「カラー図解 楽器から見る オーケストラの世界」
佐伯茂樹 著
河出書房新社
年末の慌しい時期ではありますが、最近読んでおもしろかった本をご紹介します。
ヴィヴァルディの有名な協奏曲集「和声と創意の試み」より「春」の楽器編成から、ラヴェルの「ボレロ」の楽器編成まで、名曲の編成からオーケストラの歴史を知るという章が設けられている本書。作曲された当時、オーケストラで使われていた楽器が写真入りで詳しく説明されていて、とてもわかりやすいです。この本を読んで、特にバロック時代のオーケストラに興味がわいてきました。また、「ベルリオーズがオーケストラに導入した楽器たち」や「ワーグナーが自作の楽劇のために制作させた楽器たち」などのコラムも興味深いものばかりでした。オーケストラ作品を聴くのがお好きな方はもちろんのこと、オーケストラにはあまり興味がないという方にもわかりやすくておすすめです。
そして、同じシリーズの「カラー図解 ピアノの歴史」(小倉貴久子 著 河出書房新社)を今読んでいます。歴史的ないろいろなピアノが写真入りで詳しく説明されていて、こちらもわかりやすくて興味深い!
それでは、みなさま良いお年を!