去年の6月姪っ子の結婚式に呼ばれて私達夫婦で新郎の住まいの在る仙台まで出かけました。ホテルでの結婚式では最年長の我々二人、新郎新婦とは又別に若い人たちの暖かいおもてなしを受けて良い思い出になったのです。
姪っ子の父親が会津高田の出身でもあって、会津高田の長兄・会津若松・喜多方からも女性が二人合計3人の、私共からすると、遠い親戚と云うのでしょうか、披露宴の席でご一緒させていただき、会津地方のお話等伺ったりして楽しい歓談のひと時を過ごさせていただいたのです。
結婚式が仙台のホテルでしたので、私達は何か手土産(と云っても今時ですから宅配便ですが)でもと色々相談し合って、この周辺では現在1軒しか残っていない地元では老舗の和菓子専門の青柳で、少し日持ちのする和菓子を数種類を小箱に詰めて貰い、予め当日に間に合うようにホテル宛てに送って貰っていたのです。
送りのお菓子を頼む為、久し振りに青柳を訪れた妻はお馴染みの奥さんに「あんみつの頒布会が有るのでお付き合いいただけませんか」と云われ8月2日の予約をしてきたのです。暑い夏の日、あんみつを引き取りに行っての帰りは、五香から次の常盤平迄電車に乗って帰ってきたそうです。
そんな青柳ですが今日も休業の張り紙は先週土曜日から貼られたまま、思い切ってお隣の不動産屋さんに聞きましたが、お返事は「如何したのか解りませんが・・」前に一人息子さんが他所で修行中とか聞いていたのですが、きっと職人のご主人が体調を崩しての張り紙だと思い、帰宅して妻に報告すると「早く復帰されると良いのにね」「ウン廃業なら張り紙の文面は変わるものな~」
どうもシャッターが気になりますが、普段営業中の店内は勿論こじんまりとした和風様式で、お客が休める木の長椅子もあり、正面のガラスケースの中には、その季節毎の練り菓子が一つ一つ木皿の上に上品に並べられていて、お客の注文を聞いて女主人が背後の暖簾の奥に声をかけて職人のご主人がお菓子を揃え箱詰めして、奥さんがお客様に中身を確認させて「如何でしょうか?」「ハイ結構です」包装も丁寧にしてくれます。
そんな和菓子の青柳なんです。
そうそう唯一洋風でしょうか、横のケースに上面が茶色の大きな正方形の特大特製カステラがデンと置かれて飾られていましたが、「いつ切るのかな~」と「いやコレ手で端からムシャムシャ口に放り込んだら・・む・むせちゃうよね~」それで慌てて「お茶頂戴!」ヤッパリ和風です?
さて幸い会津から来られた親戚3人さんにも青柳のお菓子をお渡しすることが出来て、お互い笑顔で別れ際のご挨拶も「楽しかったですね、又何時かお会いできればいいですね~」・・・私「ヤッパリ、予め送っておいてよかったな~」
それから間もなく妻にあの喜多方の親戚さんから突然電話が入り「野菜を送るから」飾り気のない一言、でも電話の向こうにはたっぷりの笑顔が有ったと妻が・・野菜作りも?農家?広い畑?次々と明るく会津に暮らす素朴なあの人達の姿が私の頭に浮かんできました。
御覧の米茄子を始め、色々入っていて、皆立派で新鮮な野菜、妻は「助かるわ~」
実は沢山の野菜の他に、箱入りのお菓子が入っていたのです。ゴチソウサマが続きます・・