広島市中区銀山町の徳榮寺で開催された、広島伝芸祭「でんでけでん」の舞台公演へ行きました。主催の「特定非営利活動法人セトラひろしま」は市民と商店街が連携したまちづくりNPOで、「広島伝芸」は広島の伝統技芸に関わる全ての人をつなぐプラットフォームとして、日本伝統文化の今を伝え、次世代へ継承する活動をされているそうです。
第一部では、箏、篠笛、薩摩琵琶、長唄三味線の演奏、第二部では、第一部の出演者にキーボードの野村彰浩さんと二胡・フィドルのタケウチフミノさんが加わり、さまざまな形態のセッションが行われました。そして、最後の全員によるセッションは圧巻でした。新しい音と古くから伝わる伝統的な音がミックスされ、聴いたことのないような世界を体全体で味わいました。
箏や篠笛、三味線は生演奏を聴いたことがありますが、薩摩琵琶の演奏を聴くのは初めてで、とても興味深かったです。そして、1番心惹かれたのが鳴り物です。西洋の音学では打楽器に分類されるもので、神楽すず(たぶん)、太鼓、チャフチャス(たぶん)、楽器がよく見えなかったのですが、鉄琴のような音の楽器、シンギングボウルのようなもの、お祭りなどでよく聞こえてくる小さなシンバルのようなものなど、どれも効果的に使われていて、目が釘づけになってしまいました。私も鳴らしてみたい!
わくわくしながら、慣れない夜道で迷子になりそうになりながら、マップに助けられて帰路につきました(笑)