星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(77) 秘湯発見

2007年09月29日 16時35分22秒 | Weblog

とうとうめぐり逢いました、カナダの秘湯に。

温泉・マツタケ三昧ツアーと銘打って友達三夫婦で出かけたBC州の奥座敷、クートニーロッキーへの二泊三日の急ぎ足ドライブ旅行でめぐり逢ったLussier温泉は期待を上回る名湯でした。

渓流沿いの野天に湯壷だけが上から下まで三つあり、別府の泥湯温泉というよりも、、会津高原の木賊温泉に近いたたずまいでした。泉質も透明ながらハッキリとした硫黄臭があり、湯の花が浮かび、肌をさすると柔らかなヌメリもあって、いかにも温泉らしい温泉で私の一番好きなタイプの温泉であったので大満足でした。できれば乳白色とは言わないけれど、もう少し白濁していれば言うことなしでしたが・・・・。無い物ねだりでしょうね。

女性軍は駐車場にあるトイレで水着に着替えましたが、駐車場から300メートルほど歩いて川べりの湯壷の脇の岩陰で着替えてもOKです。われわれが着いた時は一組のカップルが足湯を使い終わって帰るところでしたので、実質的な貸し切り状態。岩陰で水着に着替えるのももどかしくドボン。

泉温は一番上段の湯壷で42~3度と丁度入りごろ、真ん中が35度、一番下は渓流の水が流れ込んでいてほとんど冷水状態。サウナの後に冷水に飛び込む感覚で最下段の湯壷に身を浸すカナダ人はいても、42度の温泉をさほど熱いと感じない日本人には冷たすぎるので、これはパスしました。最上段の湯壷の底面から源泉が湧き出して来る、正真正銘の「源泉かけ流し」の名湯です。

BC州の州立公園White Swan Provincial Parkの一角にあり、キャンプ場も近くにあるので、チャンスがあれば泊りがけで湯治に訪れたい所ですが、ケロウナから500キロ以上離れていて6時間のドライブが必要とあっては、そうそう頻繁には来られそうにもありません。

切り出した大きな材木を積んだ大型トラックが行き交う、未舗装の悪路を30分ほど走ってたどり着くこのLussier Hot Springs、実は「カナダの秘湯10選」の中で一番交通アクセスの良い所だそうだから驚きです。

秘湯大好き人間の先達が紹介してくれているサイトを見つけたので、次なる名湯・秘湯巡りの目標を立てて、来年以降の挑戦課題としたいと思っています。
http://www.v-shinpo.com/07special/17special/special.html

ああ、たかが温泉、されど温泉!! 


ケロウナ便り(76) 温泉めぐり

2007年09月10日 04時36分50秒 | Weblog

カナダBC州(British Columbia)の奥座敷Kootenay Rockiesには温泉がたくさんあり、BC州政府当局もわざわざ温泉めぐり専門の案内パンフレットまで作って観光客の誘致を図る熱の入れようです。

温泉大好き人間の私は、既に昨年の夏にNakusp, Halcyon, Ainsworthの三つに体験入浴済みです。やや硫黄臭のある源泉掛け流しの洞窟温泉Ainsworthがこれまでのベストであることは前にも書きました。先日ロッキーへの家族旅行の際に立ち寄り入浴したCanyon温泉が四つ目ですから、残すはRadium、Fairmont、Lussier温泉あたりでしょうか。

RadiumもFairmontも温泉保養地としての歴史は長く、「無臭の源泉」を売りにしているので、「硫黄臭」好みの私にはちょっと物足りない感じもするのですが、完全踏破を目標に掲げた私としては避けて通れないところです。松茸狩りを兼ねながら9月の後半に友達三夫婦6人で温泉めぐりの遠足に出かける計画を立てています。

案内パンフレットによれば一周900キロ弱の周遊コースを5日~7日かけてゆっくりと回るのがお勧めのようですが、諸々の事情でそうゆっくり出来ない我々は、またまた一日500キロ、三日で1500キロのドライブと、体力勝負の二泊三日です。

一番の楽しみはFairmontから山中に入った山奥の秘湯Lussier温泉です。いかにも秘湯っぽい雰囲気が写真から伝わって来るではありませんか?別府の奥座敷で体験した「泥湯温泉」を彷彿とさせる佇まいで期待が持てます。

実は、温泉めぐり、出先でのゴルフは前菜のようなもので、今回のメインコースは最終日の午後に予定している松茸狩りなのです。昨年は8月の降雨量が少なかったせいか松茸は不作だったようですが、4年前の大豊作の話を聞き、写真を見せられている者としては、日本への最高の土産にすべく、今年こそはと気合を入れています。

去年の秋Hさんに連れて行ってもらったスポットに、今年はHさん抜きで行くことを説明して、次にHさんが行く頃には裸の山になっているかも知れないことまでお伝えして、Hさんの快諾を頂きました。やることに抜かりはありません。

名湯秘湯と松茸大収穫の報告はいずれまた。

 


ケロウナ便り(75) 収穫の秋

2007年09月09日 00時59分09秒 | Weblog

9月に入って朝晩はめっきり冷え込み、日中も27~8℃の毎日。ケロウナはもう秋の気配が濃くなってきています。

8月上旬にリンゴの間引きを手伝いに体験入園した、バーノンのSさんのリンゴ園を再訪しました。早いもので、もうあのリンゴの収穫の時期とのことです。間引きのときと同じように人手不足らしいので、素人でも歓迎してもらえそうだし、なんと言っても、先月の間引きの結果をこの目で確かめてみたい気持ちが動いたのです。

今度は道に迷うことも無く、約束の時間通り8時過ぎには到着し、到着早々に呼ばれたお茶も断って「今日は真面目に仕事しますから」とやる気満々です。Sさんご夫妻は6時過ぎから畑に出て、水遣りのチェックをするなど既に一仕事済ませているのですから、われわれの「真面目」なんて、高は知れていますが。

今日来るはずだったメキシコ人の作業員が、何の連絡もなしに欠勤したとのことで、Sさんが我々に寄せる期待のまんざらでもなさそうな雰囲気が、取り扱い要領を説明するSさんの熱の入れ方から感じ取れます。こちらの「やる気」も増そうと言うものです。

一ヶ月前には青みが勝っていたリンゴがすっかり赤くなり、「間引かれた仲間の分も頑張ったんだぞ」と言わんばかりに、いかにも身の引き締まって成長した姿を、青空を背にして誇らしげに陽光に輝かせています。間引きは間違っていなかったようで、一安心です。

首から掛けた「前掛け」のような袋にリンゴを採り、20~30個採ったら近くのコンテナーに収める作業の繰り返しです。色づき具合の良いものは、リンゴを持ちながら少し上方にひねると面白いように簡単に「ヘタ」ごと枝から採れて、いかにも売れそうな姿形になりますが、熟れ方が足りないリンゴを無理にもぐと、ヘタが取れたり葉っぱごと枝の途中から折れたりと、こちらの技量を試されているようで緊張します。

虫食いや姿形が悪くて明らかに商品価値の無いリンゴを出荷すると、協同組合での品質検査で相応のペナルティーを課されるそうです。収穫量に応じた出来高契約の季節労働作業員は、「質より量」に走りがちで、このペナルティーも馬鹿にならないそうです。今日の作業員は「量」は望むべくも無いので、せいぜい「質」を重んじて、罰金だけは課されないようにと、これまたやや緊張したものです。大丈夫かな?

午前中3時間はうす曇り、微風のなかでの作業。仕事は碌にはかどらないのにイッチョ前に10時のお茶を振舞われ美味しく頂きました。仕事に慣れてハッスルした午後の2時間は気温も湿度も高くなる中で、作業員らしい作業であったと自負しています。3時のお茶にご馳走になった、採れたてプルーン入りのアイスクリームの美味しかったこともさることながら、緑陰に寝転んで、心地よい風に身体を任せた、あの十数分の至福の時は忘れられません。まさに大自然(Mother nature)の懐の中で生き返ったという実感でした。

コンテナーへの往復時間が勿体無くて、ついつい前掛け袋一杯にしてから坂を上ってコンテナーに行くものだから、知らず知らずのうちに首・肩・腰への負担がかかったものと見えて、終わってみれば、そこらじゅうが痛み出しそうな体たらく。またまたシティーボーイのだらしなさを反省することしきりです。

でも、リンゴがぎっしり詰まった5~6個のコンテナーを見て、Sさんに「今日は本当に助かった」とお世辞を言ってもらっただけで疲れが吹っ飛びました。「こんなのでよければまた来週も来ますから」と愛想を言うのを忘れない私でした。

来週は日本から来るKさん夫妻も引っ張り込んで、4~5人の臨時作業員を調達できそうな目処がたっているので強気なんです。


ケロウナ便り(74) 物見遊山で思ったこと

2007年09月04日 02時32分34秒 | Weblog

大人5人の家族で出かけたカナディアンロッキーへの2泊三日の小旅行。この機会に「カナダでの旅」について考えてみました。

先ず第一にカナダでの旅の楽しみ方です。

年休取得日数の平均が8.5日の日本のサラリーマン。仕事を持っていてなかなか長期休暇のとりにくいサラリーマン家庭では、家族旅行というと2泊三日ぐらいの旅が標準的だと思います。行き先にもよりますが、名所旧跡を駆け足で廻る「景色を見たり名所を観る」旅、私流の分類での「物見」が中心にならざるを得ません。

今回のロッキーツアーもその部類に属する駆け足旅行でした。日常離れした大自然の景観を見て感動し、それなりに楽しみましたが、「行ったことがある」「見たことがある」記憶と、記録としての写真は残るものの、身体で自然に触れる「自然体験」がどうしても不足がちでした。長時間長距離のドライブを強いられるカナダでは、目的地での自然体験をする「遊山」のためには最低4~5日は欲しいところです。

カナダ人の休暇の過ごし方はダイナミックです。まず2~3週間の休暇を平気でとる。見たり観たりする「物見」部分もありますが、大自然の中に身を置き、自然を見るだけでなく身体で自然に触れる、自然と遊ぶ、私流の分類の「遊山」が中心です。宿泊施設もホテル、ロッジ、キャビン、テント、BBに加えて、キャンピングカーやトレーラーと選択肢のバラエティーが豊富です。ハイウエーにはマウンテンバイクやカヌーを積んだキャンピングカーが目白押しです。キャンピングカーをはじめとしたRV(Recreational Vehicles)に電力や水道を供給する施設が各地に整っていて「自然が身近にある旅」をサポートしています。 

次に旅行費用の日本・カナダ比較です。

今回の旅行費用は下記の通り大人5人で総額1740ドルでした。キャンプ場で宿泊する等の工夫をすれば総経費を1500ドル以下に、すなわち一人当たりの費用を300ドル以下に抑えることも難しくないはずです。自然に直に接しながら廉価に「遊山」出来る可能性がどんどん膨らみます。

①交通費
三日間の総走行距離約1500キロ、給油満タン3回で150ドル。高速料金はゼロ。
②宿泊費
BB朝食付きで二人部屋80ドル、三人部屋100ドル。5人X二泊で360ドル。
③食費(昼・夜)
初日ランチの手弁当を除き5人でランチ2回、ディナー3回(それなりのレストラン)総額860ドル。
④その他
入湯料、リゾート施設利用料270ドル。飲食物の購入100ドル。
①~④合計で1740ドルです。

日本で同じような行程で旅行したら、高速道路代がン万円、宿代がペンションであっても最低2倍として、ほぼ5割増しの2500ドルくらいにはなるだろうと推測されます。一人当たり500ドルですね。宿泊施設は旅館、ホテルは民宿、ペンションより割高でしょうから、経費抑制の道には限りがありそうですね。

自然と触れ合う旅行の環境は、カナダの方が一歩も二歩も日本の先を行っていると言えそうです。自然観光資源の豊富なカナダで、良く整備された観光インフラをどんどん利用した「アウトドア遊山」に精出さないと勿体無いことこの上ありません。ゴルフなんかやっている閑があったら・・・・、でもゴルフも立派な「体験型アウトドア遊山」でしたね。

私は味気ないホテル、モーテルは出来るだけ避けてBB(Bed and Breakfast)に泊まるようにしています。手頃な料金であるうえにオウナーとの交流が出来るし、旅先の生の情報を教えてもらえる楽しみがあるからです。それにしても今回泊まったBBは、新しくて清潔な上に心づくしのFull breakfastまで付いて一人40ドルと、申し訳ないような料金でした。カナダ気象庁の公務員としてカナダ北端の地ユーコンに15年勤務したという、筋金入りの「自然派オウナー」夫妻の朴訥な人柄が醸し出す、押し付けがましくない接客姿勢とホスピタリティーがなんとも心地よいBBでした。

これから何度も訪れることになりそうなKootenay Rockiesでの定宿と決定いたしましたぁ!!(http://farvieweather.com/bandb/index.htmをご覧下さい)


ケロウナ便り(73) カナディアンロッキー物見遊山(3)

2007年09月03日 00時17分10秒 | Weblog

寝る前に翌日の予定を確認しあった際に、温泉好きの私としては「明日は前々から興味のあったラジウム温泉Radium Hot springsに行く。ここから100キロほど南だから往復に3時間、一時間立ち寄り入浴して合計4時間のコース。」と高らかに宣言しました。初日のキャニョン温泉に期待を裏切られた家族の間に「また温泉??」とでも言うべき妙な雰囲気の空気が流れ出しました。

余談ですが、最近のはやり言葉に「KY能力」というのがあるそうです。その場に流れる空気を読んで臨機応変に対応する能力、つまり「空気を読む能力」のことだそうです。私も「KY能力」は高い方だし、もそそもGoldenからKelownaまでの帰路だけで4時間走ることを考えると、一時間の立ち寄り温泉のために合計7時間を走り続ける計算となる行程には、運転が嫌いではない私もいささか疑問を感じていた矢先でもあり、寝る時間を惜しんで熟慮の結果、このまま温泉行きを強行するのは賢明でないと判断。「みんなの意向を尊重して温泉は次の機会にまわす。今日は当地でゆっくりハイキング中心の『遊山』に変更!」と「朝令暮改」ならぬ「暮令朝改」の一幕です。KY能力が高いだけではなくて、臨機応変、融通無碍、No Policyの私なのです。

Goldenの街を見下ろすKicking Horse Mountain Resortのゴンドラで2200メートルの山頂まで上り、遠くにカナディアンロッキーの高峰を望みながらカナダで一番高所と謳われるレストランで昼食をとり、実物のグリズリーベア(はいいろ熊、Grizzly bear)にもお目にかかる等、思いがけずノンビリとしたロッキーの休日を満喫いたしました。

実はこのグリズリー、名前をBoo君といって、親熊が密猟者によって射殺され孤児となったところを保護されて、このスキー場内に設けられた保護施設で観察飼育されている「半野生」なのです。この一頭の熊のために、野生状態で生活するのと同じ生態系を備えた自然環境をスキー場内の一角に創り出し、冬眠のための仕掛けまで完備した、至れり尽くせりの保護施設です。他の野生動物との接触が無く、野生社会への適応能力が身についていないBoo君は、野生に戻れる可能性は無く、今後とも半野生の熊として人間の研究の対象であり、教育の材料として生き続ける人生(熊生?)が宿命づけられているのです。「死んだふり」の出来ない熊なんですね。

スキー場のゲレンデをマウンテンバイクやハイキングのトレイルとして開放し、リフトとゴンドラを夏場も運転して観光客を誘致し、近くを流れるColumbia Riverではゴムボートでの急流下りが人気を博すなど、ゴルフ、キャンピングにとどまらずあらゆるアウトドアスポーツを楽しむ施設が充実した街、そんなGoldenでした。
(詳しくはhttp://www.kickinghorseresort.com/summer/をご覧下さい)

アルバータ州のカナディアンロッキーの西側、ブリティッシュコロンビア州に展開するクートニーロッキーKootenay Rockiesこそ、参加型のアウトドア「遊山」のメッカなのです。Goldenがその中心的存在であることを今回はじめて知りました。どうやらこれからのカナダ滞在でクートニーロッキーにはチョクチョクお世話になりそうな予感がしてなりません。
(詳しくはhttp://www.kootenayrockies.com/をご覧下さい)

ということで温泉めぐりを次の機会の楽しみに残して、ロッキーへの物見遊山ドライブ1500キロの旅の第一幕は無事に幕が引かれたのでした。 


ケロウナ便り(72) カナディアンロッキー物見遊山(2)

2007年09月02日 02時37分01秒 | Weblog

二日目の行程はGolden→Lake Louise 90キロ、Lake Louise→Columbia Icefield135キロの往復450キロ~500キロと無理の無いコース設定です。昨晩寝る前に注文しておいたメニューのfull breakfastをしっかりとご馳走になったうえに、食べ残しのパンでサンドイッチまで作ってもらい出発準備完了。
(事前研究はhttp://www.icefieldsparkway.ca/に助けてもらいました)

途中のYoho National Parkは素通りして今日の第一目的地Lake Louiseに向けてひた走りです。ホテルChateau Lake Louiseの庭先にエメラルド色の湖水をたたえて優雅に静かに横たわるルイーズ湖は、ロッキー屈指の見所とあって何台もの観光バスやらアメリカ各州からのナンバープレートをつけた車で駐車場も満杯状態の盛況です。

写真を撮りまくる中国人団体、独特の訛りで感動を語り合うインド人家族、着ているブランド物、持っているブランド物で分かる日本人と韓国人。聞いたことも無い言葉をしゃべっているヨーロッパ人。まさに世界中から観光客を惹きつける「物見」スポットです。

BBの奥さんお薦めの、ルイーズ湖から10キロほど奥にあるLake Moraine(モレーン湖)でお昼にしようと足を伸ばして見ると、なんとこれがルイーズ湖に負けず劣らずこの世のものとも思えない色の湖水を湛えています。ハイキング用のトレイルが各方向に出てバックパックを背にしたハイカーで賑わい、カヌーやカヤックが気持ち良さそうに湖面を滑っています。「物見のルイーズ湖」に対して「遊山のモレーン湖」と言った趣です。

この神秘的なモレーン湖を除いては、我々のカヌー初体験の場所は無いと思い極め、ハイウエーを4時間走って氷河や高い山々を見て廻るとの当初計画を、ここでの「遊山三昧」に変更です。相変わらずの柔軟性、行き当たりバッタリですね。

はじめはバランスを崩して転覆しやしないかと緊張しましたが、遠くから見ると気持ちよく漕いでいるように見えるから不思議です。写真は買った絵葉書ではありません。女房と娘と三人で漕ぎ出したカヌーを湖畔散策中の息子夫婦がパチリなのです。

万年雪を湛える山から流れてきて湖面を渡る涼風に頬を撫でさせ、右に行こうが左に向こうがお構い無し、勝手気ままに水の上で遊んだ、なんとも気持ちの良い一時間でした。嬉しいことに、これで「カヌー経験あり」と堂々と威張れるのです。

晩飯の予約をしてある午後7時半までにはGoldenに戻らねば。でもここまで来たからには、なんとかIcefieldParkwayを往復二時間で行けるところまで行って・・・。「物見意欲」満々の日本人観光客魂も健在です。これから先の運転を息子に交代して私は一眠り。Columbia Icefieldにまでは届かなかったものの、氷河も見たし、3000メートル級の山々の景観も満喫したし、氷河の刻んだダイナミックな渓谷の写真も撮ったし、これで「カナディアンロッキーに行ったことがある」と言えること間違いありません。

いよいよ明日は最終日。ラジウム温泉(Radium Hot Springs)への立ち寄りが待っています。た・の・し・み!