長いブログになりました。
予定の日が過ぎました。
なんの?
今から1ヶ月と2週間前、(私にとっては)思いもかけずシェルターの犬を1匹引き取りました。
確かにサトリももう11歳で、彼女の5頭のきょうだいで残っているのはMikaと言う女の子だけで他の4頭は11歳を迎えずに虹の橋を渡って行きました。だから、こちらもボチボチ覚悟をしなくちゃいけない時が来たし、かと言ってコヨーテや鷲や鷹がいる(クーガーにはまだ出遭ってませんが)この田舎でペーハとレイラだけでは色々な不安もあるので、来年になったら新しい子犬
を迎えようと話してはいたのだけど・・・・。
外出先の道すがらに郡のシェルターがあるのは知ってたものの、サトレペパパが突然立ち寄ろうと言いだしてちょっとびっくりだったのだけれど、ま、次の子はシェルターから迎えようとも思ってたので見聞に行くのもいいだろうと軽い気持ちで私は行きました。
係りの人に「生憎、<子犬>と呼べるような小さい子はいないのだけど、5ヶ月の子ならいますよ。」
と言われたけれど、私は、サトリやレイラの事を思うとやっぱり子犬を迎えるのがベストだと思ってたんで、子猫
でもいればそれもいいかな?なんて・・・。
大きな施設ではないので、そんなに頭数はいませんでしたが、まず気付いたのは日本のシェルターではきっと見る事はほとんどないだろうと思われる、ピットブル系の犬たち。
みんな、ワンワン吠えまくってて、とても声をかけてあげられない状態。
その中で、おとなしくこっちを見ていて、しっぽを振る子が1匹。
名札を見ると
”(推定)チャイニーズ・シャーペイ と ピットブルのMix 1歳くらい メス”
となってました。私の中では
「へぇ~・・・」
くらいしかなかったけど、シェルター内をひとまわりしたら、サトレペパパがどうも彼女を気に入ったようで、連れて外で様子をみたいと言い出し、私は内心
え
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でも、とてもおとなしく、人が大好き
と言う感じが全身からあぶれてて、シェルターで働く人たちにもとても可愛がられている様子。じゃ、他の犬に対してはどうか、と言うと5段階に分けたらレベル2くらいだ、と言ってたし。サトレペパパは日本にいる頃に、ピットブルかロットワイラーを飼いたいと言ってたので興味を持つのはわからないでもないけれど・・・。
サトリは、かなりのDominant犬で、特に同性にはきついのも、レイラはビビリなくせに虚勢を張っているのもサトレペパパは知ってるはずなのに、人懐っこいその子が気になって仕方ないらしい。
ピットブルやシャーペイがどう言ったタイプの犬種かは話に聞いたり動画でみたりしてイメージはあったけれど、1歳になる「♀」の犬を迎えてペーハはともかく、他の凸凹が上手くやっていけるのか正直私は自信がなかったです。
一度そこを出てからランチを食べながら話し合いをした時も、サトレペパパの熱意が伝わってきて
「そんなに言うなら」
と言う事で連れ帰ったのがピーチ。
新しい子を迎える時は、相手が子犬でもサトリには敷地の外で顔合わせをさせるのが相手を上手く受け入れさせる方法でもあるので、ゲートの外で会わせたのだけど、ペーハ達をみると攻撃性を見せるピーチ。
サトレペパパが注意をしたので、そのまま挨拶出来たけれど、ピーチはどうも犬同士の社会化が出来ていないらしくぎこちない挨拶をしてとりあえず我が家でトライアルを開始。
サトリは勿論、新入りをずっと監視してるし、レイラはピーチが発する危険なオーラを感じてかそばに来ようとしないし・・。ペーハだけはのーてんきな態度だったね
翌日は獣医で健康チェック。ちょっと心臓の鼓動がゆっくりな気がするので気になるけれど他は問題ないと言う結果。獣医さんの診察もちゃんといい子に受けてました。
ピーチが来た3日後、私が敷地内を散歩させて、牧草地へ行った時、ペーハを追いかけるピーチに相変わらずのサトリが優位の姿勢を見せた時、私の目の前の空気が一瞬止まって
「やばい!」
と思い、サトリの名前を呼んだら、サトリがちょっと動いた隙を見てピーチが唸り声と共にサトリの首にくらいつき・・・。
それに腹を立てたサトリがピーチに反撃して・・・・。
2頭を引き離そうと思ったはいいけど、10キロちょっとでも筋肉質のピーチと40kg近いサトリを私が1人で引き離そうなんて無理!
ピーチがサトリの首の毛にかぶりついて頭を振っているのを見て、私はこのままでは絶対にどっちかが駄目になるまでやり続けつると言う危機感を覚えました。もちろん、年とったサトリに不利なのは目に見えてたし・・・。
犬のけんかに人間が介入したら噛まれる可能性は大だとは思ったけど、絶対にサトリを助けなくちゃいけないと思って、2頭の間に入って首輪を引っ張ったけど、2頭は闘争心丸出しで全然収まるようすなし。
ピーチがサトリを攻撃していて、サトリもピーチに反撃の姿勢だし・・・。
ピーチがサトリの尻尾を噛んで引っ張っているのが見えたから、私は背中でピーチを地面に抑え込もうと必死!
大声を出すと犬を興奮させる・・・なんて言われてもこっちも必死だったから
「誰かぁ~!」
って叫んだけど、当然誰にも聞こえないし・・・。
その時、私の背中を誰かが何かを訴えるようにカミカミしているのを感じたと同時に「キュン、キュン」と言う声
それはサトリで私の目にサトリの足にピーチがしっかり食らいついていて血が滲みでているのが飛び込んできた。
それを見た瞬間、思わずピーチを叩いたけど、興奮している犬がそんなものを気にする訳もなく、反対に叩いた私の手が痛かったし・・・・
地面に転がりながら何とかピーチをサトリの足から離そうとした時、フト目に入ったのが、それまでどこにいるのかわからなかったペーハがピーチの身体を咥えて必死で引っ張っている姿だった。
それに足を噛まれているサトリもピーテの身体を引っ張っている。
後で思ったのだけど、もしかしたら、私を助けようと思ってピーチを引っ張ってたのかな?って。
どうやって2頭を引き離したのかわからないけれど、サトリもちょっと疲れて自分の戻り始めてたのか、一瞬2頭の口が外れた瞬間に、(多分)渾身の力をこめて2頭を引き離し、こんな場合になった時の為にピーチのリードをつけたままにしていたのでそれを右手でつかみ、左手でサトリの首輪をムンズとつかんで、ピーチのリードを牧草地のフェンスの杭に巻きつけると急いでサトリとペーハを牧草地から出し家へ走りました。ゲートを閉めて!
後ろを見ると、ほどけたリードを引っ張ってゲートまで来たピーチが見えました。
家に戻ってとにかくサトリの怪我の様子をみようと思ったら、左の中指にはめてたファッションリングがきつくなってきたのに気付いて自分の左手をみたら、おまんじゅうのように腫れて・・・。
こりゃ、早く指輪を抜かないと大変な事になると思って、石鹸で手を泡だらけにして必死になってはずしました。
サトリはびっこを引いてとりあえず歩けたようだけど、かなりのダメージで、かかりつけの獣医さんに予約をとりました。
予約の時間までちょっと余裕があったので、犬の歯があたったのか、血が付いている自分の右手をきれいにしてバンドエイドを貼ってから、ピーチもチェックしたけれど、サトリは本気で噛んでなかった・・・。
多少、歯があたって傷がついてはいたけれど、元々サトリは支配性は強いけど攻撃的な犬ではないし、今まで他の犬にダメージを与えるような事はしたことはない。
とにかく、ピーチが私の留守中にレイラを攻撃しないように、リードでつないで病院へ行って手当をしてもらった。
糸で縫わなくちゃいけないか、抗生物質を飲むだけでいいか様子をみるので、夕方まで病院に預ける事になり、私は家に戻ったけど、冷静になって考えると、犬のけんかに飛び込んでいくなんて普通じゃ考えられないよね。
攻撃性のあるピットブル系の犬の破壊力がどれだけのものかをまざまざと見せつけられた事件だった。
社会化不足による攻撃性だと言うのはわかってるので、それから1週間、リハビリトレーニングを開始。
しかしその後も、破壊性のあるものではないもののペーハやレイラに攻撃性をみせたので、犬のいない家にもらわれるのがピーチにも幸せなのかもしれないと思い始め、シェルターに連れ帰った。で、そこで聞かされたのは
一度でも攻撃性を見せた犬は、即日 安楽死 の道しか残されていない
だった。
サトレペパパと私の間に一瞬沈黙・・・の空気が流れて、ちょっと話し合う時間をもらって考えた・・・。
ケンカの後、口輪も買ってリハビリをしてきて、あきらかにいい方向へ行っているピーチにセカンドチャンスはなく残されてるのは安楽死しかないなんて納得がいかないので、結局は連れて帰る事に決めてシェルターに戻ってその旨話すと、
一度返しに来た犬を、再び連れて帰ると言う人は滅多にいないし、以前よりも良くなってきているのなら、と言う事でその日から更に1ヶ月の猶予をもらえた。つまり、返却希望なら引き取ってもらえると言う事ですが。
その日が昨日過ぎたのです。
そしてピーチは今日も我が家にいます。
犬は過去でも未来でもなく『今』を生きている
と言う言葉通り、サトリは目を光らせてはいるものの怪我を負わされた事を根に持つ事もなくピーチと挨拶をしているし、ペーハは水を飲んでいる場所にピーチが割り込んできても困惑はしてるようだけど、引きさがってるし。
もちろん、私たちはそんなピーチに 『スペース』 を取る事を教えます。
レイラは、2回目のトライアルで戻ってきたピーチに激しいDominantな態度をとられたショック
からピーチが部屋にいるとベッドルームやソファの後ろに隠れて出て来なくなり、いつも避けてる様子。
一応レイラがいる時はいつもピーチに口輪をはめるようにしてます。
今のピーチが、サトリにやったようなダメージを与えるほどの攻撃をレイラにするとは思わないけれど、何が起こるかわからないからね。
Dominant な犬は、死ぬまでDominant だそうだけれども、遅まきながらサトリの支配性はピーチが来てくれたのおかげで私たちが真剣にトレーニングし直したので、だいぶコントロール出来るようになって、以前より主導権をとらないようになった。
問題は、私のピーチへの不信感と攻撃性あるピットブル系の犬の他の犬に与えるダメージの大きさをに対する不安感をぬぐいきれない事、ピーチがレイラに与える緊張感。
やはり犬のいない家に譲渡するのが一番なんだろう、と考える今日この頃。
それだけじゃなく、ここの環境を考えると、ピーチの社会化不足を克服させるだけの犬たちが周りにいない、と言う事。
私たちもこう言う問題のある犬のリハビリトレーニングするのは初めて。
私は、陽性強化の犬のトレーニングを勉強しましたが、犬によっては(犬種、じゃなくて個体別で)それだけでは十分でない場合もあり、
や
と小さい頃から育ったサトレペパパが推奨する、Cesar Millan的オーソドックスなやり方もサトリのトレーニングを経て必要だと思うようになりましたね。
サトリやピーチのような頑固な犬のみならず、レイラでさえも犬が犬らしく生きていくには 『Pack leader』 方式は必要だと実感してます。
今は敷地内をオフリードでも私たちの後をついて歩いてくるまでになりました。
Pack Walk残念ながらレイラはいませんが・・。
あ、そうそう。私のグローブみたいに腫れた左手
・・・2日で腫れはひいたものの、中指がいっこうに治らないので、先日病院でレントゲンを撮ってもらいました。
そしたら、ヒビが入ったのかと思ってた中指が、な、なんと、先生もびっくり!!
よく切れる刀で竹筒をスパっと切ったように骨がまっぷたつにきれいに折れてたんです。
そりゃ、伸ばす事も曲げる事も出来ないはず
痛みに強い人だって看護婦さんに褒められたんだか、呆れられたんだか
「これからは我慢しないで早く来なさいね。その方が治りも早いんだから」
と注意を受けました。
骨が折れた時ってすごく痛いって聞いてたけど、そんなじゃなかったしそのうち治ると高をくくってたのが失敗ですね。
数日後、こちら風に言うと
Hand Doctor
の所へ行かなくちゃいけないようです。
ああ、病院
は嫌いなのに・・・。
しかし、どうやってこんなにすっぱり折れたんだろうか、そっちの方が興味あるんだけどね。
最後まで読んで下さった方、どうもありがとう。
左手がこんなになっても、
に懲りないサトレペママでした!
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予定の日が過ぎました。
なんの?
今から1ヶ月と2週間前、(私にとっては)思いもかけずシェルターの犬を1匹引き取りました。
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確かにサトリももう11歳で、彼女の5頭のきょうだいで残っているのはMikaと言う女の子だけで他の4頭は11歳を迎えずに虹の橋を渡って行きました。だから、こちらもボチボチ覚悟をしなくちゃいけない時が来たし、かと言ってコヨーテや鷲や鷹がいる(クーガーにはまだ出遭ってませんが)この田舎でペーハとレイラだけでは色々な不安もあるので、来年になったら新しい子犬
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外出先の道すがらに郡のシェルターがあるのは知ってたものの、サトレペパパが突然立ち寄ろうと言いだしてちょっとびっくりだったのだけれど、ま、次の子はシェルターから迎えようとも思ってたので見聞に行くのもいいだろうと軽い気持ちで私は行きました。
係りの人に「生憎、<子犬>と呼べるような小さい子はいないのだけど、5ヶ月の子ならいますよ。」
と言われたけれど、私は、サトリやレイラの事を思うとやっぱり子犬を迎えるのがベストだと思ってたんで、子猫
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大きな施設ではないので、そんなに頭数はいませんでしたが、まず気付いたのは日本のシェルターではきっと見る事はほとんどないだろうと思われる、ピットブル系の犬たち。
みんな、ワンワン吠えまくってて、とても声をかけてあげられない状態。
その中で、おとなしくこっちを見ていて、しっぽを振る子が1匹。
名札を見ると
”(推定)チャイニーズ・シャーペイ と ピットブルのMix 1歳くらい メス”
となってました。私の中では
「へぇ~・・・」
くらいしかなかったけど、シェルター内をひとまわりしたら、サトレペパパがどうも彼女を気に入ったようで、連れて外で様子をみたいと言い出し、私は内心
え
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でも、とてもおとなしく、人が大好き
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サトリは、かなりのDominant犬で、特に同性にはきついのも、レイラはビビリなくせに虚勢を張っているのもサトレペパパは知ってるはずなのに、人懐っこいその子が気になって仕方ないらしい。
ピットブルやシャーペイがどう言ったタイプの犬種かは話に聞いたり動画でみたりしてイメージはあったけれど、1歳になる「♀」の犬を迎えてペーハはともかく、他の凸凹が上手くやっていけるのか正直私は自信がなかったです。
一度そこを出てからランチを食べながら話し合いをした時も、サトレペパパの熱意が伝わってきて
「そんなに言うなら」
と言う事で連れ帰ったのがピーチ。
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新しい子を迎える時は、相手が子犬でもサトリには敷地の外で顔合わせをさせるのが相手を上手く受け入れさせる方法でもあるので、ゲートの外で会わせたのだけど、ペーハ達をみると攻撃性を見せるピーチ。
サトレペパパが注意をしたので、そのまま挨拶出来たけれど、ピーチはどうも犬同士の社会化が出来ていないらしくぎこちない挨拶をしてとりあえず我が家でトライアルを開始。
サトリは勿論、新入りをずっと監視してるし、レイラはピーチが発する危険なオーラを感じてかそばに来ようとしないし・・。ペーハだけはのーてんきな態度だったね
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翌日は獣医で健康チェック。ちょっと心臓の鼓動がゆっくりな気がするので気になるけれど他は問題ないと言う結果。獣医さんの診察もちゃんといい子に受けてました。
ピーチが来た3日後、私が敷地内を散歩させて、牧草地へ行った時、ペーハを追いかけるピーチに相変わらずのサトリが優位の姿勢を見せた時、私の目の前の空気が一瞬止まって
「やばい!」
と思い、サトリの名前を呼んだら、サトリがちょっと動いた隙を見てピーチが唸り声と共にサトリの首にくらいつき・・・。
それに腹を立てたサトリがピーチに反撃して・・・・。
2頭を引き離そうと思ったはいいけど、10キロちょっとでも筋肉質のピーチと40kg近いサトリを私が1人で引き離そうなんて無理!
ピーチがサトリの首の毛にかぶりついて頭を振っているのを見て、私はこのままでは絶対にどっちかが駄目になるまでやり続けつると言う危機感を覚えました。もちろん、年とったサトリに不利なのは目に見えてたし・・・。
犬のけんかに人間が介入したら噛まれる可能性は大だとは思ったけど、絶対にサトリを助けなくちゃいけないと思って、2頭の間に入って首輪を引っ張ったけど、2頭は闘争心丸出しで全然収まるようすなし。
ピーチがサトリを攻撃していて、サトリもピーチに反撃の姿勢だし・・・。
ピーチがサトリの尻尾を噛んで引っ張っているのが見えたから、私は背中でピーチを地面に抑え込もうと必死!
大声を出すと犬を興奮させる・・・なんて言われてもこっちも必死だったから
「誰かぁ~!」
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その時、私の背中を誰かが何かを訴えるようにカミカミしているのを感じたと同時に「キュン、キュン」と言う声
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それはサトリで私の目にサトリの足にピーチがしっかり食らいついていて血が滲みでているのが飛び込んできた。
それを見た瞬間、思わずピーチを叩いたけど、興奮している犬がそんなものを気にする訳もなく、反対に叩いた私の手が痛かったし・・・・
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地面に転がりながら何とかピーチをサトリの足から離そうとした時、フト目に入ったのが、それまでどこにいるのかわからなかったペーハがピーチの身体を咥えて必死で引っ張っている姿だった。
それに足を噛まれているサトリもピーテの身体を引っ張っている。
後で思ったのだけど、もしかしたら、私を助けようと思ってピーチを引っ張ってたのかな?って。
どうやって2頭を引き離したのかわからないけれど、サトリもちょっと疲れて自分の戻り始めてたのか、一瞬2頭の口が外れた瞬間に、(多分)渾身の力をこめて2頭を引き離し、こんな場合になった時の為にピーチのリードをつけたままにしていたのでそれを右手でつかみ、左手でサトリの首輪をムンズとつかんで、ピーチのリードを牧草地のフェンスの杭に巻きつけると急いでサトリとペーハを牧草地から出し家へ走りました。ゲートを閉めて!
後ろを見ると、ほどけたリードを引っ張ってゲートまで来たピーチが見えました。
家に戻ってとにかくサトリの怪我の様子をみようと思ったら、左の中指にはめてたファッションリングがきつくなってきたのに気付いて自分の左手をみたら、おまんじゅうのように腫れて・・・。
こりゃ、早く指輪を抜かないと大変な事になると思って、石鹸で手を泡だらけにして必死になってはずしました。
サトリはびっこを引いてとりあえず歩けたようだけど、かなりのダメージで、かかりつけの獣医さんに予約をとりました。
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予約の時間までちょっと余裕があったので、犬の歯があたったのか、血が付いている自分の右手をきれいにしてバンドエイドを貼ってから、ピーチもチェックしたけれど、サトリは本気で噛んでなかった・・・。
多少、歯があたって傷がついてはいたけれど、元々サトリは支配性は強いけど攻撃的な犬ではないし、今まで他の犬にダメージを与えるような事はしたことはない。
とにかく、ピーチが私の留守中にレイラを攻撃しないように、リードでつないで病院へ行って手当をしてもらった。
糸で縫わなくちゃいけないか、抗生物質を飲むだけでいいか様子をみるので、夕方まで病院に預ける事になり、私は家に戻ったけど、冷静になって考えると、犬のけんかに飛び込んでいくなんて普通じゃ考えられないよね。
攻撃性のあるピットブル系の犬の破壊力がどれだけのものかをまざまざと見せつけられた事件だった。
社会化不足による攻撃性だと言うのはわかってるので、それから1週間、リハビリトレーニングを開始。
しかしその後も、破壊性のあるものではないもののペーハやレイラに攻撃性をみせたので、犬のいない家にもらわれるのがピーチにも幸せなのかもしれないと思い始め、シェルターに連れ帰った。で、そこで聞かされたのは
一度でも攻撃性を見せた犬は、即日 安楽死 の道しか残されていない
だった。
サトレペパパと私の間に一瞬沈黙・・・の空気が流れて、ちょっと話し合う時間をもらって考えた・・・。
ケンカの後、口輪も買ってリハビリをしてきて、あきらかにいい方向へ行っているピーチにセカンドチャンスはなく残されてるのは安楽死しかないなんて納得がいかないので、結局は連れて帰る事に決めてシェルターに戻ってその旨話すと、
一度返しに来た犬を、再び連れて帰ると言う人は滅多にいないし、以前よりも良くなってきているのなら、と言う事でその日から更に1ヶ月の猶予をもらえた。つまり、返却希望なら引き取ってもらえると言う事ですが。
その日が昨日過ぎたのです。
そしてピーチは今日も我が家にいます。
犬は過去でも未来でもなく『今』を生きている
と言う言葉通り、サトリは目を光らせてはいるものの怪我を負わされた事を根に持つ事もなくピーチと挨拶をしているし、ペーハは水を飲んでいる場所にピーチが割り込んできても困惑はしてるようだけど、引きさがってるし。
もちろん、私たちはそんなピーチに 『スペース』 を取る事を教えます。
レイラは、2回目のトライアルで戻ってきたピーチに激しいDominantな態度をとられたショック
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一応レイラがいる時はいつもピーチに口輪をはめるようにしてます。
今のピーチが、サトリにやったようなダメージを与えるほどの攻撃をレイラにするとは思わないけれど、何が起こるかわからないからね。
Dominant な犬は、死ぬまでDominant だそうだけれども、遅まきながらサトリの支配性はピーチが来てくれたのおかげで私たちが真剣にトレーニングし直したので、だいぶコントロール出来るようになって、以前より主導権をとらないようになった。
問題は、私のピーチへの不信感と攻撃性あるピットブル系の犬の他の犬に与えるダメージの大きさをに対する不安感をぬぐいきれない事、ピーチがレイラに与える緊張感。
やはり犬のいない家に譲渡するのが一番なんだろう、と考える今日この頃。
それだけじゃなく、ここの環境を考えると、ピーチの社会化不足を克服させるだけの犬たちが周りにいない、と言う事。
私たちもこう言う問題のある犬のリハビリトレーニングするのは初めて。
私は、陽性強化の犬のトレーニングを勉強しましたが、犬によっては(犬種、じゃなくて個体別で)それだけでは十分でない場合もあり、
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サトリやピーチのような頑固な犬のみならず、レイラでさえも犬が犬らしく生きていくには 『Pack leader』 方式は必要だと実感してます。
今は敷地内をオフリードでも私たちの後をついて歩いてくるまでになりました。
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あ、そうそう。私のグローブみたいに腫れた左手
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そしたら、ヒビが入ったのかと思ってた中指が、な、なんと、先生もびっくり!!
よく切れる刀で竹筒をスパっと切ったように骨がまっぷたつにきれいに折れてたんです。
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そりゃ、伸ばす事も曲げる事も出来ないはず
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痛みに強い人だって看護婦さんに褒められたんだか、呆れられたんだか
「これからは我慢しないで早く来なさいね。その方が治りも早いんだから」
と注意を受けました。
骨が折れた時ってすごく痛いって聞いてたけど、そんなじゃなかったしそのうち治ると高をくくってたのが失敗ですね。
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数日後、こちら風に言うと
Hand Doctor
の所へ行かなくちゃいけないようです。
ああ、病院
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しかし、どうやってこんなにすっぱり折れたんだろうか、そっちの方が興味あるんだけどね。
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最後まで読んで下さった方、どうもありがとう。
左手がこんなになっても、
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