七草セリと猫の部屋

猫と料理に夢中な漫画家のグダグダ日記

気がつくということ

2014-03-02 08:39:23 | 日記
昨夜、何気にテレビをつけたら興味深いエピソードをやっていて。

何にでも串を打つことができる串打ちマシン(?)を開発した方の半生を描いた話で。
3000万円を人に騙される形で失ってガックリしている時に
行きつけの焼き鳥屋さんで、肉に串を打つのは大変な作業だ、ということに気がつき。
そうだ、焼き鳥の串打ちができるマシンを考案しようと思い立ちます。

苦労の末に開発にこぎつけ、一緒にタッグを組んで売り出してくれるパートナー会社も見つけ
さてこれからだという時に、なんとパートナー会社は似たような串打ち機を勝手に作り
もっと安い値段で先回りして売り出していたのです。

開発者の社長は歯ぎしりして悔しがります。
特許はこちらにあるのだから、裁判を起こすことも考えますが。
弁護士さんから「勝ち目はありませんよ」と告げられて、またまたガックリです。

あいつは許せない、負けたくない、と思い続けて2年後に。
なんと、その裏切りをしたパートナー会社だったところから社員がやってきて
「もうあんな会社にいたくない。
自分はもっとちゃんとした仕事がしたい!」と、転職を希望してきたのです。

そこで開発者の社長は「はっ」と気がつきます。
自分がやりたいこともコレだった。
モノを作ることが生き甲斐だったのに。
今まで何に気を取られていたんだろう。

原点に帰って社長は社員に宣言します。
「これからは、一年に一つ新たな機械を開発する!」
ビックリする社員たち。
串打ちマシンだって、開発に2年はかかったのに、無理です。
でも社長もひきません。

結果として、この会社は大躍進します。
気がつくと、周りにはライバル会社もいなくなり
今やどんなモノにでも串打ちができる(煎餅にも打っていました)最強の串打ちマシンの製造会社として
他の追随を許さない唯一の会社となったのです。
世界各国でもこのマシンは重宝されて売れているそうです。

今80歳になっても元気で工場内を飛び回る社長の姿が画面にありました。
まさしく神さまからのギフト、ですね。

周りに気をとられて悔しい思いばかりしていたら絶対出会えなかった「気づき」
すべての答えは自分の内にある。
自分が出来ることを一所懸命にやる。
神さまは、こんな努力家さんが大好き。
だから応援してくれるんですね。

自分に辛はいことばかりで何も応援がない、とむくれる人もいるかもだけど(^^;;
どこかにいい思いをしたいという欲があったりするのかも。
無心に努力する姿勢が大切なのかもね。

イセハクさんのブログにもあったけど、目標を立ててそれを目指すというのは、だいたい上手くいかない。
頑張り続けていたら、気がついたら手に入っていた、というのがあるべき姿だという話。

目指す、という気持ちに欲が入ってしまうのが良くないんでしょうね。
欲が入ると人は必ずしくじるんです。

この頃は、神さまに愛される人がなんとなくわかるようになりました。
ただ単純に頑張れば愛される、ということではなくて。
いろんな苦難を乗り越えること、という条件もあるような気がします。

でもその人自身が潰れるような苦難は設定されていないわけで。
諦めなければ必ず道が開けるようになっているんですよね。

どうして私がこんな目に?!
などと思うことがあったら、あら、私ったら神さまの評価が高いのね。
どうやってやりこなそうかしら、うふ。
新たな能力の開花だわ!
と気持ちを転換すればいいんですよね。

自分の経験から言えるのは、一に忍耐二に忍耐です。
やけを起こさず、ぐっと辛抱して前に進む気持ちを失わない。
すると、急に違う景色の場所に自分がいることに気がついたりするんですよね。

自分が望んだ場所じゃなかったかもしれないけど。
良かれと神さまが用意してくれた場所。
そこで頑張れば、また違う場所に連れて行ってもらえるのかも。
自分では決められないんだな、とシミジミ納得です。
だからやっぱり「生かされている」のだなと実感して、日々感謝するわけです(^_^)




春近し。
猫が汚れてくる春近し。




兄弟でも日々の調子はお尻の匂いから( ̄▽ ̄)ですな。