未完成 大作曲家たちの「謎」を読み解く
中川右介
角川SSC新書
年末年始にかけて読んだなかで、おもしろかった本を1冊ご紹介します。
クラシックの未完成作品群から、シューベルト<未完成交響曲>、ブルックナー<交響曲第9番>、マーラー<交響曲第10番>、ショスタコーヴィチ<オランゴ>、プッチーニ<トゥーランドット>、モーツァルト<レクイエム>の6曲を取り上げ、なぜ未完成なのか、なぜ未完成なのに名曲として演奏されるのかを、歴史的事実にそって推測していくという内容です。作曲家の死によって、完成しなかった曲があるのはあたりまえですが、実は完成させる時間はあったのに、完成しなかったという作品も。それにはこんな理由があったのでは・・・。モーツァルトの「レクイエム」は、映画「アマデウス」でも取り上げられていますが、あれは全くのフィクションで、事実は・・・。
「なるほど~」「ふむふむ」「へ~」「そうだったんだぁ~」と思いながら、おもしろく読むことができました。興味のある方は読んでみてくださいね。