高須台 渡辺 ピアノ/オカリナ教室

大人から子どもまで楽しく

「暮らしの手帖とわたし」

2020年04月28日 | 本の紹介

「暮らしの手帖」とわたし

大橋鎭子 著

暮らしの手帖社

 先日ご紹介した「古関裕而 応援歌の神様」に続いて、朝ドラのモデルとなった方の本をもう1冊ご紹介します。「とと姉ちゃん」のモデルになった方で、題名にあるように、雑誌「暮らしの手帖」を創刊するために会社を立ち上げ、編集長の花森安治さんのもとで「暮らしの手帖」を作り続けた大橋鎭子さんの話しです。家族のことや子どもの頃のことにはじまり、暮らしの手帖にまつわる話しが中心となりますが、やはり「暮らしの手帖」をどのように作っていたのか、その試行錯誤の様子に1番興味を惹かれました。

そして、これが私が産まれる約1年前の「暮らしの手帖」。1965年の冬号です。

倉敷の「蟲文庫」という古本屋さんで買いました。本当にたくさんの情報がつまっており、なかには「ベートーベンの第9交響曲は、どの盤を買ったらいいでしょうか」というページでは、その当時22種類のレコードがでており、おすすめは5枚と紹介していたり。そして、あらゆるページの隅には「今夜のおかず」コーナーがあり、いろいろなメニューが簡単な説明文と一緒に紹介されています。ものすごい情報量だと思います。これ1冊作るのに、どれだけたくさんの労力をかけていることか!

 

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「古関裕而 応援歌の神様」

2020年04月25日 | 本の紹介

「古関裕而 応援歌の神様」

〜激動の昭和を音楽で勇気づけた男〜

長尾剛 著

PHP文庫

 現在放送中の朝ドラ「エール」の主人公のモデルである作曲家、古関裕而さんの生涯を描いた本です。実は古関裕而という作曲家をあまりよく知りませんでした。「鐘の鳴る丘」はオカリナの教則本上級編に載っていますし、子どもの頃に聴いたおぼえがありますが、ドラマの第1回目の放送でとりあげられた「長崎の鐘」「オリンピックマーチ」は、なんとなく聴いたことがある程度。東京オリンピックが開催された年にはまだ産まれていなかった私にとっては、今一つピンとこないような感じでした。そこで、その生涯をドラマよりひと足先に知りたくなり、この本を読んでみました。古関裕而さんについての本は、自伝も含めて他にもいくつかあるようですが、この本が1番新しそうだったので購入してみました。

 序章を読んで、ドラマの「エール」という題名にも納得がいきました。巨人軍の応援歌と阪神の応援歌と甲子園の歌を作曲した方だったのです。そして、応援歌や歌謡曲だけではなく、ありとあらゆる種類の音楽を作曲した天才でした。どうぞ興味のある方は読んでみてください。

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大きな古時計の謎

2020年01月30日 | 本の紹介

「大きな古時計の謎」

監修 長田暁ニ

「みんなの歌」研究会編

飛鳥新社

 最近読んだ本の中で、特に興味を惹かれた本をご紹介します。 

 誰もが一度は耳にしたことのある歌、題名はよく知らなくても、子供の頃に替え歌を良く歌っていた歌など、いくつか挙げてみてと言われたら、誰でもいくつかの歌が思い浮かぶのではないでしょうか。そんな歌のルーツやどのようにして歌い継がれきたのかなどを、いろいろな文献をもとにさぐっていくというものです。副題は「みんな知っている"あの歌"に隠された意外なストーリー15」。これを見ただけて、わくわくしませんか?誰もが知っている歌、15曲についてのさまさまなストーリーが、記されてきます。「大きな古時計」や「フニクリ・フニクラ」などは良く演奏するので、だいたいの話は知っていましたが、「ごんべさんの赤ちゃん」にこんな歴史的ストーリーがあるなんて!と驚いてしまいました。気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

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おじいとおばあの沖縄ロックンロール

2019年10月04日 | 本の紹介

「おじいとおばあの沖縄ロックンロール」

武藤新二 著

ポプラ社

 2016年1月に沖縄で産声をあげた「ONE VOICE(ワン ヴォイス)」というコーラス隊のおはなしです。題名をみてわかるように、このコーラス隊は65歳以上限定の「ロックに生きる」コーラス隊だそうです。合唱曲を歌うのではなく、若者たちの歌を踊りながら歌うというパワフルなコーラス隊ですが、立ち上げまでにはさまざまな苦労や不安があったようですが、初めてのステージでの感動や興奮が読んでいるこちらにも伝わってきて、とにかく元気が出ます!元気の欲しい方、ワクワクしたい方におすすめです。

 

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ピアノは夢をみる

2019年09月15日 | 本の紹介

「ピアノは夢をみる」

工藤直子 詩

あべ弘士 絵

偕成社

「のはらうた」の作者としてよく知られている詩人、工藤直子さんの詩集をご紹介します。題名のとおり、森からやってきたピアノが見た夢、という設定で書かれています。このモデルになっているピアノは、作者の自宅に実際にやってきた古い古いおじいさんのようなピアノだそうです。鍵盤の前にろうそくを灯すための燭台がついている、というほど古いピアノだそうで、ドイツのノイマン社製なので「ノイマンじいさん」と呼んでいるそうです。

 この「ノイマンじいさん」の解説を読んで、あるピアノを思い出しました。10年以上前のことですが、本通りの近くにある浜松ピアノで、古いアップライトのフォルテピアノが展示されていました。ろうそくを灯すための燭台がついていて、大きくてがっしりしていて、まさにノイマンじいさんのようでした。「弾いてもいいですよ」と言っていただいたので、弾いてみたところ、現代のピアノとは全然違う音がして、姿形も音もひっくるめて、すごく魅力を感じたのを覚えています。

 この詩集の中のノイマンじいさんは、きっとあの時のフォルテピアノのような音がしたに違いない、と思いながら味わいました。広島市の市立図書館でも借りることができます。

 

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