高須台 渡辺 ピアノ/オカリナ教室

大人から子どもまで楽しく

雅楽

2012年12月28日 | 日本の音楽

 1ヶ月ほど前に「カエルのギロ」のところで文章を引用させていただいた「雅楽ー僕の好奇心」 (東儀秀樹 著  集英社新書)をもう一度ゆっくり読んでみました。以前読んだのは何年前だったでしょうか、たぶん、私がオカリナを始めるずっとずっと前だったと思います。
 雅楽の起源や種類についてわかりやすく説明している他に、著者の音楽体験や、雅楽器のルーツを探るシルクロードの旅で出会った民族楽器のことが書かれており、民族楽器の好きな私にはとても興味のある内容ばかりでした。早速、著者のオリジナル曲を収録したCDと、古典雅楽のCDを購入して聴いてみたのですが、その時は「篳篥(ひちりき)の音ってこういう音なんだぁ」と思った程度で、特に雅楽の世界に惹かれたということもなく、CDの存在も忘れていました。
 今回、ブログにカエルのギロのことを載せようと思ってもう1度本を読んでみたところ、やはり興味深い内容ばかりで、また雅楽を聴いてみたくなりました。「そういえばCDを持っていたような・・・」と思い出し、早速聴いてみました。東儀秀樹さんのオリジナル曲では篳篥でメロディーを演奏しているのですが、篳篥の音の揺らぎがとても心地よく感じられました。篳篥は音を出すこと自体難しい楽器だそうです。唇の感じや息の使い方で音の高さが大きくかわるそうで、音の高さを定めることも難しいそうです。そういう点ではオカリナも同じですが、オカリナは音を出すだけなら誰にでも簡単にできますし、同じ指使いで出せる音はせいぜい半音上から半音下ぐらいまで。篳篥はちょっとしたことで、3度も4度も変わってくるそうなので、オカリナよりもずっと難しい楽器のようです。音の高さを定めるのが難しいということは、反対に言えば、微妙な音の揺らぎを表現できるということで、その点もオカリナと同じですね。揺らぎの幅がオカリナよりも篳篥の方が広いということになるのでしょうか。
 以前CDを聴いた時はオカリナを始める前で、ピアノという1つの決まった高さの音しか出せない楽器を中心に生活していました。なので、篳篥の音の揺らぎに身を任せることができなかったのだと思います。もちろん、ピアノは1つの決まった高さの音しか出せないけれども、その1つの音で、さまざまな違った響きの音を作り出す喜びがあるのですが。オカリナを始めたことによって、音の揺らぎに身をまかせることができるようになり、それが心地よいと感じるようになったのかもしれません。東儀秀樹さんのオリジナル曲だけでなく、古典雅楽のCDを聴いても、やはり同じように感じることができました。東儀秀樹さんは著書のなかで「雅楽は抽象画のようなものだと思って聴いてみてください」というようなことを書かれていますが、確かに心に残るメロディーがあるわけでもないので、感覚的に音の世界に浸るという感じで聴くと、今までとは違って聴こえてくるような気がします。お正月は1年の中で雅楽を耳にすることが1番多い時だと思います。みなさんも、音の揺らぎに身をまかせてみてくださいね

 

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スノーマン

2012年12月25日 | 物語と音楽

  先日、アニメーションの「スノーマン」をみました。原作はイギリスの絵本作家、レイモンド・ブリッグズの絵本で、言葉のない絵本です。そして、それをもとに作られたアニメーションにも言葉がありません。映像と音楽のみですが、あの美しい映像と音楽があれば言葉はいらないという感じです。音楽を担当しているのは、イギリスの映画音楽作曲家ハワード・ブレイクという人で私は詳しくは知らないのですが、映画音楽の他にもクラシックも作曲していたり、映画音楽を弦楽に編曲していたりするようです。
 アニメーションの中で主人公の男の子がスノーマンと一緒に空を飛ぶシーンで流れるのが「ウオーキング・イン・ザ・エアー」で、美しいけれども少し物悲しい感じがしました。空をとんでわくわくしているというよりも、幻想的で寒い世界を表しているような。「どこへ行くんだろう?」というような男の子の不安な気持ちも表現しているような気がしました。そして、たどり着いた所はスノーマンたちのパーティー会場。音楽はガラッと変わって楽しい雰囲気になります。あの物悲しい音楽で少し不安な気持ちにさせておいて、次の場面でうんと楽しい音楽を聴かせる。そのことによって観ている人は物語の世界へどんどん引き込まれていくような気がします。音楽の力ってすごいなぁ!と思いました。そして、スノーマンと一緒に男の子の家へ戻ってくる場面では、「ウオーキング・イン・ザ・エアー」の物悲しい旋律が長調へ転調され、安心感と暖かさを感じるような曲に変身していました。主人公の男の子が知らない世界へ行く不安感と、家へ戻ってくる安堵感を同じ旋律でうまく表現しているなぁ、と思ったのでした。美しい映像と美しい音楽で幸せな気分になれた作品でした。

 

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クリスマスコンサート

2012年12月22日 | コンサート

 今日はケアプログレスジャパンにて行われたクリスマスコンサートを聴きに行ってきました。演奏はエムミュージックの江村先生、野口先生、terakoさんで、いつものようにオカリナだけでなく、アコーディオン、アイリッシュハープ、三線などいろいろな楽器の音色を楽しむことができました。途中でエムミュージックの生徒さんによる演奏のコーナーがあり、娘も私のキーボード伴奏にあわせてオカリナを演奏しました。演奏曲は「ジングルベル」です。緊張していたようですが、しっかり2コーラス演奏しました。親子での協演は、今年5月のフラワーフェスティバルに続いて2度目です。いつまで一緒に演奏してくれることやら・・・。おばあちゃんとお孫さんの協演もありましたし(おばあちゃんがオカリナで、お孫さんがキーボードでした)、ソロ、デュオ、トリオといろいろな演奏を聴くことができました。みなさんとっても緊張されているようでしたが、演奏が終わった瞬間の笑顔がとても素敵でした!
 今日のコンサートの主催は「楽しい生活動作の研究所 ケアプログレスジャパン」でしたので、コンサートの前に「楽な姿勢で音楽を楽しむミニ講座」がありました。体に余計な力をいれないですむように、足の下にマットをしいたり、太ももの横にタオルをいれたり。それから、背もたれによりかかると腹筋に余計な力が入るので、楽そうにみえるけれど実は体が疲れるのだそう。「今日は背もたれによりかからず体をまっすぐにして、時々骨盤を前後左右に動かしながら聴いてみてください」ということで、私も実践してみました。2時間のコンサートが終わって帰っている時「そういえば、2時間も座っていたのに疲れていないなぁ」と思ってびっくりしました。1時間半ぐらいのコンサートでも最後のほうはおしりがいたくなり、「疲れたぁ」と思いながら帰ることがほとんどなので。体のつくりを理解して無理のない動作をすることで、こんなに楽に過ごせるのだと実感しました。
 途中でおいしいシュークリームとコーヒーによるティータイムもあり、楽しいおいしい時間を過ごすことができました。

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「浮世絵の美」

2012年12月18日 | 日記

 県立美術館で開催中の「浮世絵の美」を観に行ってきました。こんなにたくさんの浮世絵を一度に観たのは初めてです。絵に関してはど素人の私ですから詳しいことはわかりませんが、江戸時代はこんな感じの人が美人と言われていたんだぁ、こんな髪型が流行っていたのかぁ、この着物の柄はすてき!などと思いながらみていました。切れ長でつりあがった目にふっくらほっぺの女性の絵をみながら、江戸時代の人が現代の少女マンガのような、顔の半分以上が目で顎のとんがった女性の絵をみたらどう思うだろう?全然美人じゃないと思うんだろうなぁなどと思いながら。
 とにかく美人画が多くて、美人の顔に慣れっこになったところで目に飛び込んできたのが、写楽の写実的な絵でした。今までみてきた美人画とは違って、とても親近感のわく女性が描かれていました。これが本当の当時の女性の姿なんだろうなぁと思って、なんだか嬉しくなりました。躍動感も感じられ、みていると楽しくなるような写楽の絵をもっとたくさんみてみたくなりました。
  ちひろ美術館の創設者である松本猛さんが著書の中で、絵をみるときは難しいことは考えず、自分の1番好きな絵を探してみてください、というようなことをよく書かれています。そこで、私も「今日の展覧会の中で1番好きな絵はどれかな?」といつも考えながらみています。今日みたたくさんの浮世絵の中で1番すきだったのは、やはり写楽の絵でした。

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クリスマスおはなし会&お楽しみ会

2012年12月13日 | 日記

 今日の午前中は公民館でおはなし会、午後は児童館でお楽しみ会でした。
 公民館のおはなし会のテーマは「クリスマス!クリスマス!」 クリスマスの絵本と紙芝居と歌とパネルシアターで楽しい時間を過ごしました。毎年「あわてんぼうのサンタクロース」を歌うときには、メンバー全員で楽器を持ち、歌にあわせて鳴らしながら歌います。「いそいでリンリンリン」ではトライアングル、「あいたたドンドンドン」ではたいこ、「楽しくチャチャチャ」ではカスタネット、「さよならシャラランラン」ではタンバリン、そして、一番難しい5番の歌詞「シャラランリン チャチャチャ ドンシャララン」はまともにできないいので、カットすることが多いのですが何年やってもこの歌詞は頭に入りません。今日のパネルシアター「森のクリスマス」は、サンタさんとかわいい動物たちが出てきて、歌でおはなしがすすんでいきます。みんなで「メリーメリークリスマス!トゥーユー」と歌いながらとっても楽しい気分になれました。お話会の最後には、「おはなしころころ」から色画用紙で作ったクリスマスツリーをプレゼント。好きなシールをぺたぺたはって、自分だけのオリジナルきらきらツリーを作りました。わが子も小さい時は、こんなのを作って喜んでいたなぁ~、としみじみ思い出したりしたのでした。
 そして、家に帰って急いでお昼ご飯を食べたら、今度は児童館へ。児童館でおはなし会をしている「おはなしウーフ」の方と2週間ほど前に知り合いまして、「児童館のお楽しみ会をするので、ゲストでなにかしませんか?」と誘っていただきました。日ごろは乳幼児むけにおはなし会をしているため、小学生むけに何かできる機会は少ないので、参加させてもらうことにしました。小学生が喜びそうなものということで、「ひよこちゃんのこんなになっちゃった」というパネルシアターを持っていきました。内容は口ではとても説明できないほど、おかしい内容です。「おもしろい」ではなくて、「おかしい」なのです。みなさんにおみせできないのが残念です。それから、「おはなしウーフ」さんが作られたソックス人形を使っての「ちびゴリラのちびちび」。私も両手にソックス人形をはめて参加しました。人形の動きにこどもたちは大盛り上がり!最後は「おはなしウーフ」のメンバーの方による創作物語です。この時は、私はキーボード担当で、おはなしの場面の変わる時などに音楽を取り入れたりしたのですが、おはなしの場面にあわせての曲選びは本当に楽しい作業でした。他にもブラックパネルシアターやエプロンシアターなど楽しいお話がたくさんありました。こどもたちは本当に楽しそうにみていました。こどもたちのキラキラした目をみると、「あぁやってよかった!」と心から思います。そして、こどもたちからたくさんのパワーをもらったような気がします。「おはなしウーフ」さん、誘ってくださってありがとうございました!

 

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