隣棟のSさんから戴いたのは大きな晩白柚です。
70歳代のSさんは脳梗塞でリハビリに通う息子さん(30代)と二人暮らし、自らも介護福祉施設に通いながら、自転車で少しでも安い買い物をしようと、あちらこちらのお店へ出かける毎日・・でも私と道で出会うと自転車を止めて互いに挨拶してから、息子さんの事、自分の健康状態の事等何でも話して呉れる・・私達は30年も前からのお付き合いで、20年前に奥さんが亡くなられてからは普段顔を合わせる事は滅多にないのですが。只午前中に介護施設の車が来て、介護士と息子さんの後をユックリと車まで付いて行くSさんの姿を見ると「Sさんも大変だな~・・」窓越しにですが道路わきの迎えのワゴン車に辿り着くまで見送る事も屡々有る私なのです。
私が留守の時、Sさんが我が家に「晩白柚を有ったので・・自分の古里は熊本なので・・」
以前にもカスミスーパーで晩白柚を見たことが有るのですが買う事は先ず有りません。いくら柑橘が好きでも、高いし、とても二人では大き過ぎて手に負えないと思っていましたから。
従って今回、初めてのご対面と云う事で妻も食いしん坊の私も嬉しいやら、どうしたら良いのか、先ず食べ方の説明書を読んでから・・どうやら結構この儘で長持ちするらしいと解って、やっと安心したのです。
他所のスーパーでは1000円以上の値段が、でもこの晩白柚は値段では有りません、Sさんの気持ちが、とても嬉しい、生活保護を受けている方から戴いた貴重なお返しです。この間、半分こしてあげた白菜、乾燥芋をきっと美味しく食べてくれたのだと思います。
近頃は、何でも賞味期限が有って、食べ頃が決まっており、折角戴いても期間内に無理やり食べて「やっと食べ終わった」と・・こんな贅沢な話は無いのですが・・・
話が逸れそうなので、晩白柚に戻ります。
4日日曜日愈々晩白柚に挑戦?です。始まりました!と云っても包丁は妻が独占、見てるだけの私は何も出来ないのです・・
やっと私の出番、初めての晩白柚の塊を口に一杯、丁度食べ頃、熟し頃、酸味の少ないサッパリした味、文句の云いようは有りません、何日かは食べられそうです。
説明書きを読んで、厚い皮を砂糖漬けにしてくれます。冷めてから砂糖をまぶすそうです。
土曜午後4時「忙しい忙しい、もう夕ご飯の支度も有るし、洗濯物も取り入れなくては」・・
有難うございます奥様。この通り<(_ _)>