高須台 渡辺 ピアノ/オカリナ教室

大人から子どもまで楽しく

カエルのギロ

2012年11月29日 | 私の愛する楽器たち

 本当の名前を知らないのですが、私は勝手にカエルのギロと呼んでいます。このカエルたち、楽器なのかおもちゃなのか、ただの置物なのかわからないのですが、私はいつも楽器として使っています。背中のギザギザを棒でこすると、ゲロゲロゲロ、コロコロコロというような、カエルの鳴き声のような音がします。小さいカエルは高い音で、大きいカエルは低い音がでます。また、木の材質によるのでしょうか、同じ低い音でもふくよかな音の物もあれば、硬い感じの物もあるようです。私の持っている3匹のカエルたちは、タイのパタヤにあるお土産品の卸屋さんで買いました。カエルの鳴き声に似ておもしろいし、結構いい音がしたので、発表会でアンサンブルをするのに使えそうだと思ったのです。
 そういえば、篳篥(ひちりき)などの演奏で有名な東儀秀樹さんの本の中に、このカエルのことが書いてあったのを思い出し、久しぶりに本をみてみました。「どこの書いてあったっけ?」と思いながら目次をみてみると、ありました!プロローグのところに「カエル君とのセッション」という項が。本にはこんなことが書いてありました。「最近我が家の近くで、こんなわくわくする場面に出会った。それまで気がつかなかったのだが、夜になるとコロコロ、コロロロと鳴く声がする。東京のこんな住宅地でまさかあのモリアオガエルの声が聞こえるはずが・・・。何年か前に京都の山奥で声を聞いたことがあったが、姿は見せてくれなかった。硬い石と石をぶつけてこすり合わせるような、軽快で歯切れのいい鳴き声がとても心地よい。そっと声の方へ近づくとピタッと鳴きやんでしまう。・・・(略)・・・ところがある日、またあのコロコロ、コロロロという鳴き声がする。そのとき、急に僕は自分がいい物を持っていることを思い出した。以前、タイのプーケット島で見つけて買った、オモチャだか楽器だか、飾り物だかわからない木彫りのカエルである。背中のギザギザを木の棒で こするとコロコロといい音がするお気に入りのものだ。そこで今度はそいつを持って出かけた。例の家からはすでにカエルの呼び声がかかっていた。近づくとやはりピタッとやんだ。そこで自慢の木彫りガエルを取り出してコロロコロロとやってみた。すると、なんと暗がりからコロロ・・・。さらにこちらでコロロロロ、コロロロロ。すると本物君がコロロロ、コロロロ。それからはもう鳴きっぱなしとなった。そして音の方向にしぼって近づいていくと、ついに姿発見!アオガエルだったが、一生懸命鳴いていた。」(雅楽ー僕の好奇心  東儀秀樹 著  集英社新書 より)これを読んだとき、「これはうちのカエル君と一緒じゃないか!」ととても嬉しくなりました。「そうそう!結構いい音がするのよね!」と思いながら。
 私の活動しているおはなし会のグループ「おはなしころころ」では、6月のおはなし会で毎年このカエル君を使います。6月は「雨」や「カエル」をテーマにおはなし会をするので。こどもたちもお母さんも「おもしろーい!」と喜んでくださいます。おはなし会が終わった後には、こどもたちにコロコロコロと鳴らして遊んでもらっています。音がでるカエルにこどもたちは興味しんしんです。どうぞ興味のある方はレッスンに来られた時に鳴らしてみてくださいね

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BEGIN 島人ぬ宝 歌詞付 ビギン

2012年11月25日 | 楽譜・曲紹介

  オカリナ教室の生徒さんに教えていただいた曲なのですが、BEGINの「島人ぬ宝」という曲をご存知ですか?私は初めて聴いたのですが、とてもいい曲でした。生徒さんはメロディーももちろん好きだけど、歌詞が好きなんだそうです。1月に開催されるエムミュージックの発表会で演奏してもらうことになりました。私がピアノ伴奏をするので、ピアノソロ用の楽譜をアレンジして、伴奏譜を作ってみました。沖縄らしいメロディープラス爽やかなメロディーなので、伴奏を弾いているとつい歌いたくなってしまい、弾き語りを楽しんでいます。本番でつい歌ってしまった!ということのないように気をつけなければ・・・。
  BEGINといえば「涙そうそう」がよく知られていますが、「涙そうそう」は森山良子さんの作詞でした。若くして亡くなられたお兄さんのことを思って作詞されたそうです。森山良子さんといえば「さとうきび畑」がよく知られていますが、「さとうきび畑」は寺島尚彦さんの作詞・作曲でした。「島人ぬ宝」をきっかけによく耳にする沖縄の曲をみてみると、作詞者・作曲者については結構あいまいにしか知らなかった自分に気が付きました。「島人ぬ宝」は作詞・作曲ともBEGINです。沖縄の映像と歌詞とともに「島人ぬ宝」をお聴きください。

 

BEGIN 島人ぬ宝 歌詞付 ビギン

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河のほとりで

2012年11月20日 | 日記

 

「河のほとりで」

尾崎美子 作

   クニモトミチコ 画

 てらいんく

 今日は本を1冊ご紹介します。アトリエモラ(先日の作品展でオカリナミニコンサートをさせていただきました)の國本先生が絵を担当されています。「河のほとりで」、「おばあちゃんの「時」」、「雪迎え」、「足あとを追って」の4編が収録されています。どれも主人公は受験を間近にひかえた小、中学生で、両親や友だちなど自分をとりまく人々との間で、悩みながらも成長していくお話です。思春期の子どもたちが読むと、きっと主人公や他の登場人物に自分を重ねあわせて読むだろうなぁ、と思いました。そして、大人が読むと主人公の親の立場にたって読み進め、考えさせられることがたくさんあるような作品だと思いました。ぜひ、お父さん、お母さんに読んでいただきたいと思いました。
 私も高1、小4と、登場人物と同じぐらいの子どもをもつ親なので、物語をとても身近に感じ、いろいろと考えさせられました。「自分は子どもに親の考えを押し付けていないだろうか?」「自分はこどもたちにとってどんな存在になっているのだろう?」等々。思春期の子どもさんをお持ちでない方も、かつて自分が、または子どもが思春期だった頃を思い出し、興味深く読めるのではないでしょうか?
 そして、國本先生の挿絵も、1枚で物語全体の雰囲気を表しているような、とても素敵な絵でした。表紙の絵の原画が本と一緒にアトリエに展示されています。印刷前と印刷後の違いを見比べることができて、興味深いですよ。作品展終了後も子どもたちの作品がしばらく展示されていますので、出かけてみてください。

 

 

         

 

 

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クリスマスソング

2012年11月16日 | 日記

 早いもので、今年もあと45日となりました。教室では毎年恒例のクリスマスソングのレッスンがはじまりました。少し早いですが、大人の方は月2回のレッスンなので、11月のうちにとりかからなければなりません。クリスマスソングを奏でると「わくわく」した気持ちになるのは、私だけではないでしょう。私は毎年生徒さんたちの曲選びをするだけでもわくわくしてきます。それぞれの生徒さんのレベルにあわせて2,3曲ずつ用意し、その中から好きな曲を選んでもらいます。あまり難しすぎるものは選ばないように心がけています。クリスマスソングがクルシミマスソングになってしまっては、わくわくどころではありませんから
 毎年クリスマスソング選びをする時に思うことは、「昨年より上手になったなぁ」ということです。1年前にはバイエル程度でひける曲集から選んでいた方も、今年はワンランクアップの曲集から選ぶことができたり、昨年はちょっと難しいかなぁと思った曲も、今年はチャレンジできそうと思ったり。生徒さんの成長を実感できる時でもあるのです。
 私はクリスマスソングの中でも、特に賛美歌が好きです。キリスト教の信者ではありませんが、賛美歌を演奏すると厳かな気持ちになって、こころが落ち着くような気がします。賛美歌を4声のリコーダーで演奏してもとても美しいです。リコーダーアンサンブルでクリスマスコンサートをする時は、賛美歌を必ず数曲演奏するようにしています。もちろんピアノで演奏しても美しいです。
 クリスマスソングを演奏するなら、今ですよ!夏に演奏してもあまりわくわくした気持ちにはなれませんから。レッスンを受ける曲だけでなく、いろいろなクリスマスソングを演奏して遊んでみてくださいね

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スーリヴェールでのコンサート

2012年11月13日 | コンサート

 11月12日(月)古江のお洒落なカフェギャラリー スーリヴェールにて、「江村克己 オカリナコンサート」が開かれました。昨年の11月に続き第2回目の今年は、私も演奏者として参加させていただきました。プログラムは秋らしい曲が多かったです。

   ふるさと
    もみじ
     村祭り

  プリンク プランク プランク
   小さい秋みつけた
    ドナドナ

  芭蕉布
   さとうきび畑
    
  月の沙漠
   与作
    ふるさとへ

 このプログラムをみて、違和感のある曲が1曲あると思いませんか?そう、「プリンク プランク プランク」です。私が演奏しました。演奏する曲を決める時には江村先生は「好きな曲を吹いていいよ。何が吹きたい?」とおっしゃいます。伴奏CDがなければ作ってくださるし、即興でピアノ伴奏をひいてくださることもあります。そこで、以前リコーダーアンサンブルで演奏したことのある「プリンク プランク プランク」が楽しかったので、オカリナでも演奏してみたいと思って、伴奏CDを作っていただきました。とても楽しく演奏できましたが、あとで考えてみると、この曲だけ浮いているような気がしないでもないような・・・。細かいことは気にせず、いつでも吹きたい曲を吹くのが一番!という先生のふところの広さに感謝です。
 そして、この日は先生の即興伴奏にあわせてオカリナを演奏するという、恐ろしくも楽しい試みもあり(ドナドナをボサノヴァ風、マーチ風、ワルツ、そして転調などなど。なにがおこるかその日にならなければわからない)、刺激的な楽しい時間を過ごしました。
 コンサート終了後、お客様とお話をする時間もあり、たくさんの方がオカリナに興味を持ってくださったようで、本当に嬉しかったです。あとでいただいたコーヒーとケーキもおいしかったです。(コーヒーとケーキは私の大好物なんです)

 

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