「暮らしの手帖」とわたし
大橋鎭子 著
暮らしの手帖社
先日ご紹介した「古関裕而 応援歌の神様」に続いて、朝ドラのモデルとなった方の本をもう1冊ご紹介します。「とと姉ちゃん」のモデルになった方で、題名にあるように、雑誌「暮らしの手帖」を創刊するために会社を立ち上げ、編集長の花森安治さんのもとで「暮らしの手帖」を作り続けた大橋鎭子さんの話しです。家族のことや子どもの頃のことにはじまり、暮らしの手帖にまつわる話しが中心となりますが、やはり「暮らしの手帖」をどのように作っていたのか、その試行錯誤の様子に1番興味を惹かれました。
そして、これが私が産まれる約1年前の「暮らしの手帖」。1965年の冬号です。
倉敷の「蟲文庫」という古本屋さんで買いました。本当にたくさんの情報がつまっており、なかには「ベートーベンの第9交響曲は、どの盤を買ったらいいでしょうか」というページでは、その当時22種類のレコードがでており、おすすめは5枚と紹介していたり。そして、あらゆるページの隅には「今夜のおかず」コーナーがあり、いろいろなメニューが簡単な説明文と一緒に紹介されています。ものすごい情報量だと思います。これ1冊作るのに、どれだけたくさんの労力をかけていることか!