しこむ状態が一番痛むのです。単なる打ち身だろうと勝手に解釈して、左右の腕をぐるぐる廻していれば、そのうち痛みも引いてくれるだろうとたかをくくっていたのですが、その痛みは10日経っても消えません。本業のゴルフシーズン幕開けを目前に控えていささか心配になり、恐る恐る整骨院の門をたたき診断して貰いました。
骨にも筋にも異常は見当たらなかったのは幸いでしたが、痛みの内容を訴えると即座に、「上腕部靱帯損傷です」とのご託宣。ジンタイソンショウ? イチロー、栃東、松井稼頭夫エトセトラえとせとら、立派なアスリートの誰もが一度や二度は潜り抜ける関門ではありませんか?私もとうとう立派かどうかは別にしてアスリートの仲間入りしたのかと、ある種の感慨に襲われました。でも、無知って恐ろしいものですね。良かれと思ってやっていた「腕のぐるぐる回し」こそ、靱帯損傷快復のためには一番やってはいけないことだそうです。どうも、ここいら辺の常識に欠けるのです、私は。
本業のゴルフに良かれと挑んだ副業のスキー。足腰はそれなりに鍛えられたとしても肝心カナメの上半身が損傷しては何をかいわんやです。スキーで転倒しないように必死に頑張ったのに、これでは「本末転倒」です。損傷部分をテーピングで固定して、左手はポケットの中にでもしまっておいて動かさないようにとの先生の指示。毎日は無理としても、しばらくは通院治療を続けるようにとの先生のお言葉。
「先生、全治するにはどのくらいの時間が・・・・?」仕事熱心な私は、本業への復帰がいつ頃になるのかが気になります。ぐるぐる廻しなんて逆療法を一週間ほど自前でやってきたので、その影響もあるのか、先生はニコニコするだけで明言を避けています。待合室の壁に貼ってある「当院は2ヶ月での完治を目指します!」の看板に偽りがなければ、4月中旬頃には仕事に戻れそうです。
前号の「五体満足帰国」を訂正するとともに、もう少し冬眠を続けることのご報告まで。