先週の土曜日から、なっちのツアーが始まりました。本来ならツアーに合わせてアルバムくらい出してもいいのですが、なっちはアルバムどころかシングルもなかなか出なくなりました。
その分、舞台で活躍しているから活動の方向性としては悪くはないのですが、やはり歌手の看板を掲げている以上はCDをそれなりのペースで出してほしいですね。でも、CDを出す以上は商売ですから、売上が優先されてしまうというところなのですが。
ツアー初日は、埼玉県東松山市で行われました。埼玉県の人でないと東松山市って言われてもピンと来ないと思いますが、都内から見て川越よら更に奥に行った所で、池袋から電車で50分くらいの町です。
その東松山市のホールは1200人くらいのキャパシティだそうですが、客入りは八割くらいの入りだったそうで、その結果を受けて「お客さん入ってねえ」と叩いている人もいるようですが、立地を考えたらよく入っている方ではないかと思います。
確かに「安倍なつみ」というネームバリューは絶大かもしれませんが、今のなっちのCD売上を思えば上出来。シビアな話ではありますが、今回のツアーは地方公演は定員数百人規模のライブハウスも回ります。事務所が一番現実をわかっているのです。
私なんかは、数百人規模のライブハウスでなっちの歌を聴いてみたいと思い、資金さえ余裕があれば、岡山か新潟の公演に行きたいと思ったほどなんですが、かつての不動の娘。エース安倍なつみが数百人ライブというのは寂しい現実なのでしょうか?
なっちと共にソロ歌手としての今が気になるのが、あややこと松浦亜弥さん。
あややも全盛期と比べたらCD売上はかなり落ちました。あややは今年、シングルとアルバムを一枚ずつ発売しているので、なっちに比べたらまだ状況は恵まれていると言えますが、それでも以前よりは発売ペースは落ちました。これも人気を考えれば致し方ないところなのでしょう。
あややは秋ツアーが決定しています。そのツアー規模は以前のような全国規模ではなく、簡単な言い方をすれば関東と名阪主体のツアー。
売上を落としてからのなっちとあややは、人気絶頂だった頃に比べて歌唱力もアップし、コンサートの内容もレベルアップしています。しかも、生演奏がない事が標準仕様なハロプロでは観られない生演奏ライブ。
そして、昔のヒット曲も歌います。まあ、これはなくても良いという意見もあるかもしれませんが、昔の曲を楽しそうに歌う姿と、それを楽しそうに観る観客もよいものです。
歌を上手く歌うだけのコンサートではなく、一時代を築いたナンバーを持つ者の強みを生かせるコンサート。これはこれでお徳度満点。
今のなっちもあややも良い曲を歌っていると思う私は、よくカラオケで二人の曲を歌うのですが、カラオケで歌いたくなる曲という事は、まあ普通に女性アーティストしている曲と言うか、つまりハロプロっぽくないと言うか、良く言えば奇をてらっていないスタンダードな魅力がある、悪く言えば当たり障りなく個性に乏しいという事になるのでしょうか?
それでも、地道にツアーで良いものを提供して、観に来たお客さんが「また来よう!」と思わせるものを提供して、今いるファンを逃がさないように大事にしてほしいと思っています。
そして、ちょっとしたタイミングでタイアップとか付いたら…。
夢は見なくちゃ始まりません。
最後に、私が好きな、現在のなっちとあややの魅力溢れる曲の紹介です。
安倍なつみ - 愛しき人@コンサートツアー2007春25~ヴァンサンク~
松浦亜弥 灯台
有名ゆえに、売れていた時代の幻影がつきまとう。しかし、二人は今を必死に歌っている。そんな気がします。私は今のなっちとあややが好きです。