昨年、発表されて以来いつ出るのか?と注目していた「インテル チップ搭載Mac」が遂に発表されました。
第一弾は予想を裏切り、iMac G5に代わるiMacの新型と、Power Book G4に代わる新型「Mac Book Pro」でした。形はあまり大きくは変わっていないのだけど、CPUにインテル デュアルコアプロセッサを搭載したあたりは予想の範疇でした。
ひとつ残念なのは、長年続いた「Power Book」というネーミングが消滅してしまう事ですね。思えば、Power Bookというシリーズは、ノートパソコン好きの日本人の中に多くのファンを獲得していた。それは、単に「Macのノート」というだけでなく、個性と思想を備えたマシンをいくつも生み出したシリーズだったからだと思っています。
1991年に登場した初代Power Book 3モデルのうちのひとつ「Power Book 100」はソニーが開発に関わっていて、コードネーム「Sapporo」は、打ち合わせで来日したアップルのスタッフが日本のビールの美味しさに感動して付けたと言われるコードネームだった。スタートから、Power Bookと日本とは親密な関係だった。
私の家にある唯一のPower Bookである「Power Book 2400」は1997年に登場した日本のMacユーザー待望のサブノートPower Bookだった。日本市場を意識して作られたこのマシンの開発は、日本IBMが協力しており、IBM Think Padのシャシーをベースに作られたマシンであった。
サイドに丸みを持たせた柔らかいデザインのこのPower Bookを、ユーザーは「Powr Book 2400」という正式名称では呼ばず、コードネームの「Comet」で呼び、愛着を持って使用した。
その後、ハイスペックノートの先駆者となる「Power Book G3」が登場する。本体の林檎のマークが単色になった初のMacであり、背面の林檎マークがバックライトによって電源オン時に光る仕掛けが施されたこのマシン、黒いボディデザインの格好良さに当時惹かれたものだった。
初代Power Book G3のコードネームは「Wall Street」。最近、このモデルの中古が安価になり、某有名店では「Wall Street(システムCD付きで)9,800円!」なんて値が付けられて売られているのを見かけた。私の家にある初代iMac(ボンダイブルー)と同等の性能という、今となっては苦しい性能だけど、ちょっと欲しいノートです。
さよならPower PC、こんにちはIntel。という記念に、Power Bookの中古を買う事にハマリそうな今の心境です。
Power Bookについては、ここを見ていただくと簡単な概要がわかると思います。
今回のBGM ハロー・グッッドバイ / ビートルズ
Hello Goodbye / The Beatles