45歩に55歩とするのが
一番実戦例が多いのではないかと思います。後手が誘ったのですから、一番さばけそうな手でしょう。先手はどちらで取るかですが、24歩同歩55歩
と指すのが自然に見えます。45歩37桂32金57銀左55角
56銀と守られる直前に後手は角をさばきます。55同角同飛66角51飛11角成33桂
香を取られても、左桂を跳ねるのは良い感じです。この辺りで先手が44歩54銀を入れるかどうかというのはあるのですが、入れないで12馬25桂同桂55角
桂を捨てて55角というのが好手です。でも56香の返し技があり、28角成51香成同金13桂成
この図がどうかなのですが、評価値は0近辺の互角です。そのうちに19香を取られるので駒の損得はほぼなく、攻め駒もそのうちに4対4になります。玉の堅さは何とも言えないのですが。9筋の突き合いがあったとしても端攻めは後手が飛香を持っているから受かるでしょう。ということで互角なのですが、先手としてはつまらないです。
戻って
24歩同歩55角とするのがメインの定跡です。
ここからどうなるかを考えていきましょう。後手の応手としては32金と54飛は後回しにして、55同飛同歩45歩から。
加藤先生は37桂を先にしているのですが、35歩と攻められたときに厄介なようです。正しくは77銀55角37桂
この図の評価値は+154の先手ペース。32金24飛23歩26飛
後手がおとなしく指すと評価値は+188、少し上がります。「序盤は飛よりも角」はあまり成立しない将棋格言で、飛を持っている方が良いことが多いです。
ちょっと戻って
AIの最善手は64角打ですが、構わず24飛32銀22歩
33桂21歩成57歩同金37角成同銀同角成
この図の評価値は+367の先手有利。じり貧を嫌って攻め合うと後手は悪くなります。
とりあえず今日はここまで。