チェンマイといえば、今から三十数年前に玉本何某が現地の若い娘さんたちを囲い込んでハーレムまがいの生活をしていたニュースが日本人の頭に刷り込まれているようです。今回の旅行に際しても「いいとこに行くなぁ!」「玉本みたいになるんじゃねえぞ~!」と友人の思いやりと嫉妬の言葉で送り出されたものです。
玉本何某と同じ境遇ではなかったものの、私も古都チェンマイの魅力にすっかり取りつかれてしまいました。乱暴な言い方をすればバンコックは東京同様の大都市で、都市機能は備わっていても生活に潤いが乏しく、街のたたずまいにも心休まるものが欠けています。それに対してチェンマイはいわば京都あるいは「小京都」とよばれるような地方都市のイメージです。街全体がこじんまりしていて、すべての都市機能が小さい半径の円に収まっているので動きやすいことと、なんといっても古都としての歴史を残す街のたたずまいが訪れる者の気持ちを和ませてくれます。
仕事の第一線を退いて年金生活に入ったシニア層の間で人気の高い、海外でのロングステイ。ロングステイの候補地の中でもチェンマイは常に上位を占めているそうです。現にロングステイ中の中高年カップルに遭遇したので訊いてみると「素晴らしい!」の一言だそうです。宣伝にいわく「夫婦で15万円で生活できるチェンマイ」。その真偽の程は別にして、衣食住の物価が安いうえに、なによりも人間の優しさがにじみ出ている、こんな所なら2~3カ月滞在してもいいかなとも思います。但し、冬の間だけですがね。
今は1年のうちで一番気候のよい時期。日中は28~9度になっても朝夕は15度以下と極めて快適。これは12月~2月の3ヶ月間だけで、残りの9ヶ月は日中30数度、夜間でも30度近い熱帯夜の連続とのこと。生活がイメージできません。
月の半分をタイで過ごしている義兄の話。
ロングステイに必要なインフラはほぼ完備していて問題なし。ただ、安全安心な公共交通機関に乏しいのが難点とのこと。バンコックで目にした普通のタクシーにはチェンマイではお目にかかりませんでした。三輪車に椅子をつけたおなじみのトゥクトゥクに加えて、一目見ると日本の霊柩車に赤いペンキを塗ったようなトラック・バス(シーロー)が我が物顔で街中を、裏路地を疾走しています。料金がいちいち交渉によって決まるという、公共機関とはおよそ縁遠いシステムには驚きます。安くて便利だし旅情をかきたてられて面白半分に利用しましたが、事故に会っても何の補償もないことを強調されれば、確かにビビります。
人数が揃った今回の旅行では、ツアコンRさん手配によりガイド付き専属マイクロバスがチャーターできたおかげで快適・迅速な行動が可能でしたが、個人旅行なら一番苦労することかもしれません。
余談ですが、チェンマイで案内してくれたガイドさん、ゴルフ場への往復の車内で身につけた知識・情報を惜しげなくさらけ出し、喋りっぱなし。驚いたのは日本に一度も行ったことないとは信じられないような、その語彙の豊富さでした。手垢でよれよれになった本を見たら「正しい敬語の使い方」。恐れ入りました。こんなタイ人もいるんです。こちらももっと勉強しなくっちゃ!
嫁さんが他に男を作って逃げられたと身の上話をするときは、さすがに一瞬表情を曇らせたものの、元気を取り戻してサービスこれ努めてくれました。全部が全部心優しい人ばかりでもないんですね、当たり前の話ですが。このガイドさんの心意気に対してそれなりのチップを弾んだこと、言うまでもありません。
あっという間の五日間。これでおよその土地勘・生活勘はつかめたので、次はナイトライフを含めた更なる探訪も視野に入れて、また来たい!また来よう!今度はもう少し永く!
次回はバンコックは飛ばしてチェンマイに直行しようぜ! がシニア6人の結論でした。
愚にもつかない思い出話に長々とお付き合いいただき、コップンカップ!(合掌)
玉本何某と同じ境遇ではなかったものの、私も古都チェンマイの魅力にすっかり取りつかれてしまいました。乱暴な言い方をすればバンコックは東京同様の大都市で、都市機能は備わっていても生活に潤いが乏しく、街のたたずまいにも心休まるものが欠けています。それに対してチェンマイはいわば京都あるいは「小京都」とよばれるような地方都市のイメージです。街全体がこじんまりしていて、すべての都市機能が小さい半径の円に収まっているので動きやすいことと、なんといっても古都としての歴史を残す街のたたずまいが訪れる者の気持ちを和ませてくれます。
仕事の第一線を退いて年金生活に入ったシニア層の間で人気の高い、海外でのロングステイ。ロングステイの候補地の中でもチェンマイは常に上位を占めているそうです。現にロングステイ中の中高年カップルに遭遇したので訊いてみると「素晴らしい!」の一言だそうです。宣伝にいわく「夫婦で15万円で生活できるチェンマイ」。その真偽の程は別にして、衣食住の物価が安いうえに、なによりも人間の優しさがにじみ出ている、こんな所なら2~3カ月滞在してもいいかなとも思います。但し、冬の間だけですがね。
今は1年のうちで一番気候のよい時期。日中は28~9度になっても朝夕は15度以下と極めて快適。これは12月~2月の3ヶ月間だけで、残りの9ヶ月は日中30数度、夜間でも30度近い熱帯夜の連続とのこと。生活がイメージできません。
月の半分をタイで過ごしている義兄の話。
ロングステイに必要なインフラはほぼ完備していて問題なし。ただ、安全安心な公共交通機関に乏しいのが難点とのこと。バンコックで目にした普通のタクシーにはチェンマイではお目にかかりませんでした。三輪車に椅子をつけたおなじみのトゥクトゥクに加えて、一目見ると日本の霊柩車に赤いペンキを塗ったようなトラック・バス(シーロー)が我が物顔で街中を、裏路地を疾走しています。料金がいちいち交渉によって決まるという、公共機関とはおよそ縁遠いシステムには驚きます。安くて便利だし旅情をかきたてられて面白半分に利用しましたが、事故に会っても何の補償もないことを強調されれば、確かにビビります。
人数が揃った今回の旅行では、ツアコンRさん手配によりガイド付き専属マイクロバスがチャーターできたおかげで快適・迅速な行動が可能でしたが、個人旅行なら一番苦労することかもしれません。
余談ですが、チェンマイで案内してくれたガイドさん、ゴルフ場への往復の車内で身につけた知識・情報を惜しげなくさらけ出し、喋りっぱなし。驚いたのは日本に一度も行ったことないとは信じられないような、その語彙の豊富さでした。手垢でよれよれになった本を見たら「正しい敬語の使い方」。恐れ入りました。こんなタイ人もいるんです。こちらももっと勉強しなくっちゃ!
嫁さんが他に男を作って逃げられたと身の上話をするときは、さすがに一瞬表情を曇らせたものの、元気を取り戻してサービスこれ努めてくれました。全部が全部心優しい人ばかりでもないんですね、当たり前の話ですが。このガイドさんの心意気に対してそれなりのチップを弾んだこと、言うまでもありません。
あっという間の五日間。これでおよその土地勘・生活勘はつかめたので、次はナイトライフを含めた更なる探訪も視野に入れて、また来たい!また来よう!今度はもう少し永く!
次回はバンコックは飛ばしてチェンマイに直行しようぜ! がシニア6人の結論でした。
愚にもつかない思い出話に長々とお付き合いいただき、コップンカップ!(合掌)