偶にしか電車やバスに乗らない私、お彼岸でお寺さん迄の途中北千住駅前のバス停留所よ」で、・・バス乗客で順番待ちのベンチが5つ位、年寄り(おばさんです)が横1列に並んで座って寛いでる様子、私「えーと、バスは210円かな?」ポケットを探って小銭の中から百円玉2枚と10円玉1枚を手の平に乗せて・・と前のおばさんのお一人が私を見上げて「落ちましたよ・・」見ると真下に1円玉が一つ・・「アッ有難うございます」拾い上げた私に妻が「1円でも足りない時は足りないのよ、お父さん」前のおばさんもニコニコ頷いていた。そこへバスが到着しました。皆ワイワイ順序良く乗り込みます。発車オーライ!
お寺さん入り口前で線香を2対、檀家のお手伝いさんなのかいつもは男の人が二人、然し今日はおばさんが一人加わっていた。何気なく目の前のテーブルに置かれた小鉢に視線がいく「これ若しかしてラムネ菓子?」笑顔のおばさん「そうラムネよ、飴もありますよ・・良かったらどうぞ」「いやラムネがいい、一つ下さる?」おばさんは笑顔で紙に包まれたラムネ菓子を3つも私の手の平に乗っけて呉れました。お墓へ行く途中で一つ口へ、ラムネ菓子は口の中一杯に甘酸っぱく広がって、アッと言う間に溶けて仕舞いました。
「一つ上げるよ・・」「いいよ・・手が塞がっているから」両手にお線香が、黙って紙を剥いて一つ「アーんして」誰も見て無いから・・お彼岸だから良いか?
帰宅してポケットから出て来たのは小さなラムネ菓子が5個入ってました。
お彼岸の帰り松戸の伊勢丹(3月21日閉店)に寄ってからの帰り新京成松戸駅の切符販売機の前、上の料金表を見て常盤平迄180円切符を手に、チャリーン釣り銭20円を受け取りながら・・下に何か落ちている、どうやら鍵らしい、鎖の先に可愛いアクセサリーが付いている鍵1本「これ鍵だね」辺りにそれらしい人は見られない「駅員に渡しとけば」「ウンそうしよう」改札口を通るついでに「コレ、あそこに落ちてました・・」「アッ落し物ですね、お預かりします」
切符自販機の前だから、定期を使う人ではないだろう、鍵についていたアクセサリーも女性らしい、私の頭の中には困り切った顔の、中年のおばさんの姿が浮かんだ、きっとおばさんに違いない・・後でおばさんは気が付けば松戸駅に来るか、電話するかして、鍵はいつかはおばさんの元へ無事戻る事だろう。
今日は中年のおばさんデー、チョッと良い気分になった私でした・・