今日の棋譜20210822
昭和35年2月、二上達也先生と第9期王将戦第4局です。
大山先生は54歩を突いてからの四間飛車です。中央位取りは嫌いなのでしょうね。
端を受けずに早囲いです。
ツノ銀の形を作り、居飛車の急戦に備えています。
二上先生は急戦を断念して66歩、
銀2枚を並べた形はまあまあ堅いです。あとは角を右にもっていこうというところで52銀左、45歩を見せられました。48飛22飛28飛42飛48飛・・・では千日手でしょうか。
仕方ないので低く受けます。
角は37へ。
43金(金を前に出られると面倒)に46角で24歩ねらい。
45歩を打たせて37角44金
35歩を避ける38飛に55歩、55同歩に65歩同歩55金は少し無理でしょうから、55同金56歩54金くらいか。
二上先生は55歩を取らなかったので位を取られました。
3筋を銀で守られると、35歩同歩同飛とは指しにくいところか。
89飛のほうが当初からのねらいだったのでしょう。対して大山先生は92香。
78玉に91飛。85歩同歩同桂同桂同飛には、84歩89飛94歩という反撃を見せています。
87玉に51飛。とりあえずは玉頭を守ったということになります。
先手の37角は26角ねらい。そこで44角とぶつけるのでは損でしょう。ということで先に44角です。
28角は17角とぶつけるねらい。なので33角と戻ります。ここから37角44角28角44角を繰り返して千日手でした。
先手玉のほうが堅いですし、端に位を取っていますから先手の作戦勝ちなのでしょう。打開策はあるのか。現代的には78金~68金右くらいは指しそうです。17角15歩26角16歩はちょっと損ですが、そこで46歩から攻めるのはあるか。あるいは左金を96にもっていって、玉頭から攻めるか。後手からの打開策は見えません。
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# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1960/02/19
手合割:平手
先手:二上達也8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 5八金(49)
10 4二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 9六歩(97)
16 6二銀(71)
17 9五歩(96)
18 7四歩(73)
19 3六歩(37)
20 3三角(22)
21 2五歩(26)
22 6四歩(63)
23 6八銀(79)
24 6三銀(62)
25 1六歩(17)
26 4三銀(32)
27 5七銀(48)
28 1四歩(13)
29 4六歩(47)
30 8二玉(72)
31 6六歩(67)
32 7二金(61)
33 6七銀(68)
34 1三香(11)
35 7七角(88)
36 5二銀(43)
37 5九角(77)
38 4五歩(44)
39 同 歩(46)
40 同 飛(42)
41 4七歩打
42 7三桂(81)
43 7七桂(89)
44 8四歩(83)
45 6八金(69)
46 3二金(41)
47 8六歩(87)
48 4一飛(45)
49 3七角(59)
50 8三玉(82)
51 8七玉(78)
52 4三金(32)
53 4六角(37)
54 4五歩打
55 3七角(46)
56 4四金(43)
57 3八飛(28)
58 5五歩(54)
59 3九飛(38)
60 5六歩(55)
61 同 銀(67)
62 5五歩打
63 6七銀(56)
64 5四金(44)
65 2八角(37)
66 4三銀(52)
67 8九飛(39)
68 9二香(91)
69 3七角(28)
70 4四角(33)
71 2八角(37)
72 3三角(44)
73 7八玉(87)
74 9一飛(41)
75 8七玉(78)
76 5一飛(91)
77 3七角(28)
78 4四角(33)
79 2八角(37)
80 3三角(44)
81 3七角(28)
82 4四角(33)
83 2八角(37)
84 3三角(44)
85 3七角(28)
86 4四角(33)
87 2八角(37)
88 3三角(44)
89 千日手
まで88手で千日手