ケロウナのスキーで痛めた左腕の回復が遅れています。怪我をしたと思われる時期から既に2ヶ月近くになるのに、痛みの度合いに際立った変化が見られないのです。これからは痛む箇所を手で押さえて、腕を徐々に動きまわすリハビリの段階に入るようにとの整形外科医の指示が出ました。
温泉好きの私としてはリハビリと来たら湯治しかないと決めつけ、別府の友人Tご夫妻のご好意に甘えて、一週間の湯治に行ってまいりました。Tさんのお宅から徒歩一分の共同浴場「市の原温泉」(上の写真)に朝晩2回浸かり、昼間は別府近郊の名湯・秘湯を巡るという「湯治」というより「温泉めぐり」の一週間でした。
今回の湯めぐりでは、その土地の方々が日常利用している「共同浴場」、あるいは入湯料もとらない、なんなら脱衣場もないような「浴場未満」とでもいうべき、個性あふれる「秘湯」を体験することを狙いとしました。今回のベストフォーです。
横綱:野趣あふれる、鍋山の湯
http://captsato.net/yukemuri/hatoh/myoban-2/hitoh/hitoh.html
大関:ちょっと勇気の要る、長湯温泉「かに湯」
http://www.biblio.tuat.ac.jp/yazaki/hitoh/kaniyu.htm
関脇:日本一の酸性度を誇る、湯布院塚原温泉
http://www.hikyou.jp/ooita/tukahara/tukahara.htm
前頭:蒸した菖蒲の葉の上に乗る、鉄輪温泉「むし湯」
http://www.city.beppu.oita.jp/01onsen/02shiei/11kannawa/kannawa.html
温泉に浸かっている間は血行が良くなり腕も良く動き痛みはないのですが、湯から上がるとまた元の痛みがぶり返す、この繰り返しの一週間でした。「携帯湯たんぽ」のような、温泉を左腕にくくりつけて常時血行を促すような便利な装置が出来ればと切に願ったことでした。
庭先にあるような市の原温泉に浸かったあとは部屋でひと休みして、リハビリ運動をやり、そのあとに再び入浴する。一日に数回これを繰り返して治療に専念する。これが本当の湯治なんでしょうね、きっと。私の専念したのは「治療」でなくて「湯めぐり」だったんですね。回復しなくて当たり前かも知れませんね。
湯治で腕の筋肉損傷が完治したと自慢するつもりだったのに、遊んで回った温泉の数々だけを自慢する破目になってしまったのが残念です。次回は本当の真面目な湯治に出なおしてこようと決意を新たにした次第です。Tさん、その節も宜しく!!