昨日、西区古江の「ギャラリーカフェ 月~yue~」で開催された、「宇月彩 ライアーコンサート」を聴きに行ってきました。
ライアーという楽器をみなさんご存知ですか?わかりやすく言えば、「ジャックと豆の木」に出てくる竪琴をもっと立派にしたような感じです。木の枠に弦を張っただけの素朴な楽器で、音色もとても繊細でした。5,6年前に県立美術館のロビーコンサートでライアーを聴いたことがあったのですが、広い場所だったのでマイクを通した音でしか聴くことができませんでした。昨日は普通のお家のお部屋ぐらいの広さで、お客様も25人ぐらいで満席というところだったので、マイクを通さない生の音で聴くことができました。祈るような手の形で、弦を弾くのではなく撫でるように演奏するそうです。とても繊細な音だけれども、かなりの強弱をつけられるようで(それは演奏者にもよるのかもしれませんが)、表現の幅が広い楽器なんだなぁと思いました。
昨日のコンサートでは、平安・鎮魂・祈りというようなことをテーマに、水墨画をバックに演奏されました。前半はライアーのみで、後半は朗読とライアーのコラボで。曲目は「アメージンググレイス」「童神」「ふるさと」など、私も大好きでいつもオカリナで演奏している曲がたくさんありました。人の心に沁みる歌はどんな楽器で演奏してもいいなぁと、改めて歌の持つ力を感じることができました。
このライアーという楽器、ドイツ発祥のシュタイナー教育の学校で教具として用いられているそうです。私はシュタイナー教育については本で読んで少しだけ知っている程度なのですが、ピアノのような大きな音がする楽器よりも、ライアーのように繊細な音の楽器の方が、小さい子どもの心の成長にはあっている、というようなことが書いていたような気がします。ライアーの音を聴いて育つと、あらゆる音に耳をすますということが自然にできるようになりそうですね。
昨日の会場となった「ギャラリーカフェ 月~yue~」ですが、古いお家を改装して作られたギャラリーで、ほっとできるような落ち着きのある空間です。7月11日(土)には私も「オカリナ&ピアノコンサート~朗読とともに~」と題してコンサートをさせていただく予定です。早々に満席になってしまいましたので、ブログでお知らせすることができませんでしたが、コンサートの様子などはまたご紹介したいと思います。