高須台 渡辺 ピアノ/オカリナ教室

大人から子どもまで楽しく

日常語になった雅楽用語

2013年02月22日 | 日本の音楽

 私たちが日頃なにげなく使っている言葉で、雅楽用語からきた言葉が結構たくさんあるそうです。「ほぅ、なるほど」と思うような言葉があっておもしろかったので、少しご紹介します。いずれも「雅楽ー僕の好奇心」(東儀秀樹 著 集英社新書)より引用させていただきます。

 打ち合わせ   
 

 平安時代から江戸時代まで京都、奈良、大阪(四天王寺)には、楽人のための「楽所(がくそ)」があり、それらの総称を「三方楽所(さんぽうがくそ)」とよんだ。三方の楽人たちが宮中に召されて演奏する際に、微妙な演奏法の違いを調整するために、前もって打楽器から約束ごとを取り決めた。つまり、太鼓類などの打ち方を合わせることから「打ち合わせ」という言葉ができたという説がある。
 また、楽人たちがリハーサルを行うときに、管楽器、絃楽器の順にあわせていき、最後に打楽器(打ち物)を合わせるということからできた言葉だという説もある。この最後の全員が揃う、打ち物も加わったリハーサルのことを、「打ち合わせ」というのである。

オツ

 渋くてカッコイイことを「オツだねぇ」といったるする。雅楽では高めの音を「甲音」と呼ぶ。たとえば、朗詠の「二ノ句」の歌い出しの高い音は甲音で表記される。この甲音に対して、低めの音を「乙音」と呼んでいる。音が低い、声が低いということは「渋い」という意味にも使われていたらしく、「おっ、渋いねぇ」が、「オツだねぇ」という表現に転化したらしい。

頭取

 銀行の頭取という名称も、雅楽用語が語源となっている。管絃の演奏の各パートのリーダー(主奏者)を「音頭(おんどう)」というのだが、(リーダーとなって)音頭(おんど)を取るといういい方はそこからきたものだ。頭取は、その音頭取りからきている。

左ぎっちょ

 雅楽に「打球楽」という曲がある。平安時代に、ゴルフのように棒で球を打つ貴族の遊びがあったのだが、それが様式化されて「打球楽」という舞になったのである。本当にゴルフのドライバーのような形をしたばちを持って舞うのだが、そのばちのことをギッチョウ(毬杖、球杖などと書く)と呼ぶ。右手に持って舞う決まりになっているギッチョウを、ある日、舞人のひとりが左手に持って舞ってしまった。「おまえ、それは左手にギッチョウじゃないか」とみんなに指摘され、以来、左利きを「左ぎっちょう」ー「左ぎっちょ」と呼ぶようになったといわれている。

他のもまだまだたくさんあるようですが、興味のある方は本を読んでみてくださいね

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絶対音感?

2013年02月18日 | 日記

 先日、F管のオカリナを使って3人でアンサンブルの練習をしました。その時1人の先生が「私、F管苦手なのよ~。気持ち悪くて~」とおっしゃるのです。オカリナのF管は、ドの指使いでファの音がでます。「ラドラドラ」とかいた楽譜を見ながら吹くと、実際には「レファレファレ」という音がでていることになります。それがとっても違和感があって吹きにくいんだそうです。吹きながら「これは「ラ」じゃない!」と思うんだそうです。
私は絶対音感などというものは持ち合わせていないので、全然へいきです。F管で吹いてもG管で吹いても、全く違和感がありません。絶対音感を持っていると便利だろうなぁと、持っている方をうらやましく思っていましたが、不便なこともあるんですね。私は移動ドで聴こえてしまう方なので、聴音がとっても苦手でした。ハ長調ではないのに、最後がドで終わってしまうんです。特にニ長調や変ロ長調は苦手でした。受験生の時は聴音ができなくて、よく涙したものでした。しかし、受験も終わって大人になってからというもの、聴音ができないからといって困ったことはありませんプロの演奏家ならそういうわけにもいかないかもしれませんが、絶対音感を持っていなくても、音楽を心から楽しむことはできるということですね。絶対音感を持っている人、もっていない人、それなりに音楽を楽しめることが一番だと思います!

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月の光 S.パルムグレン

2013年02月15日 | 楽譜・曲紹介

 随分前から弾いてみたかった曲をご紹介します。フィンランドの作曲家セリム・パルムグレンの「月の光」作品54-3。館野泉さんが演奏する「フィンランドピアノ名曲コレクション」というCDの中に収録されていて、このCDを聴いた時に1番最初に「弾いてみたい!」と思ったのがこの曲でした。しかし、その時は楽譜を手に入れることができずあきらめていたのですが、今回楽譜を購入することができました。
 「月の光」といえば、ドビュッシーの「月の光」を思い浮かべる方が多いと思います。私もドビュッシーの「月の光」が大好きです。ドビュッシーの「月の光」は色彩感あふれる美しい曲ですが、それに対してパルムグレンの「月の光」は、冷たくモノトーンの世界を描いた美しい曲という感じがします。季節は冬で、雪におおわれた森の中。動物の足跡さえついていない静まりかえった森の中に、冷たく差し込む月の光。または、森の中の凍った湖面にさす光かもしれません。どこまでも冷たく透明な響きからは、こんな情景を思い浮かべてしまいます。(あくまでも、私の勝手な想像ですが・・・)演奏時間3分もかからない小品ですが、この独特の響きはぜひ生で聴いていただきたいので、機会があれば演奏できるようにしたいと思っています。ドビュッシーの「月の光」と聴き比べてみるのもおもしろいかもしれませんね

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口琴(ムックリの演奏)

2013年02月10日 | 私の愛する楽器たち

 毎日少しずつ練習しているムックリ、「ビヨ~ン」の音が出せるようになってきました。でも、口の形を変えて音色を変えることがなかなかうまくいきません。その前に、口の前で楽器を固定させるのが難しいです。楽器が傾くと振動している竹が口にバシッとあたって痛いし、ほっぺたにあてている左手が動くとほっぺたが痛いし、腕は筋肉痛だし、痛いとこだらけです。動画を聴いて、「こんなに鳴らせるようになったらおもしろいだろうなぁ~」と思う毎日です。

口琴(ムックリの演奏)

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ムックリ入れ

2013年02月07日 | 私の愛する楽器たち

 


 アイヌの民族楽器ムックリの入れ物を作りました。ムックリは竹でできているため、湿気を吸うと音が悪くなったり傷んだりするそうなので、ビニール袋に入れたままではよくないかなぁと思いまして。何かの衝撃で竹が割れてもいけませんから、少し厚みのあるフェルトで作ってみました。知り合いが旅行で北海道へ行った時に買ったムックリを練習していたら、バキッと折れてしまったそうです。よほど力が強かったのか、竹が弱かったのか・・・。気をつけなければ折れるということがわかったので、大切に扱わなければ。愛着のある入れ物に入れておけば、より丁寧に扱えるというものです。いつも新しい楽器が増えたら、その楽器のために入れ物を作ってあげたくなります。入れ物を作って収まる場所に収まったら一安心。
 ところで、ムックリを毎日少しだけ練習していますが、全く進歩しません。(4~5日でうまくなるはずないか・・・)。竹と糸を握って音を出すので手が痛くて痛くて。毎日5分しか練習していないのに、腕も筋肉痛。この痛みをのりこえたら、少しはうまくなるかしら・・・。

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