78金型で後手の趣向、62銀とする形を見てみます。
美濃囲いをやめて、53の地点を守ったわけですね。46歩に33角
先手は角を交換しなくてもよいわけですが、交換するほうが得です。ちょっと待って47銀42銀36歩64歩33角成同銀
33同銀と取れる形での交換が解説されています。駒組を進めて
この形になったとして、評価値は+177、先手の作戦勝ちになりそうですが、所司先生は一局としています。
戻って
すぐに33角成同桂が本手で、24歩から攻めたらどうか。24同歩に23角
これは成立しないだろうというのが後手の読みで、14角が王手。同角成同歩23角32金34角成25角も王手。
先手失敗とされていますが、AIに聞いてみると、25同飛同歩56馬
この図の評価値は+50の互角です。56馬のところで24歩22銀41角は26飛と打たれて難しいみたいです。
ともあれ、23角がうまくいかないので24同飛とすると
22飛には同飛成のほうがましですが、後手が指しやすいです。所司先生の解説は23歩のほうで、この時14角という手があるのですが
14同飛23飛34飛29飛成59金
この図の評価値は+243の先手良しです。59金のところで38角以下を解説されていて、38同竜同金25角36飛打・・・と続いて先手有利になるのですが、36飛打に34角とされると互角です。
戻って、14角は無理なので21飛
このまま収めても後手が良くなるだけなので、22角32金31角成同金22銀
先手玉が固ければよいのですが、角の王手があります。解説のすぐに25角は後で飛に取られるので劣るようです。35角28飛14角68玉26歩
この図の評価値は-670の後手有利です。銀を渡して27銀を打たれるのではまずいわけですね。
ということで先手が24歩から動くのは互角~不利でした。攻めずに68銀22飛75歩
玉頭位取りにするというのが解説にあるのですが、対美濃囲いではないのでちょっと劣ります。75歩ではなく79玉42銀88玉
さっさと玉を囲えば先手が指しやすいようで、この図の評価値は+172です。後手もいろいろな駒組があるのでしょうが、21飛66歩25桂には36角
すぐに桂を取らずに、24歩54角のあとで26歩から取りに行くのが良いようです。こういうのは後手玉が固くないので損をします。
いずれも後手の趣向による力戦ですので、定跡にはなりにくいのですが、先手が攻め急がなければ大丈夫です。
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