先ず第一の壁、年齢。
社会人に門戸を開いたプログラムとはいえ、とっくに還暦を過ぎた私でもいいのか?
高校生ならホストファミリーのご主人を「papa」、ホストマザーを「mama」なんて自然に呼べるけれど、ホストファミリーの誰よりも年齢が高いと思われる私は、彼らをなんと呼べばいいのか?まさか「ホスト・サン」とも呼べまいし・・・・。
こちらの年齢と標準的なホストファミリーの家族構成とを考慮してか、「もしご希望であればホテルも用意できますが」と親切に言ってくれた事務局には「いやいや、AFSの真価はホームステイにあるので、是非ホームステイでお願いします」と、どこまでもホームステイにこだわりました。前代未聞のシニア・スチューデントを受け入れる家族を探すのに一苦労も、ふた苦労もしているアルゼンチンAFSには申し訳ない限りですが、AFSスピリットを理解してくれて家族を探してくれている、関係の方々の懐の深さには頭の下がる思いで一杯です。
第二に言葉の壁。
スペイン語を使い慣れた大学生・社会人が、スペイン語に磨きをかける場を提供するプログラムと理解するべきで、ほぼ半世紀前にスペイン語をちょこっと齧ったことのある程度のオッサンがのこのこ登場したのでは、アルゼンチンのAFS関係者に対して失礼ではないのか?実は、ここのところを一番気にしながら応募したのですが、寛大なAFSスピリットがここでも生きていて、「スペイン語の知識はあるに越したことはないので、なるべく事前に勉強してきてください」とのこと。これを私なりに翻訳すると、「大切なのは言葉より心です。異文化を受け入れる柔軟な姿勢とやる気さえあれば言葉は二の次です」となるのです。そうとでも思わなければ、やってられないじゃありませんか!私の「身勝手力」の真価の問われる正念場です。
2月15日から3月16日までの一ヶ月を一緒に暮らすホストファミリーが、今月中には決まるとの情報です。40数年前のアメリカ留学の時も、最後の最後までファミリーが決まらなかった(ということは、あの広いアメリカの何処に行くのかが決まらなかった)ことを思えば、今回はアルゼンチンのコルドバ市のファミリーであることは確かなので、当時とは格段の違いです。(やや「開き直り」とも聞こえるかな?)
2月11日に出発し、ブエノスアイレスの友人宅に2~3日泊めてもらって、地球の反対側の空気に慣れてから公式研修に突入します。なぜか悲壮な決意表明のような感じになってきたのは、緊張感と不安感の表われでしょうか?
「AFSは海外旅行にはあらず」と分かっちゃいるけど、少ないコルドバ観光情報でも見て期待を膨らませ、半世紀前の記憶を呼び起こしながら、「ドロナワ式スペイン語独習」を一ヶ月ほどやってみます。
アルゼンチン、コルドバ情報は↓をご覧下さい。そして、私が言葉も喋れずにオロオロしている姿を、写真のどこかに当てはめて、想像してみて下さい。あぁ~!だんだん気が重くなってきたなぁ!
http://www.embargentina.or.jp/
http://www.mercosur.jp/01_argentina/index.html
http://www.bunnotvl.com/cordoba.html
では、2月半ば過ぎにおめもじ出来ることを祈りつつ・・・・ Hasta la vista!