名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-13 ゴキゲン中飛車(20)

2025-02-04 | 基本定跡の研究

超急戦の次は力戦型です。所司和晴先生の「東大将棋中飛車道場3ゴキゲン中飛車力戦」から。

初手から76歩34歩26歩54歩25歩52飛78金

これは88角成同銀の時にひもがついているという主張です。後手からは動きにくいのですが、と言って先手から動かないとどうなるか。62玉69玉72玉48銀82玉96歩94歩46歩72銀47銀44歩

後手は2筋の受けをどうするかが課題でしたが、44歩と止めました。AIに聞くと、このまま玉を囲う (金美濃か金無双) ほうが良いみたいですが、評価値は+2桁の互角です。24歩同歩同飛には45歩

45同歩88角成同銀22飛

飛交換は無理そうなので23歩42飛58金

後手の言いなりにするのが最善で、評価値は-120、後手ペースとして良いでしょう。

所司先生の解説では

22同飛成同銀28飛32金44歩45飛

自陣飛車を打って、ちょっとでも得をしようと44歩と伸ばしたら飛を打たれました。58金は危ない手で、27歩同飛47飛成同金38角

28飛47角成68玉に52銀と打つのが多分実戦例ですが、AIに聞くと42金打

この方が堅くて、評価値は-325の後手有利です。

変化としては、後手が44歩とするところで55歩もあって

これならば24歩同歩同飛32金28飛23歩

2筋の歩を切ることができます。持久戦の駒組になっても

この図の評価値は+132、一局ですが、先手に主張があります。

つまり78金とすること自体は、先手玉を囲うのにはマイナスで、持久戦になるならば少し得をしておきたい (2筋の歩を切るとか) ということですね。ではもっと早くに24歩同歩同飛とするのはどうか、というのがこの作戦の主眼になります。

 


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