フィンランド語は猫の言葉
稲垣美晴 著
猫の言葉社
最近読んでとってもおもしろかった本をご紹介します。音楽関係の本ではありませんが、私はフィンランドの作曲家が大好きなので、「フィンランド」という言葉を見つけると、つい買ってしまいます。この本は著者がフィンランド語の勉強をするために、1970年代にヘルシンキ大学へ留学した時の留学体験記です。フィンランド語は日本語と似た発音の言葉がある、というのは他の本でも読んだことがありますが、この本でもいくつか紹介されていました。言語学としてのフィンランド語を習得する過程での苦労話が、おもしろおかしく綴られていて、あっという間に読んでしまいました。
フィンランド語で付点四分音符は「ピステーッリネンユクシネルヤスオサヌオッティ」というそうで、著者が子どもにピアノを教えなければならなくなった時には大変苦労した、というようなこともおもしろく書かれていました。そういえば日本語では音符の名前は数字を使って表されるけれども、それは誰が決めたんだろう?明治時代に西洋の音楽を取り入れた時に決めたのだろうか?音の長さが短くなればなるほど、名前の数字が大きくなるのはなぜだろう?とさまざまな疑問がわいてきます。ちょっと調べただけでは何もわからず、気になる~、と思っている今日この頃です。
音符の疑問は置いといて、楽しい内容だったので、興味のある方は読んでみてくださいね。
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