HIROの のはらうた

2012/7/31からブログを始めました。

24/12/25 坂の上の雲【ニ】📕司馬遼太郎

2024-12-25 | 本・映画・能楽・美術館など
日清戦争が勃発、正岡子規は胸を病みながら近代短歌・俳句を確立していった時代を描いた小説なのですが、世界史を勉強しているような気持ちになりました。

戦争のページは飛ばし読みになってしまいましたが、勉強になりました。

俳句は詠みあげられたときに決定的に情景が出て来ねばならず、つまり絵画的でなければならず、さらにいうならば「写生」でなければならない、と子規はいう。

大和路をあるき、法隆寺まできて茶店に憩うたとき、田園に夕のもやがただよっていかにも寂しげであった。
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
という句は、このとき心にうかぶままを句帳にとどめたものである。