駐車場の梅の樹は1本だけですが、お店の表通りに面した軒下には沢山の水槽が並べて置いて有ります。
「Nさんのお店の前の水槽にはメダカいるの?水が濁っていて、中が全然見えないけど」妻「居るのよ、きっと売ってるんだから」「エッそうなの?だってメダカだよ・・」
何処かの道の駅で、以前メダカが売られているのは見た事があるが、皆水槽一つ毎に種類別に一匹幾らと表示がされていて、小さい水槽の中を泳いでいたのを記憶していましたから、Nさんのお店の前に無雑作に置かれている水槽の姿が見えないメダカが売り物なんて信じられません。これも夢も又夢、無理も無理と思います。
2日後、駐車場へ行く途中でフッと見ると、Nさんのお店の前では、ご主人が近所の悪友?(直ぐ近くの団地内に独身老人の茶友達がいるのです)と、あの濁り水槽を引っ繰り返して、何やら大清掃をしているのを見掛けました。
後でご主人に聞いてみましたら「水槽の掃除をしたんだ、沢山増えちゃって・・」この「沢山」はメダカでは無くて水槽の数なのです。成程、傾きかけた(失礼、本業は布団やさんです)お店の前が片付いてスッキリしています。ガラス一面にビッシリと張り付いた苔で、水の中が全く見えなかった水槽も、今は綺麗な水に替えられて沢山のメダカが気持ち良さそうにスイスイ泳いでいるのが、今日はハッキリと見えます。
これなら売れるかも・・でも、このメダカ達を売るなんて・・
観賞用として、メダカもドンドン増やして更に又水槽も増やしてメダカの水族館にして、夢は夢、現実は現実、お店の名物にしてご近所の通行人を喜ばしてあげて下さい。メダカさんのお蔭でお布団の1枚も余計に売れるかも知れませんよ。