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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

昔の曲を振り返ってみよう ~「男友達」の巻~

2009-06-10 22:16:49 | ハロプロ(娘。)

 モーニング娘。のアルバムでどれが一番好きか?という話題になると、大体人気TOP2になるのが「セカンドモーニング」か「4th いきまっしょい!」。ちなみに私はセカンド派です。
 セカンド派ではありますが、4thも楽しい曲が多い。不定期連載「昔の曲を振り返ってみよう」。今回は4thから「男友達」を取り上げてみます。

 では動画を。

モーニング娘。 - 男友達


 2002春ツアーからです。このツアーは、アルバム発売直後に行われたツアーで、この映像はツアーラストのさいたまスーパーアリーナ公演でのものです。自分の記憶だと、現場ではもっと「なっちコール」が大きかった気がするのですが、編集されているのでしょうか? そして、最近のコンサートDVDに比べると音質がイマイチな気もします。You Tubeだからでしょうか?

 それはともかく、曲の話です。この曲は、モーニング娘。名義ではありますが、安倍なつみソロ曲です。当時はまだなっちはソロデビューしておらず、人気があるのに何故なっちはソロCDを出さないのだろうか?と思っていたファンにとって、娘。のアルバムになっちソロが収録された事は大ニュースであり、ツアーが楽しみになった訳です。
 そして、ツアーではなっちのバックに五期メンバーが付きました。当時、多くの娘。ヲタ、そして、ヲタではないライトファン、要するに娘。を応援していた人達の多くは「五期メンは特に興味なし」というスタンスでした。なかには会場で、ある五期メンのメンバーにブーイングを飛ばすヲタも居たりと、彼女達は非常に微妙な立場に置かれていました。
 そういう立場の五期メンが、後藤真希さんと並ぶ娘。の二大エースとして大人気のなっちのバック、しかも、なっちヲタが非常に楽しみにしていたソロ曲のバックに付く訳ですから、実にスリリングでデンジャラスな演出。
 しかし、実際はこの組み合わせは成功となりました。なっち一人が歌い踊るより、バックに五期メンが居る事でステージの華やかさが増した!そんな風に受け止められたのです。しかも、この曲からノンストップで五期メン四人による「好きな先輩」へと繋がる流れは、このツアーの見所のひとつとまで言われ、好評となりました。
 私は、このツアーを初参戦したのは大阪城ホールでしたが、この二曲の流れの絶妙さと、そして一所懸命歌い踊る五期メンの姿に胸を打たれ、五期メンを支持しようと決めた記念の瞬間と言える場面となりました。このツアーで一番好きな部分が、この二曲であると言えます。

 二曲の流れをセットで観たい人へ
http://www.youtube.com/watch?v=cReqd7HLdmo&fmt=18

 「男友達」の話に移ります。
 この曲の聴きどころは、なっちのボーカルは当然として歌詞でしょうか。とても仲の良い異性の友人がいるけれど、別に恋人という訳ではない。でも、そんな友人に恋人が出来たらしい。おめでとうと言いたいけれど、なんだか寂しい気分。「あるある!」と思いながら聴いた人、「今まさに、そういう状態」という人、全国で多くの人が当時、この曲の歌詞に共感しながら聴き入ったのではないでしょうか。
 今、こういう歌詞の世界観が年齢的にストライクなベリキューメンバーに歌わせてあげれば、きっと人気曲になると思います。
この頃のハロプロ曲って、案外オーソドックスな歌詞の曲が多いのです。娘。のシングル曲の歌詞が「選挙の日は外食なんちゃら」とか、「努力 未来 ビュリホースター」とかめちゃくちゃだったので、黄金期の娘。って変な歌が多かったイメージがありますが、結構今よりもオーソドックスな曲もあるんです。まあ、「カレーは明日がうまいんです」なんて歌も、このアルバムに入っていたりしますが(笑)。

 つまり、モーニング娘。は本来、変からオーソドックスまで色んな曲をこなすグループであり、それが魅力であったという事。それは、なっちのように正統派で歌って魅せる事が出来るメンバーがいたり、四期メンバーのようにコミカルな事が出来るメンバーがいたりと、早い話が「メンバー層が厚かった」という事になるのですが、現在のモーニング娘。にも大いにヒントになる要素が、この曲に詰まっていると思うのです。
 それは、歌詞のオーソドックスさ、シンプルだけど華のあるステージング、一所懸命なバックダンス。つんくPも、五期メンも今度この映像を見返して今の娘。との対比をしてほしい!そんな事を考させられました。この曲の良さは、人気絶頂だった事によるお祭り気分から来ているだけではないハズです。
 ただ、ひとつだけ違うというか、今は再現が難しいのは、このツアーの映像から伝わるアリーナ公演の空気感。その空気感こそが、今のハロプロが欲しい部分でもあるのですが。

 男友達 / モーニング娘。(安倍なつみ)
 作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木俊介
 アルバム「4th いきまっしょい!」(2002/3/27発売)収録

コメント (6)
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