後手番大山先生の手を考えます。
第1問
これが良い手になりました。
A 73桂 B 55歩 C 65歩
第2問
反撃をねらいます。
A 73桂 B 46歩 C 35歩
第3問
ぴったりした返しです。
A 86角 B 42角 C 46と
第4問
一気に寄せてしまいます。
A 88銀 B 66桂 C 67桂
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
これが良い手になりました。
A 73桂 B 55歩 C 65歩
第2問
反撃をねらいます。
A 73桂 B 46歩 C 35歩
第3問
ぴったりした返しです。
A 86角 B 42角 C 46と
第4問
一気に寄せてしまいます。
A 88銀 B 66桂 C 67桂
今日の棋譜20201118 その2
昭和29年1月、升田幸三先生と第3期王将戦第4局指し直し局です。時系列では明日並べる将棋が間に入ります。
升田先生の先手で矢倉です。
升田先生は46歩~47銀型で、大山先生は54歩ですが
64歩を突くのはつまらないと思います。升田先生は銀矢倉を目指しても十分ではないかと思うのですが38飛。どうやら千日手局の47銀63銀の先後同型を打開したいと思っていたようなのです。
3筋の歩を切ると36銀型が作れます。大山先生の53銀は玉を固めて守ろうというのですが、角を使うのに時間がかかるので作戦負けになりそうです。
升田先生の59角では66歩を突いておきたかったです。65歩を突かれて失敗したと思ったのではないでしょうか。
大山先生の右銀は前に出てきて
升田先生は45歩同歩26角と仕掛けます。
44銀に37桂、これにて先手十分と言いたいところですが
55銀右に45銀は35銀とかわされてパッとしません。桂を跳ねます。
64角でけん制、79玉86歩同銀31玉、互に陣形を整備して
68金右22玉までは良いのですが、升田先生の18香(角筋を避けて現代的ですが)は甘い感じです。3歩持っているのですから、33歩を打って攻めるべきだったのでしょう。あるいは24歩同歩25歩同歩同銀というのもあるか。
46歩を打たれて動きにくいか。35歩同銀47歩成などの筋を避けて飛を引いておきます。
66歩同歩47歩成。47同銀に45銀ならば71角成があります。だけど66銀のほうが困るのです。67歩28角成では指しにくく
とりあえず65歩で角を追ったら切られました。
86同歩46と、この と金は36銀と交換になると思えば二枚換えのようなもので大山ペースです。升田先生は33歩から桂をさばくのですが、
この24歩に同歩が入りません。
36と71角成
86飛までは当然として、87歩76飛では と金にひもがつくので面白くないです。この77金右は横歩を取らせないというのですが、何もせずに23歩成から攻める方が勝負になったところです。
飛は逃げてもらえず、88銀同金68銀。78玉に66桂が利きますから寄り筋です。ここまで。
升田先生が作戦勝ちになりそうな序盤でしたが、穴がありました。やや失敗にもみえるので、55手目18香のところで33歩から攻めるのは指しにくかったのでしょう(桂を渡して94桂が嫌味に見える)、でも攻めてみれば結構やれたはずです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.44 棋譜ファイル ----
開始日時:1954/01/23
手合割:平手
先手:升田幸三8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 6八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(68)
6 3二金(41)
7 4八銀(39)
8 4一玉(51)
9 3六歩(37)
10 6二銀(71)
11 7八金(69)
12 5二金(61)
13 4六歩(47)
14 4二銀(31)
15 4七銀(48)
16 5四歩(53)
17 5八金(49)
18 7四歩(73)
19 2六歩(27)
20 3三銀(42)
21 6九玉(59)
22 6四歩(63)
23 3八飛(28)
24 4四歩(43)
25 3五歩(36)
26 同 歩(34)
27 同 飛(38)
28 4三金(52)
29 3八飛(35)
30 8五歩(84)
31 7九角(88)
32 3一角(22)
33 6八角(79)
34 5三銀(62)
35 5九角(68)
36 6五歩(64)
37 3六銀(47)
38 3四歩打
39 2五歩(26)
40 6四銀(53)
41 4五歩(46)
42 同 歩(44)
43 2六角(59)
44 4四銀(33)
45 3七桂(29)
46 5五銀(64)
47 4五桂(37)
48 6四角(31)
49 7九玉(69)
50 8六歩(85)
51 同 銀(77)
52 3一玉(41)
53 6八金(58)
54 2二玉(31)
55 1八香(19)
56 4六歩打
57 3九飛(38)
58 6六歩(65)
59 同 歩(67)
60 4七歩成(46)
61 6五歩(66)
62 8六角(64)
63 同 歩(87)
64 4六と(47)
65 3三歩打
66 同 桂(21)
67 同 桂成(45)
68 同 銀(44)
69 2四歩(25)
70 3六と(46)
71 7一角成(26)
72 8六飛(82)
73 7七金(68)
74 8八銀打
75 同 金(78)
76 6八銀打
77 投了
まで76手で後手の勝ち
今日の棋譜20201118
昭和29年4月、升田幸三先生と第3期王将戦第1局です。
大山先生の先手で矢倉です。
升田先生の73桂は新しい指し方で、雀刺しになるのかと思ったのですが
93香ではありません。
47銀63銀の形の先後同型になりました。45歩同歩同桂あるいは45歩同歩35歩44銀36銀というのが定跡ですが
まだ定跡というか、前の図で45歩を突いて攻めるという発想がなかったのでしょう。とても不思議なのですが。慎重な大山先生が58銀というのはわかりますが、升田先生も攻めずに51角です。
角を移動して四手角のような配置になりました。15歩同歩同香は26角で大丈夫です。
65歩45歩52銀で再び先後同型です。
総矢倉で打開できずに千日手、という将棋のようになってきました。
大山先生は77銀~66歩と守ったので
この形から
17角82飛
28角81飛を繰り返して千日手に終わりました。(今の規定ではもう1手17角として千日手です。)
私が子供のころに読んだ本には47銀63銀の形での攻め方が書いてありました。出版は昭和55年ですからその間に攻め方が見つけられたわけですが、いつ出てくるでしょうか。タイトル戦に出現すれば間もなくかもしれません。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.44 棋譜ファイル ----
開始日時:1954/01/10
手合割:平手
先手:大山王将
後手:升田幸三8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(78)
6 6二銀(71)
7 4八銀(39)
8 3二金(41)
9 7八金(69)
10 4一玉(51)
11 2六歩(27)
12 4二銀(31)
13 5六歩(57)
14 5四歩(53)
15 6九玉(59)
16 5二金(61)
17 5八金(49)
18 9四歩(93)
19 9六歩(97)
20 7四歩(73)
21 3六歩(37)
22 7三桂(81)
23 4六歩(47)
24 3三銀(42)
25 1六歩(17)
26 1四歩(13)
27 4七銀(48)
28 3一角(22)
29 3七桂(29)
30 6四歩(63)
31 6六歩(67)
32 4四歩(43)
33 6七金(58)
34 4三金(52)
35 7九角(88)
36 4二角(31)
37 6八角(79)
38 3一玉(41)
39 7九玉(69)
40 6三銀(62)
41 8八玉(79)
42 2二玉(31)
43 2五歩(26)
44 8五歩(84)
45 5八銀(47)
46 5一角(42)
47 5九角(68)
48 6二角(51)
49 4八角(59)
50 8一飛(82)
51 3九角(48)
52 7一角(62)
53 2九飛(28)
54 9三角(71)
55 1七角(39)
56 6五歩(64)
57 4五歩(46)
58 5二銀(63)
59 4九飛(29)
60 6六歩(65)
61 同 銀(77)
62 5三銀(52)
63 7七銀(66)
64 8四角(93)
65 2六角(17)
66 6一飛(81)
67 6六歩打
68 8一飛(61)
69 1七角(26)
70 8二飛(81)
71 2八角(17)
72 8一飛(82)
73 1七角(28)
74 8二飛(81)
75 2八角(17)
76 8一飛(82)
77 1七角(28)
78 8二飛(81)
79 2八角(17)
80 8一飛(82)
81 千日手
まで80手で千日手