旅の残りもあと2~3日。今夜の宿泊地ワシントン州Yakimaに夕方に到着する計画の他はオレゴン最終日の今日はこれといったメインイベントはありません。
昨晩はまた日本食が食べたくなってカーナビに連れていってもらった先が、落ち着いた旧市街地のはずれの大学町で好感の持てるところでした。泊まったモーテルが町外れの国道沿いであまり潤いの感じられないところであったので探訪に出かけなかったのがちょっと残念でした。
案内書によればこの街Bendはオレゴン州中央部のリゾート地として州外からもリゾート客が多く訪れるところのようです。あらゆるアウトドアアクティビティーが比較的狭い地域の中に集中していてリゾート客が行動しやすそうな印象を受けました。サッと街を走った限りでの感想ですが、背後に山があり、ゆったりと流れる川にそって街が形成されていて街に緑も多く気持ちが和む、そんな街のような感じです。川と湖とを取り替えればケロウナによく似た街とも言えます。「オレゴンのケロウナ」なんて勝手に呼んでいます。
よって、Bend市内はKelowna市内と似ているだろうから探訪を省略して、30キロ離れた隣町Sistersを訪れることにしました。幸せ薄かった三姉妹の悲恋のストーリーでもあるのかと思ったら、街の背後にそびえる山の名前に由来するとのこと。街全体を小綺麗に飾って昔風の街並みを保存しようとする市民の熱意が感じられる、気持ちのいいリトルタウンでした。街の目抜き通りを荷台いっぱいにヘイを積んだ大型トラックが行き交うのが、これまたオレゴンの田舎町らしくて結構でした。
97号線からちょっと横道に入ったスミスロック州立公園に立ち寄りちょっと早めのランチ。計画通り昨日半分残したジャンボサンドイッチを平らげました。ミニグランドキャニヨンとでも呼ぶべきこの公園はハイキング、トレッキング、ロッククライミングのファンにはたまらない場所のようです。ロッククライマーは目に入りませんでしたが、ピクニックテーブルのある展望台から向山の急斜面の登山道を早足で登ってゆく、ありんこのように小さいウオーカーの姿が、よく目を凝らすと肉眼でもかろうじて見えます。そして谷底の川にそって整備されたトレイルでは多数のサイクリストがマウンテンバイクで疾走している姿が認められます。ウオーキング好きのカミさんもしばし沈思黙考、さすがに「今日はやめとくわ」と決断して先を急ぐことになりました。
これで事前に研究した立ち寄りスポットは全てカバーしたので、これからはオレゴン州を通り抜け今夜の宿泊地ワシントン州Yakimaを目指したのですが、またまた案に違わずオレゴン州の97号線はただひたすら草原と地平線と牧草と麦畑の連続で、さすがに私も眠気が刺したので、トイレ休憩の後は今回初めてカミさんに運転を代わってもらい暫し仮眠です。100キロほど走るなかで時々目を覚ましてスピードメーターを覗き込むと、一心不乱に前方を直視して必死に走るMVPくんのメーターは110キロを指しています。カミさんもなかなかやるものです。
再び州境のコロンビア川を渡りオレゴン州に別れを告げて97号線はワシントン州に入ります。すると沿道の景色が一変し風車の群れ(Wind Farm)に迎えられました。風力発電のあの風車が林立しています。
やがて進行方向左斜め前方遥か彼方に名峰Mt.Ranierがその偉容を現し始めました。今日の宿泊地Yakimaもそう遠くありせん。アメリカ先住民族(昔風にはインディアン、当世風にはネイティブアメリカン)ヤカマ族インディアンから採ってヤキマと名付けた町のようです。町の南東部に二つのインディアン居留地を抱えています。ヤキマの手前30キロあたりを走行していると大きなカジノの看板が目に入って来ました。ネバダ州とニュージャージー州以外はカジノは原則禁止ですが、居留地内でのいわゆるインディアン・カジノを認める州政府は多く、就労機会の向上や先住民族の経済効果を上げて成功している例も多いようです。
半ば冗談半ば本気で「ちょっと挨拶するか?」。どうもカジノと聞くと血が騒ぐ体質のようで困ったものです。ところがカミさんとの折衝が終わらないうちに車は進み入り口をミスったようです。縁がなかったと諦めて先に進みます。3年前にワシントン州太平洋岸のAnacortesにドライブしたときにも、あちらの先住民に些少ながらお預けしてきたので、今回は利息だけでもお返し願おうかと思ったのに・・・・・・。
実は、このあとここに戻ってくることになろうとは、この時点での私は思ってもいませんでした。
話が長くなったので、この続きはまた明日。
昨晩はまた日本食が食べたくなってカーナビに連れていってもらった先が、落ち着いた旧市街地のはずれの大学町で好感の持てるところでした。泊まったモーテルが町外れの国道沿いであまり潤いの感じられないところであったので探訪に出かけなかったのがちょっと残念でした。
案内書によればこの街Bendはオレゴン州中央部のリゾート地として州外からもリゾート客が多く訪れるところのようです。あらゆるアウトドアアクティビティーが比較的狭い地域の中に集中していてリゾート客が行動しやすそうな印象を受けました。サッと街を走った限りでの感想ですが、背後に山があり、ゆったりと流れる川にそって街が形成されていて街に緑も多く気持ちが和む、そんな街のような感じです。川と湖とを取り替えればケロウナによく似た街とも言えます。「オレゴンのケロウナ」なんて勝手に呼んでいます。
よって、Bend市内はKelowna市内と似ているだろうから探訪を省略して、30キロ離れた隣町Sistersを訪れることにしました。幸せ薄かった三姉妹の悲恋のストーリーでもあるのかと思ったら、街の背後にそびえる山の名前に由来するとのこと。街全体を小綺麗に飾って昔風の街並みを保存しようとする市民の熱意が感じられる、気持ちのいいリトルタウンでした。街の目抜き通りを荷台いっぱいにヘイを積んだ大型トラックが行き交うのが、これまたオレゴンの田舎町らしくて結構でした。
97号線からちょっと横道に入ったスミスロック州立公園に立ち寄りちょっと早めのランチ。計画通り昨日半分残したジャンボサンドイッチを平らげました。ミニグランドキャニヨンとでも呼ぶべきこの公園はハイキング、トレッキング、ロッククライミングのファンにはたまらない場所のようです。ロッククライマーは目に入りませんでしたが、ピクニックテーブルのある展望台から向山の急斜面の登山道を早足で登ってゆく、ありんこのように小さいウオーカーの姿が、よく目を凝らすと肉眼でもかろうじて見えます。そして谷底の川にそって整備されたトレイルでは多数のサイクリストがマウンテンバイクで疾走している姿が認められます。ウオーキング好きのカミさんもしばし沈思黙考、さすがに「今日はやめとくわ」と決断して先を急ぐことになりました。
これで事前に研究した立ち寄りスポットは全てカバーしたので、これからはオレゴン州を通り抜け今夜の宿泊地ワシントン州Yakimaを目指したのですが、またまた案に違わずオレゴン州の97号線はただひたすら草原と地平線と牧草と麦畑の連続で、さすがに私も眠気が刺したので、トイレ休憩の後は今回初めてカミさんに運転を代わってもらい暫し仮眠です。100キロほど走るなかで時々目を覚ましてスピードメーターを覗き込むと、一心不乱に前方を直視して必死に走るMVPくんのメーターは110キロを指しています。カミさんもなかなかやるものです。
再び州境のコロンビア川を渡りオレゴン州に別れを告げて97号線はワシントン州に入ります。すると沿道の景色が一変し風車の群れ(Wind Farm)に迎えられました。風力発電のあの風車が林立しています。
やがて進行方向左斜め前方遥か彼方に名峰Mt.Ranierがその偉容を現し始めました。今日の宿泊地Yakimaもそう遠くありせん。アメリカ先住民族(昔風にはインディアン、当世風にはネイティブアメリカン)ヤカマ族インディアンから採ってヤキマと名付けた町のようです。町の南東部に二つのインディアン居留地を抱えています。ヤキマの手前30キロあたりを走行していると大きなカジノの看板が目に入って来ました。ネバダ州とニュージャージー州以外はカジノは原則禁止ですが、居留地内でのいわゆるインディアン・カジノを認める州政府は多く、就労機会の向上や先住民族の経済効果を上げて成功している例も多いようです。
半ば冗談半ば本気で「ちょっと挨拶するか?」。どうもカジノと聞くと血が騒ぐ体質のようで困ったものです。ところがカミさんとの折衝が終わらないうちに車は進み入り口をミスったようです。縁がなかったと諦めて先に進みます。3年前にワシントン州太平洋岸のAnacortesにドライブしたときにも、あちらの先住民に些少ながらお預けしてきたので、今回は利息だけでもお返し願おうかと思ったのに・・・・・・。
実は、このあとここに戻ってくることになろうとは、この時点での私は思ってもいませんでした。
話が長くなったので、この続きはまた明日。